【プロ野球談義】
日本シリーズの第3戦で3打席連続でホームランを打った山田選手、さすがトリプルスリーの本領発揮と思いましたが、その後の2試合はヒットさえ放つjことが出来ませんでした。厳しいデータ研究による打撃封じだと解説されています。
とは言いながら、歴代の大打者はその警戒をうち破り大きな記録を残しています。野球は団体競技ですから個人の記録をどうこう言うものではないという論評もありますが、それはそれとして人間の能力発揮という面からは個人記録も称賛に値すると思います。
さて、プロ野球のドラフト会議は「クジ」を引くという選択方法ですが、人間の将来をトトカルチョ的なことで決定することもプロ野球界を平準化し反映させるための手段でもあります。こちら朝日新聞の天声人語は「クジ」の明暗をこんな風に取り上げていました。
▲人生は望み通りにならない。大学受験や就職も同じだ。そう思い知らされる年齢かもしれない。選挙の投票年齢も引き下げられ、18歳にいつになく目がいく▲児童養護施設の子供たちも高校を卒業すると施設を出なければならない。大学や専門学校への進学率は約2割。全国平均の3分の1にも届かない。退所後の支援は乏しく、生活は苦しい。
▲施設の支援者からこんな話を聞いた。18歳になれば車の運転免許が取れる。仕事の選択肢を広げるには免許があった方がいい。施設で全員の費用を出してあげたいが、お金の余裕はない。負担できるのは卒業生数人のうち1人分だけ。公平を期すために仕方なく、くじを引かせるのだという。外れくじを引いた少年のことを思うと胸が痛む。
プロ野球では、毎年ドラフト会議などで新人や、再雇用の選手が入団し、その数だけ戦力外通告された選手がグランドから去っていきます。球団に残って指導者になったり、その他の職員になったり、退団して再挑戦したり解説者になったりするのですが、全く野球から離れていく人たちもいて大きな試練です。
プロ野球はマダマダ働ける選手を生かすため、もっと多くの選手を抱え、ドーム球場を試合場所として “冬のリーグ” を結成するような社会貢献をしたらどうでしょうか。野球人口から見れば些細なことかも知れませんが、雇用機会を増やすため、野球ファンを1年中楽しませるためにもやって欲しい取り組みです。