ラン科キンラン属。 多年草で地生欄の一種。 和名は黄色の花をつけることに由来します。山や丘陵の林の中に生える。 地上性のランで高さ30~70cm。 茎の先に、直径1㎝程の明るい鮮やかな黄色の花を総状につける。花は全開せず半開き状態のままである。 葉は楕円形で長さ10㎝前後、縦方向にシワが多い。柄がなく茎を抱き7~8枚互生する。 原産地:中国、朝鮮半島、日本の北海道を除く全国に分布する。 キンランの人工栽培は極めて難しいことで知られている。 キンランは樹木の根の外菌根との共存関係にあることから、単独での生育は難しいとされている。 元々日本ではありふれた和ランの1種であったが、1,990年代から急激に数を減らし、1,997年に絶滅危惧類(環境省レッドリスト)、として掲載された。 また、各地の都道府県のレッドデーターブックでも指定されている。 開花期:4月~6月。 花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。 同属の白色のギンランも数が減少している。 花後に出来る実はさく果(熟すと下部が裂け、種子が散布される果実)。 5月9日の誕生花。 花言葉: 「眠れる才能」、「華やかな美人」。
写真 キンラン (4月21日清水公園)
写真 キンラン (4月21日清水公園)