指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

ジャン・ルーシュ、『大河での戦い』『断崖の墓場』『雨乞い師たち』

2005年10月09日 | 映画
『大河での戦い』『断崖の墓場』『雨乞い師たち』を川崎市民ミュージアムで見た。フランスの映画監督ジャン・ルーシュの作品。
1951年にアフリカのニジェールでのドキュメンタリー。
ニジェール川でのカバ猟、急流で死んだ死者の葬儀、長い日照りでの雨乞い師の雨乞いなど、いずれも宗教的祭儀、祈祷等が中心である。
そこにジャン・ルーシュは、旧約聖書の世界を見出そうとしているように見える。
『雨乞い師たち』で雨乞いの祈祷の後、森に雲がかかり、空が暗くなり雨が降りだすところは神話的世界であり、感動的であった。
だが、このアフリカ人たちも、今はナイキのシューズで大地を歩いているのだろうか。

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