1964年のアメリカ、イタリア、フランス映画で、列車が主人公であり、ハラハラドキドキ映画である。
劇映画の最初が『大列車強盗』であるように、列車と映画は相性がよく、勝新の『兵隊やくざ』でも良く出てきた。
1945年春、ドイツのフランス占領下で、ドイツ軍は、押収したフランス絵画をドイツに輸送しようとする。それは、絵画を売却して戦費に充てようとするものだった。
そこで、輸送を阻止しようとするフランスのレジスタンス側とドイツ軍将校との戦いになるが、双方ともバート・ランカスターとポール・スコフィールドの米英の役者で、すべて英語である。
様々な抵抗やレジスタンスが行われるが、一番はドイツ国境を越えたとき、逆にフランス側に戻してしまうところである。
駅の表示を変えたりして、フランスに戻してしまう。
そして、ある町のホテルで泊まることになり、ここでジャンヌ・モローが出てくる。
その後も、あの手この手のやり取りがあり、最後は、もちろん、ランカスターがスコフィールドを銃殺して無事絵画は、ドイツには行かないで終わる。
原作は、非常に短いものだったようで、映画製作者があの手この手で、製作したものだと思うが、本当によくできていると思う。
音楽は、モーリス・ジャールで、フランス人。
モーリス・ジャールですが「ライアンの娘」はダイナミックで繊細な音楽でした。「アラビアの・・」よりも好きです。ロバート・ミッチャム主演で、妻と美男士官の不倫も可愛そう。バート・ランカスターという役者は不思議な人だ。まさかルキノ・ヴィスコンティ専属の役者になろうとは。