指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

エロかわいい『パーマネントブルー・真夏の恋』

2006年03月27日 | 映画
松竹特集の最終日。1970年代の松竹の青春映画は、バカにして見ていなかったので、行く。
主演秋吉久美子、佐藤祐介。四国今治、年上の女に恋心を抱く少年の夏休み。
元は『初恋』だろうが、全共闘時代を背景に上手く出来ている。
原作素久鬼子、脚本ジェームス三木。監督山根成之。

なんと言っても秋吉久美子である。
今風に言えば「エロかわいい」であろう。
この時期、日活での『妹』『赤ちょうちん』『バージンブルース』の3部作、松竹での『さらば夏の光よ』『突然、嵐のごとく』と秋吉久美子時代だった。
多分、『妹』、この『パーマネントブルー』、そして今井正がリメークした『あにいもうと』と野村芳太郎の『昭和枯れすすき』が彼女の最高作か。

秋吉の映画デビューは、同じ素久鬼子の『旅の重さ』。
オーディション2位で、ラスト近くに主人公高橋洋子と海辺の岸壁で語り合い、すぐに自殺してしまう大変印象的な少女(本名小野寺久美子)で出ている。

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