指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

新珠三千代が意外だった

2017年07月02日 | 映画

昨日、横浜ニュースパークで始まった「早田雄二写真展」に行き、いろいろなタイプの写真があるので驚いた。

         

 

                                                                         

 

一番驚いたのは新珠三千代で、非常に妖艶な感じの姿を見せているのだ。

彼女は、多分映画『人間の条件』の主人公梶の妻美千子で有名だろう。

東宝のスターだった彼女が、にんじんくらぶ製作で、松竹での公開が決まっていた同作品への出演を許したのは意外だが、実は彼女の映画はあまり当たっていなかったので、東宝は喜んで松竹に貸したとのことである。

そう言えば、彼女はスター女優の割には地味なところがあり、派手な華やかさには欠けていたからかもしれない。

私が彼女の作品で一番良いと思うのは、山口瞳原作、岡本喜八監督、小林桂樹主演の『江分利満氏の優雅な生活』で、小林の妻役は清潔な色気があって非常に良かったと思う。

さて、なぜ新珠三千代の写真が妖艶だったのかその真意は、私にはもちろん分からないが、どこか彼女の心の中に、「地味な女性ではなく、妖艶な女性、悪女のような役も演じてみたい」という気があったのではないかと思うのだが。

ぜひ、会場に来ていただいてそれを確かめていただきたいと思う。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あらたまはあらたまって苦手 (昔の映画)
2017-07-05 12:49:01
 新珠の映画は、散々見ていますが、どこがいいのか、よくわかりません(笑)。
返信する
好きでも嫌いでもありませんが (さすらい日乗)
2017-07-06 10:46:54
あの台詞の言い方が嫌でしたね。
私は、いつも不幸だと言っているようで。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。