指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

長銀の嘘に勝ったことがある

2023年07月27日 | 横浜

横浜市の財団法人にいたとき、ある日日本長期信用銀行の横浜支店長が突然来た。

そこは、財団法人なので、基本財産があり、それを狙ってきて、

「うちに全部まとめてくれれば、良い利率を出します」と言った。

横浜市なので、横浜銀行他、何行かに別けて預金していた。

「長銀は平気なの!」

「絶対平気です!」

                        

横浜支店長程度では、東京で巨額の不正融資をしていたことなど、知るはずもなかったのだから。

当時は、横浜駅西口に高層ビルを持っていて、偉そうに建っていた。

 

                   

いろいろと話したが、もちろん何もせず、長銀に移すことなど、なにもしなかった。

数か月後、長銀は倒産した。

なにもしなくて良かったと思った。

地方公共団体の財団法人で、基本財産に手を付けて、減らしたのはほとんどないが、余剰の現金等を運用して失敗し、大赤字を出した人もいた。

銀行の勧めで、外国債等かに運用したが、失敗したもので、担当の女性の部長は、当時の高秀市長からはかなり怒られたようだ。

だが、次の人事異動で、どこかの区長になられた。

高秀市長は、「女性にやさしいというか、甘いなあ」と思ったものだ。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。