指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

O議員親子について

2021年09月21日 | 横浜

私が市会に入った時、中区の無所属でOと言う議員がいた。

大変に大柄な人で、元は社会党の有力議員で、いずれ副議長くらいになると言われていたようだ。

だが、自身が経営する保育園の会計で不正があるとのことを庁内紙に嗅ぎつけられ、大物のO氏は、

「なんだそんなこと・・・」と撥ね付けた。

ところが次第に暴露されて騒ぎになり、社会党は困って議員団から除名したので、当時は無所属になっていた。

そして引退し、息子のO氏は民社党から出て当選された。

この人は、大変にまじめで温厚な方だった。

特に、野性生物について興味があったようで、横浜にも残っているそれらの保存についてよく意見を出されていた。

当時は、そうしたことへの関心は薄く、

「また、あんなことを言っている」という反応だったが、今考えれば環境問題への先進的な関心だったと言えるだろう。

中区の定数が減り、それに伴って引退され、その後は保育園の運営に当たられているようだ。

 

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