狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

「大詔奉戴日」雑感

2006-10-31 20:24:08 | 怒ブログ

昨日のブログは、教育勅語(教育ニ関ス勅語)を羅列しただけのものになってしまった。
理由を弁解しても始らない。
今日、部屋で新聞切抜の整理をする心算で、反って混乱してしまった結果だが…。

思い出されるのは、「大詔奉戴日」である。
教育勅語は「節・祭日」には校長先生が恭しく奉読したものである。しかし、
教育勅語煥発の日であるのに、ボクの小学校は10月31日が秋の大運動会であったので、詔書を奉読した覚えはなく、いきなり運動会となったのである。

次の11月3日は、いわゆる菊花香る「明治節」、隣校での部会運動会(隣り合わせる小学校の合同運動会)だったが、式を済ませてから参加したような気がする。

それ故、小生は明治23年10月30日を記憶しているのであって、オレは特別記憶力が優れている故ではないことを断わっておく。

ところで「大詔奉戴日」だが、この頃は小生は中学時代に入る。
式はなく、朝礼で「宣戦の大詔」を校長が奉読しただけの、「奉公日」になった。

パソコンでの検索で、老年反戦委員会N氏の論評があった。

明治23年10月30日御名御璽

2006-10-30 21:53:53 | 怒ブログ


朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニヲ樹ツルコト深厚ナリ
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此
レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ
兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ
修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開
キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無
窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス
又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所
之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々
服膺シテ咸其ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

明治二十三年十月三十日
  御名御璽

書籍紹介「農協に明日はあるのか」

2006-10-29 21:36:22 | 本・読書
畏友T・M氏より
「農協に明日はあるかJapan Agricultural Cooperatives」日本経済評論社(2006.10.25第1刷刊)を恵贈された。

 『生きるために必要な「食」と「環境」をになう農協。
地域社会から頼りにされ、無くてはならない農業・農協をめざして、現役理事が様々な問題提起と解決方法を模索する。』
これは、著書の帯に記された文である。

さらに次のような挨拶文が添付されてあった。

『…(略)
 私にとって書くことは生理現象であり、同時に自分の座標軸をはっきりさせることだと考え続けてきました。書くことは止して農協の仕事に専念したら、他人の文章の引用が多過ぎる、自分の意見はないのか、お前は自分の農協で何をやっているんだ、などなど言われ続けてきました。それらの、苦言、批評は今はただちに甘受する、というしかありません。
『農協に明日はあるのか』は最近書いたものの中から、農協の現状、行方について整理たものです。農協論にはなっていませんが、内外的批判を試みたつもりです。
前著『よみがえれ農協』の続編でもあります。日本経済評論社からは三冊目の本になります。(略)
ご意見、ご批判をお寄せくださればありがたく存じます。
                       著者

「農協に明日はあるのか」    日本経済評論社 定価(本体1900円+税)

七・五・三

2006-10-28 21:52:46 | 日録

 ご近所の七・五・三のお祝いに招待された。列席者名簿を見ると、当家の人を除いて、40名、内組合の人は16名で、男性は5名だけ、ボクが2番目の高齢者だったようだ。この地方では親戚を除いては、招待客は殆どが女性である。
 妻が、健康上の理由でボクが代理出席となった。

 昔は家庭での振る舞いで、女たちにはお汁粉、男たちの酒飲み会、組合の男たちが総勢寄って、餅つきをした。勿論「仕出屋」も頼んで「鯛の入ったささ折」や、3品揃った料理なども用意したが、天ぷら揚げだとか、きんぴら牛蒡、餅まるめ、お汁粉作りは組合の女性たちの仕事だった。
今は七五三の当たるご家庭は数少ないうえ、会場はホテルや、割烹店である。
今は女たちも勤めの人が多く、家庭でも既製品を買ってきて食事をするので、きんぴらなど、作り方ができないひとも多いとか…。

 ボクは今日のような会場での「七五三」への出席は初めてのことである。
 いやぁー、そのご馳走の品数や、お返しの引き出物の豪華さにも驚かされたが、
なによりも魂消たのは、祝賀式典の式次第の盛り込まれた、過剰なほどの演出であった。
 ボクの想像だが、このリハーサルには数日を要したと思われるほど、趣向を凝らしたものであった。
 結婚式なども、前日簡単なリハーサルがあるそうだが、「七五三」の場合は、親子共演である。 町議会議員先生の長いご祝辞、司会者、ビデオカメラマン、アマチュアデジカメ写真家、演出家、カラオケ。
今は、時間の切り上げもいい。しかし、オレは何よりもこの祝宴にかかる「$」だけが心配であった。

種々の言葉

2006-10-27 20:24:16 | 怒ブログ

      星
 太陽の下に新しきことなしとは古人の道破した言葉である。しかしそれは、チク(嘘)だと思う。冥王星ってなんだっけ。忘れた。

 真砂なす数なき星は多けれど吾にむかひて光る星なし

     鼻
 小泉潤一郎の鼻は、日本の歴史を一変した名高い鼻であるとは、日本国民の
一致した世論である。「人間・小泉純一郎」(講談社)によれば、彼は永年勤務の表彰を辞退したとのこと。
 小泉総理は、歴史に残る(楠木正成より)偉人ではなかろうかという。
     修身
必修科目漏れ9県60校を越すそうだ。卒業証書詔書がもらえぬというが、いずれ、いい塩梅の談合が成立して、卒業できることになることは間違い無い。
建設業者が、この成り行きをどう注目するのか。これは「道徳」の問題であって、教育行政の責任ではないのが、「道徳」「修身」と内容が違う所でもある。
      *
道徳は無責任の異名である。
      *
道徳とは受験勉強節約の聡明な時間の節約である。
      *
防衛庁が防衛省になる。防衛省は軍事を司る役所。いづれ陸軍部、海軍部とが併設されるだろう。帝国陸海軍の伝統は軽視できない。仲良くすることは、絶対にない。断言してもいい。予算の分捕り合いになるからだ。

やはり初代防衛大臣は、親中派田中真紀子氏をボクは推薦したい。
日本列島まだ大丈夫。改造しようではないか!
     


審査風景

2006-10-26 19:32:30 | 本・読書


審査は、厳正公正忠實に行われた。勿論今日は、部門審査であり、一応今日の審査結果は判ったのだが、これからそれを参考にし、「教育委員会」と称する学識経験を積む、おいら方が最終的判断をすることになる。

僕は今日の段階で、「ボツ」となってしまったが、ブロ友noaさんの要望もあるので書き記す。
本文に忠實ではあるが読点と、易しいと思われるかな書きは漢字に改めた。何箇所でもない。
作者は小4年生。最終決定になるまで、名では名前を伏せてある。勿論僕も知らない。

イシガメの里を読んで
      406(作品番号)
この本は「イシガメ」の生態について、一人の男が一年間にわたり、自然と一体になって貴重な写真を撮り続けた話です。

イシガメは、その名前の通り陸の上での生活が多く、だいたいペットとして家庭で飼われている亀(カメ)とはちょっと違うようです。水中にいる時の行動は、他の亀(カメ)と変わらないのですが、陸上での生活に関しては、まだまだ一般の人達には知られていません。特にイシガメの産卵については、時期や場所、行動のパターンなどは、謎(なぞ)が多いようです。
イシガメは、人間の世界で言う「日光浴」をとても好んでするようです。僕も日光浴は好きですが、あまりやりすぎると皮膚癌(ガン)になってしまったりするので、「イシガメは大丈夫なのかな。」とも思いました。

 十月のある晴れた日に、男性が歩きなれた道で、道端に視線を移すと、このあたりではとても多い、からすへび(烏蛇)が何かを口から飲み込んでいました。よく見ると、イシガメの子供を丸飲み(のみ)しているところでした。男性はとっさに「子亀(ガメ)を助けてあげたい。」と思いましたが、蛇(ヘビ)だって食べなければ生きていけないので、「人間が手を出してはいけないことなんだ。」とも思いました。

 ぼくも前にお父さんから聞いた事があります。「生き物の世界では、弱肉強食が自然なんだよ」と。弱い者は強い者の為に滅(ほろ)ぼされる事らしいです。でもぼくだったら、「助けてあげるかもしれないな。」とも思いました。

 自然の中の生き物も必死で生きていることを改めて知り、ぼく達がペットとして飼っているのは、生き物の本当の姿ではないんだと感じました。ぼくの家にもポメタニアン犬のラリーがいますが、
「犬の世界は大丈夫かな」とすこし複雑な気持になりました。

 最も撮影が難しいと言われるイシガメの産卵の季節がきました。イシガメは水辺(水べ)から数百メートルも離れた陸上で卵を産みます。足で土を掘り起こし、卵を産み、その上に又土を器用に乗せるらしいです。本を見るとウミガメの産卵シーンを思い出しますが、イシガメの場合は、人や敵の気配を感じると産卵をしないそうです。でも男性は見事に写真を撮ることに成功しました。長い間、男性がイシガメのおつき合いをしてきたから、この人は
「信頼(信らい)出来る人間なのかな。」と思ったのかもしれないのです。とてもすてきな事だと思いました。

 男性が長い時間を使ったからこそ、イシガメと仲良くなり、お互いに分かり合えた気がして心が温かくなりました。
 ぼくはこの「イシガメの里」を読んで、全ての生き物が自然の中で、当たり前のようにせいいっぱい生きていることを学び、命の大切さを改めて教えてくれたような気がして、とてもうれしく思い、ぼくもイシガメに会いたくなりました。

小生の読後感

〇難しい漢字を使いこなし、内容も立派です。
☆☆☆☆←昔の岩波文庫の☆を真似た。 (tani)



僕が選んだ小学生「感想文」

2006-10-25 20:23:08 | 本・読書
 難しい審査であった。この作品が「特等」というわけではない。いい塩梅の選考ではないが、ここには「ヘソ曲がり」の私感などあるはずもない。

 小生の選んだ優秀作品の中から。3編選らんだ中の1篇で、最優秀に推薦するどうか、迷っている。

   ロボママ読んで      414(作品番号)
 ジェイムズのお母さんは、すごい。それはロボットの研究をしているだけでなく、ロボットをかいりょうして、自分の苦手な家事をさせるロボママを作ってしまったからだ。
 私の母は、ケーキや手さげを作るけど、さすがにロボットは作れません。そして、自まんの、お母さんが作ったロボママをめぐり、色々な出来事が起こります。
買い物に行けば、さとうの重さが正かくではないと、ケンカになってしまったり、ジェイムズを学校にむかえに行けば、キケンなロボットだと思われたりします。

 でも、そんなことは気にしません。周りの事は、かまわないので、一しょにいるジェイムズをはらはらさせる、ゆかいなロボママが私は気に入ってしまいました。
火事の時には、アパートがもえひろがる火の中から、男の子がかっている虫を救い出しお手がらでした。さすがはロボママ。

 また、ジェイムズが熱を出した時には、すぐにお気づいてあげます。病気の時には、それは母さんの様には、いかない訳ですが、ロボママなりに水分をあげたり、体温そく定機のうがついた、とくべつな手でねつを計ったりして、かん病もしました。
 でも、どんなにすごい事をしてもロボママは、やっぱりれいせい。もちろん本当の母さんも、心配で会社を休み家で仕事をします。その様な所はジェイムズの大切に思っているんだと、感じました。
 そして、ジェイムズは、仕事以外は失敗ばかりだけど、ロボットの研究が好きな母さんを自まんに思っておうえんしているのです。

 たとえば、母さんが間違えてオーブンの中にバターを入れてしまっても、ジェイムズは何も言わずに、れいぞう庫の中に入れ直してあげたり、本当は仕事がいそがしいとさびしのに、がまんしてあげます。また、新しいロボットを開発する仕事の話が来れば、すごくいそがくなってしまうのに、母さんの気持をよく考えて「やりなよ母さん」と言ってあげるのです。その様な所がえらいと思いました。

 私がジェイムズの立場でしたら、母が、仕事で帰りがおそい生活が続く事には、たえられない気がいたします。

 いそがしい間だけ借りた、ロボママをとうとう会社に返す時になり、初めは2人と1台と平気で、物の様に言っていました。でも、いつの間にか、心の中にいるのでした。
 さびしい思いのジェイムズと違って、ロボママは何も残さないで、れいぞう庫の中を、きれいにして行ってしまったのでした。

 だけど、ジェイムズの心は、れいぞう庫の中を整理するようにはきれいにして行ってしまったのでした。だけどジェイムズの心は冷ぞうの中を整理する様には行かないものだと思います。
 それは、人間にあってロボットには無い感じょうと言うものが、あるからだとおもいました。

〇段落、読点修正。内容がよく纏まっています。
☆☆☆☆


冊子を作る

2006-10-23 20:07:58 | 日録
町の読書感想文の審査員委員のなかの一人に嘱託を受けたことを前に書いたが、ここ数日、そのことで精一杯。パソコン対峙の日が続いている。
したがって、ブロクの更新の方は疎かになってしまった。

今回の読書感想文の選考は、町の小中学校生徒の作品で、
 低学年の部(32作品)・中学年の部(28作品)・高学年の部(30)
 中学校の部(37作品)で、審査の方法は、
①予備審査②部門審査③全体審査の3段階に分けてある。
審査員は、
文芸検討委員会(町から委嘱された民間人4名。<小生もそのなかの1人>)、推薦教職員が9人、で、小生担当は、中学年の部、28編の部門審査であった。

28編の作品は、400字詰め原稿用紙に書いた作品(作者名は整理番号のみで、300番台は3年生、400番台は4年生の作品と思われる)が、84枚である。
審査項目は
大変よい ☆☆☆
よい   ☆☆
もう1歩  ☆
の評価をつけるわけだが、これらの作品を通して、読んでも、甲乙が点けがたい作品ばかりであった。

そこで、昔作った事のある文集作りを思い立った。表紙や目次をつけると、50ページを越す。ゲラ刷は一応終わったが、カットやドロップキャップだとか、見出しなども、ある程度格好つけたくもなる。
締め切るは明日。

写真は本文とは関係のない昔作った小生のエッセイ集。宮沢りえの篠山紀信の写真集「Santa Fe」1991年10月14日付朝新聞1㌻大の新聞広告を題材にしたもので、ヌード写真が載っているが、『いかがわしい』写真ではない。これを参考にして、作っているということだ。(休憩中)

つわものどものゆめの跡

2006-10-22 19:39:51 | 怒ブログ

鹿島海軍航空隊の跡
碑文
この地は、元日本帝國海軍所属の水上機搭乗員養成基地「鹿島海軍航空隊」があったその一角であり、当時義務教育を終え又は旧制中学校中途で志願してきた飛行練習生、大学在学中に志願してきた飛行専修予備学生、、海軍兵学校出身の飛行学生等、隊内各兵科の支えを受けながら優秀な『パイロット』を育成していたところである。
 昭和13年5月11日開隊後、昭和20年8月15日の終戦まで、特に大東亜戦争に突入後は遂次日本本土防衛の体制に移行し、外部からの襲撃を未然に防御するため哨戒飛行、索敵飛行、邀撃発進等果敢の防戦に傾注したものの我に利あらず、遂に未帰還機あり、空中戦での戦死傷者あり、果ては特攻隊編成による沖縄周辺に群がる敵艦船に突入戦死、または地上においても作業中の隊員が機銃掃射を浴び戦死するもの等この鹿島空在隊者だけでも数十名に及ぶ尊い犠牲者を出したのである。
遅ればせながら我々生存者一同浄財を集め、救国の精神の燃え散華していった英霊に黙祷を捧げ、ご冥福を祈ると共にこの事実を後世に伝承すべく、ここに記念碑を建立するものである。
平成11年5月27日
元鹿島航空隊在隊者一同
他有志一同
撰文  安岡恒友

しり取りハイク

2006-10-21 21:44:51 | 怒ブログ

しり取りハイク(livedoor blog)に嵌りこんだ。以下最近のしり取りハイク・ブログの一部である。

撚る手には深い歴史が刻まれて    千秋
人の手には歴史を感じる時もあります・・・「まれて」「れて」でお願いします

小生の返句

レ点なき漢文の味秋深し    谷人
君子以文会友。(君子ハ文ヲ以ッテ友ヲ会ス)
返句
かしこまるそんな仕草に胸萌ゆる    みゆさん

コメント# 琴姫 さん 『お行儀よく・・かわいい様子ですね』 (2006-10-21 18:30)

燃ゆる日の嘗てはありき開戦忌   谷人
自存自衛ノ爲蹶然起ツテー切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ(御名御璽)
 

ロボママ

2006-10-20 21:44:36 | 怒ブログ
小学3~4年生の作文(読書感想文)を28編読む機会を得た。(読みつつある)
なぜか「ロボママ」という本を読んだ感想文が多かった。読んでいてその本の凡その内容は分かるけれど、IEで検索したら、次のような絵本だった。

>ぼくの母さんは、大きな会社でロボットの研究をしている。頭はとってもいいんだけど、家事はまるっきりダメ。ぼくは、母さんのたび重なる失敗に、ついに怒りが大ばくはつ! すると、母さんは、家事をするロボママをつくり……。

親に不満を持ち始める小学校の中学年の子どもを対象に、親にも得意・不得意な面があることを、子どもの大好きなロボットを登場させてユーモラスに描いています。ロボママの引き起こす事件が、とてもユーモアにあふれていて楽しく、一気に読み進められます。読後、人それぞれの個性について、深く考えさせられる作品です。
■全国学校図書館協議会選定図書


ロボママよりやっぱり本物のまま(4年生作品)

私がこのロボママという本を読んで、ロボママってすごいなと思いました。それはジェイムのお母さんのできないことが、何でもできるからです。

たとえば、お母さんのかわりに、家事をぜんぶ、あっという間にやってしまうことです。仕事でいそがしいジェイムズのお母さんのかわりに、とってもおいしいアップル・シュトルーデルを作り、ジェイムズをよろこばせていました。私も、おいしいアップル・シュトルーデルを食べてみたいし、たまには、私の仕事である皿あらいや、犬のさん歩をかわりにやってくれたら、うれしいのになと思ってしまいました。

ロボママには、家事をやるいがいにも、もう一つすごいなと思ったことがあります。
ジェイムズと買い物をした帰り道に、アパートが火事になっていて、そのアパートに住んでいる男の子がかっている、ナナフツという虫を助けるために、火の中にとびこんだことです。

ロボママが助けたナナフシをみて、男の子はかんげきして、泣いたり笑ったりしました。私もスズ虫をかっているので、ほんとうに男の子はうれしかったんだろうなと思いました。もし私がロボママだったら。火の中にとびこむゆう気があるかどうかわかりません。ロボママはゆう気があって、やさしいロボットだなとかん心しました。
 ロボママは、なんでもできて、ゆう気もあってとてもすごいロボットです。ジェイムズのお母さんの仕事が終わり、ロボットのロボママとお別れしなくてはならなくなりました。ジェイムズは、すごいロボットのロボママとわかれることをさびしがりました。

 私もジェイムズだったら、さびしいと思います。ジェイムズのそのさびしい気持がわかったのか、また、ジェイムズのお母さんに新しい仕事がいり、ロボママがもどってくることになりました。

 ジェイムズは、すごくよろこびました。でも私だったらそうは思いません。なぜなら、私はやっぱりどんなすごいロボママよりも本物のママのほうが、いっしょにいてほしいからです。ロボママがいれば、家の中はピカピカだし、アップル・シュトルーデルも食べられるかもしれません。でも私は、ロボママより、そうじや料理が少しへたでも、本物のママが一番のママです。

 私のママは、ロボママよりいい所がたくさんあります。私がはいいんで熱を出した時、ママはあまりねないで氷まくらをかえてくれました。ママはかんご士の仕事をしているので、さい血と点てきもしてくれました。そんなやさしいママが大好きです。

 でも、病院の仕事には夜きんもあり、私が学校から帰ると、もう仕事に行っていて、次の日の夕方まで会えないときがあります。その時はとてもさびしいです。だから私は家の仕事の手伝いをたくさんして、ママといる時間を大切にしていきたいです。





ABCD包囲陣

2006-10-19 21:05:32 | 怒ブログ
  
 嘗てありきABCD包囲陣いま検めて広辞苑ひく  谷人

エービーシーデイー・ほういじん【ABCD包囲陣】1941年から翌年にかけて日本の東南アジア進出に対抗してとられたアメリカ(America)・イギリス)(Britiain)・中国(Cina)オランダ(Dutch)の協力とそれらの国による対日経済制裁(資産凍結・石油禁輸)とに対する日本側の呼称。(広辞苑第5版)

宣戦詔書抜粋(裕仁天皇御璽)
帝國ノ平和的通商ニ有ラユル妨害ヲ與ヘ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ囘復セシメムトシ隠忍久シキニ彌リタルモ彼ハ毫モ交譲ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益々經濟上軍事上ノ脅威ヲ増大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ帰シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衛ノ爲蹶然起ツテー切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ
 皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有衆ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス

晩秋

2006-10-18 21:43:51 | 怒ブログ
   春望
国破山河在  城春草木深
感時花濺涙  恨別鳥驚心
烽火連三月  家書抵萬金
白頭掻更短  渾欲不勝簪



蛇足かもしれないが、訓読を記す。

 春望(しゅんぼう)
国敗れて 山河在り
城春にして 草木深し
時に感じては 花にも涙を濺ぎ
別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす
烽火 三月に連なり  家書万金に抵る
白頭掻けば更に短く
渾べて簪勝へざらんと欲す

われ「一日小学校教諭」の記

2006-10-17 17:39:01 | 本・読書

私の家庭にはもちろん小学生はいない。夏休みに約1週間、正月に数日東京から6年生の長男と、3年生になった長女が親子で来て逗留するが、わいわい騒いでいるばかりで、二人が書いた作文などまだ見たことがない。
今般、町の文化祭前後の行事として小学校中学年(3~4年)の読書感想文を読む機会を得た。考えていたものとは、だいぶかけ離れた、しっかりした感想文である。
 
うちの子供たちもこういうことが書けるのだろうか?だいじょうぶなのかい。オイ! 正月に気合を入れなければなるまい。喝!
それはそれとして、幸い、私はパソコンでの冊子作りは手馴れている。この機会に作品を美本(?)に仕上げ、子供たちに分けてあげたいと思っている。
しかし、ただちょっとひまいがない。25日までお酒を控えて頑張るしかあるまい。

今日打ち込んだ感想文1題。
「ロボママ」を読んで
307(3年生作品)
 ジェイムズのママは、家事が苦手です。おまけに、ロボットのけんきゅうの仕事がいそがしくて、ジェイムズは世話をしてもらえません。洋ふくのボタンがとんでしまうほど小さくなってなっても気がつかないし、ジェイムズがゆでたまごが好きだというと、毎日ゆでたまごばかりつくります。わたしは、ジェイムズがかわいそうになりました。だからジェイムズの家にロボママが来て、おいしい料理やきちんとした生活ができるようになったので、ジェイムズはとても喜んでいました。わたしも良かったなあと思いました。

 ロボママは、料理やそうじ、その他の家事もかんぺきにできます。わたしは、一年に二日だけ、ロボママをわたしの家にもかりたいと思いました。
それは、母の日とお母さんのたん生日です。お母さんは毎年、母の日に、お姉ちゃんとわたしに、
「母の日とたん生日はプレゼントはいらないから、一日中何もしないでのんびりしたいなあ。」と言います。

 わたしもお姉ちゃんもまだ家事の全部はできません。母の日は日曜日だから少しは手つだえるけど、おたん生日は日曜とかぎらないから、夕食を外で食べるくらいで、あとの家事はふだんと同じです。だから、ロボママがくればお母さんは朝から何もしないで、のんびりできると思ったからです。

 でも、わたしは、ロボママをかりるのはこの二日だけでいいです。なぜなら、わたしはロボットと一しょにくらしたいとは思はないからです。ロボママには思いやりとか、やさしさがありません。一しょにゲームをしても全部ロボットが勝ってしまうし、ジェイムズがころんだ時も病気になった時も心配してくれません。ロボットは、心がないから、かなしいとか、つらいという気持がわかりません。
思いやりもないから、最後にジェイムズの家を出る時、れいぞう庫の中はからっぽで夕食を何も作ってなかったのだと思います。

 ジェイムズが病気の時、ママは心配して帰って来てくれました。お友だちもきてくれました。ロボママは、べん利だけれど本当の家族にも友だちにもなれないと思いました。ロボママが来て、きちんと生活ができても心が通じないとジェイムズはかわいそうだと思いました。

ジェイムズはロボママとくらしてみて、心が通じるママとくらすしあわせが分かったとおもいます。ママは新しい仕事で又出かけてしまうので、ロボママが来ます。でも今度は、ママと心が通じていることが分かったから、さびしくないと思います。

わたしのお母さんも、母の日やおたん生日に、ロボママをかりるより、本当は、わたしとお姉ちゃんが手つだった方が、よろこぶような気がしてきました。それは、やっぱり家族だから、心が通じているからです。

○段落、読点、若干修正。漢字はママ)