狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

登り納め

2007-12-29 10:22:48 | 日録
たんきりまめ【痰切豆】
マメ科の蔓性の多年草。暖地の山野にみられ、全体に褐色の毛がある。葉は三枚の小葉からなる複葉。夏、黄色い蝶形花をつけ、秋に莢が赤く熟すと二個の黒い種子を出す。種子を煎じて痰を切る民間薬にする。外郎豆。巾着豆きつね豆。
(松村明監修「大辞泉」小学館)
         
 家におるよりも、山にいた日のほうが多かったような今年の、畏友T兄。12月5日の「天城山」が、今年最後の登山の筈で、その後ご家庭の周りの掃除や、村の諸々の諸行事などで心を落ち着けていたらしいが、
これが、登り納めになると、筑波山で撮っ他花5葉を添えてメールを送ってくれた。
今年も残すところあと5日、振り返ると山に明け暮れた一年、百名山に28座、県外を含め全部で55座以上登ったのかな。

  今日は登り納めで筑波山へ、春以来暫く振りに登ったが。淡い冬桜が咲いていたーーーーー。


1.タンキリマメ   食べると痰が切れると言う事から
2.ヘクソカズラ   あの嫌な臭いの花も最期の見せ場は
3.冬桜        高い所に咲いているので撮るのに苦労する
4.冬桜  4年前に比べ花数が少ないが
5.冬苺        食べてられて道筋には少ない



月孤高

2007-12-24 22:08:15 | 日録
        

満月である。しかも天皇誕生日の振り替え休日であり、クリスマス・イヴときては、今頃町のジングルベルはどうなんだろう。東京の奴らには、今日の午後迄に届くよう彼女はケーキを送ったそうな。今頃騒いでいるだろう乎。三連休はオレだって浮かれる。

 今朝の新聞の第1面は、
 <薬害肝炎「一律救済」の白抜き見出しで、首相「議員立法で」方針変換今国会成立図る> という大きな見出しである。
 和解協議が続く薬害肝炎訴訟について、議員立法によって原告側の主張する「全員一律救済」の実現の方針転換するという記事で一面は半ば埋まっていた。
原告団は「一律救済を譲れないのは、カネではなく理念の問題だ。(原告弁護団の鈴木利広代表)」という記事もあった。

 クリスマス・イヴも、国の祭日である昨日の天皇誕生日のニュースも、数行のコラムや記事でしかなかった。
私は、新聞記事での訴訟の概略しか分からない。だから、最高裁の最終結論を待つには、まだ数年はかかるというけれど、原告団もそれを望むならば、法治国である以上、それも止むを得ないのではないかと単純に考えていた。
それしか言えないし、分からない。
 己が理不尽な和解の経験があり、最高裁の判断を仰ぎたかったけれど出来なかったからだ。これはこれでお終い。

 振り出しに戻る。今日の満月、月が中天にあるのを撮りたかった。
何故なら、ボクが今このブログと併せてやっている「ハイクブログ」で、「孤高の月」という言葉を、盛んに何度も使用しているからである。
この語源は、ある古刹の句碑にあった、
「月孤高己の過去を振り向かず (詠み人忘却)」という檀家の一俳句人の詠んだ俳句による。

多分今夜半には「孤高の月」に相応しく、耿耿たる輝きを見せるであろう。
しかし、残念ながら、ボクには、夜間撮影の技術も、それに必要な最低の用具、固定三脚すらない。従って灯刻日の出ならぬ月の出を撮って、ブログに載せて無言の侭で捨て置いたら、近隣にお住まいのTさんから、良く撮れていると宣われてしまった。だから、屁理屈ににもならぬ事を書き並べ頁を埋める事にした次第である。
新聞の片隅にある暦は、明日12月25日が記されている。

12月25日(旧11月16日)
  日出  6.47
 日入 16.28
 月出 17.39
 月入  7.55

 寺の忘年会

2007-12-20 10:00:46 | 日録
          

今年を締める忘年会会場である。場所は、天台宗古刹の客殿。
参加者は、われわれ毎週土曜朝の「朝行」の会、毎月の写経の会、合わせて20数名。勿論寺の正副住職含める。数年前までは、和讃の会という、県の大会などでも好成績を修める好グループもあり、毎月修練を重ねており、忘年会はこの三者の合同忘年会であったが、主事格である老住職夫人の病弱のため、今は中止しているらしい。その仲間の姿は見えなかった。
 忘年会といえば、酒(ここでは般若湯というのかもしれない)や、カラオケなどが付きものだが、ここはその後者の設備はない。
 幹事役のYさんは地元中学校の校長を長く勤められた方で、カラオケなども得意とする処だが、その名司会によって、各自己紹介やら、想い出話を引き出させて、座を盛り上げてくれた。

 他の忘年会と異なる点は、最初本殿大広間の仏前で、「摩訶般若般若心経」を奉誦して後、座に着くだけの違いである。
 人後に落ちず、ここでも日本酒は敬遠され、男たちの飲み物の主流は焼酎、女達は伊藤園の緑茶であった。

伊藤園の俳句でお開き忘年会     谷人


虐風万犯

2007-12-15 22:31:43 | 怒ブログ
12月14日の新聞には、殆どといってよいほど、住友生命の「創作四字熟語」の入選作に、絡んだ記事が多かった。
朝日新聞でも、早速「天声人語」で『安倍前首相が政権を投げ出した「突然返位(とつぜんへんい)」から、はや3カ月たつ。年の瀬恒例、住友生命が募った「創作四字熟語」に、今年は政治ネタがぐっと増えたそうだ。…』と取り上げている。
しかし、世情を反映するコラムであって、そんなに詳しく書いてはいない。朝日ばかりでなく、スポーッ新聞ですら、「突然返位」を揚げている。
ボクはこの日、いつやったの判らない、傷口が化膿して、お医者さんにかかる羽目になってしまった。今は、インフルエンザ予防接種で、開業医のお医者さんは大繁盛である。ボクのかかりつけ医院は、専門は外科のようだが、殆どが、内科、小児科を診ているようであるから、ボクは傷口の切開を予想していた。
 しかし、天佑というのは、この日に限って外来のお客さんの数はあまし多くなく。15分位で、診察、診療を終えたのであった。切除しないですんだのである。
だが勤勉なボクは、待ち時間を、創作熟語を手帳に、メモするなどして。「勤勉徴収」だったのである。
   我竜天声→画竜点睛        57・33歳
   産声多数→賛成多数           44歳
   医師薄寂→意志薄弱           74歳(福井県)
   一円固持→一言居士           52歳
   核停深刻→確定申告           57歳
   奇怪金盗→機会均等      55・59・51歳 
   耐無麻疹→タイムマシン         54歳
   都市電切→都市伝説           28歳
   突然返位→突然変異         55・70歳 
   半裸万笑→森羅万象           50歳
今年の世相は「医師薄寂」「突然返位」「半裸万笑」--?住友生命保険は13日、「創作四字熟語」の優秀、入選作計50編を発表した。優秀作には、医師不足が社会問題化した「医師薄寂」(意志薄弱)や、安倍晋三前首相辞任の様子を表現した「突然返位」(突然変異)、海パン姿で「そんなの関係ねぇ!」と踊るお笑いタレント小島よしおの「半裸万笑」(森羅万象)など10編が選出された。  「医師薄寂」は医師不足の深刻化を表現。特に産婦人科医の減少は深刻で、妊婦の受け入れを断る「たらい回し」が全国で多発。医師不足だけでなく、「ベッドが足りない」「手術中」などの理由も上がるが、早期解決が望まれる。

 9月12日、目を潤ませて辞任表明会見に臨んだのは安倍晋三前首相。参院選後の8月27日に内閣改造をしたばかりで、所信表明演説からわずか2日後の辞任だった。首相の職を突然辞し、返上したこの様子を「突然返位」と表現。安倍首相に関連して、ほかに「四農降昇」(士農工商)が入選。事務所費問題などで、故松岡利勝氏、赤城徳彦氏ら4人が交代した安倍内閣の農水相をチクリとした。

 「おっぱっぴー」などのギャグが流行語となるなど小島よしおが大ブレーク。「2007ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた。「そんなの関係ねぇ!」のギャグで爆笑を誘う様子はまさに「半裸万笑」。同じく「ユーキャン――」に「大食い」でノミネートされた大食いタレントのギャル曽根は「大食兼美」(才色兼備)で“入選”した。

 全1万5作品の応募作品の内容をジャンル別に見ると、社会が4102作品で最も多かった。安倍首相辞任のほか、政治資金問題、消えた年金、参院選、福田内閣誕生など、1年を通して話題に事欠かなかった政治が、2499作品で続いた。

 「創作四字熟語」は今年で18年目。毎年12月に発表される。
[ 2007年12月14日付スポニチ 紙面記事 ]




期待外れ

2007-12-11 13:35:15 | 怒ブログ

去る日曜日、(とは云っても、この文は1994「平成6年」町の"文化会会報誌"に投稿した記事の大筋での引用である。)小生は自動車の運転出来ない妻の為に、某食料品ストアーへ車で同行していた。
 妻が1階で買い物をしている間、2階の「書店」の売り場を覗いて見ると、今や国会内で野次、毒舌、パフォーマンス等、ユニークな存在で有名な上、最近はマスコミ等にも登場し始めた、あのハマコー先生こと、浜田幸一元代議士の著書「日本をダメにした九人の政治家」がうず高く積まれてあった。そこに小生の目は釘付けされた。
  本に掛けられた赤い帯には、あのドスの効いた風貌の写真と、大きな字で次の様な内容説明文が書かれてある。
  『ハマコーがついにすべてを書いた!!実名・実話で腐敗政治家の罪状をあげ、引導を!!永田町を揺さぶる超本音の政治改革論!!』
  (裏面)
  『私は、本書を断腸の思いで書いた。日本の将来のためとはいえ、かつて同じ釜の飯を食った同志たちを、実名で俎上に上げざるを得なかったからである。それゆえ、少々、筆先が鈍ることもあったがね。
  しかし、書いたことはすべて事実である。本書を出しても腐敗した政治家たちが、なお居直るようなら私は追い打ちの第2弾を書かねばならないだろう。
  そのようにならないことを祈るばかりだが、万が一、そうなったときは
  「ハマコーの大爆弾」が炸裂するだろうと言わざるを得ない。
                                ――『あとがき』より抜粋――
                               
  政治改革論議は、連日話題の焦点になっている折の時でもあり、◎定価1,500円(本体1,456円という値段からして、手に入れることに何ら躊躇することはなかった。1冊購入した小生に続いて、年配の男性が次々とこの本を買い求め、僅かな時間で3冊もが売れていくのをこの目で確認した。随分売れているなぁ、とその場で実感した。
 
  朝日新聞の「読書」欄には、日曜日ごとに全国各地の新刊本のベストセラーがランク付けされている。最近のその順位番付表を見ると、
  旭屋書店(札幌市中央区)1/3、1/9日(1月16日付)
  八重洲ブックセンター(東京駅前)1/10-1/15(1月13日付)のいずれも、第1位は、『日本をダメにした九人の政治家』(浜田幸一、講談社)となっている。
  一月九日付の、虎ノ門書房本店(東京都港区)の九三年の一年間の集計表では、第1位は『日本改造計画』(小沢一郎、講談社)で、『日本をダメにした九人の政治家』は第七位とはなっているが、ハマコー先生の本の第1刷発行日が、<1993年12月9日>であることを考慮に入れれば、発行以来ベストセラー第1位にランク付けされる事には変わりはない。
  その内容は、この本を読んでもらう以外に最良の紹介方法はないが…(以下略)  ボクが、かりに、「茨城県をダメにした政治家九人は誰か」と問われた場合、真っ先に百人中九十九人までの人が挙げる人物をと予測するのは容易な事であろう。(県知事が、「天の声」という声で、収賄容疑で起訴された頃である)だが、九人となるとその憶測は各人まちまちになってくる。ただ、多くの人の脳裏に九人を上回る名前が浮かんできても、それを下回る事はあるまい。(略)と書いた。
 
  あれから、14年ハマコー先生が挙げた9人の中に、現民主党代表の名が刻名されてはいるが、ハマコー先生も、茨城県初の首相への期待と大きく報道され、その後沈黙を守っている大物政治家の2人の名前はまだ浮かんで来なかったようだ。 古い話だものね。
  (写真は)2007・9・29付わがイバラッケン地方有力紙に載った、茨城県初の首相期待の大記事である。   


話題の本

2007-12-10 18:31:08 | 怒ブログ
毎週日曜日の朝日新聞の読書欄は、4+1頁建ての大型設定が組まれている。
12月9日付けの本欄には、
……話題の本棚として、4冊(3冊が新書版)戦争の関わる本と、次のようなの解説が載せられてあった。

    太平洋戦争 66年前に始めた無法な戦争の謎

昨日で開戦から66年。今も、書店の歴史書コーナには太平洋戦争関連の本がひしめいている。
国力の面で圧倒的な差がある米国との無謀な戦争を何故始めたのか、という疑問は強いが、『アジア・太平洋戦争』では、国の諸機関のセクショナリズムを原因の一つとして挙げる。例として、日独伊三国同盟の締結に当初激しく抵抗していた海軍が一転して締結に同調したのは、海軍軍備の充実という「裏面の目的」からだった、とする元海軍幹部の著書を引用する。『石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」』は、米国が日本への石油輸出禁止をするきっかけとなった41年7月の日本軍の南部仏印進駐に際し、軍部は「米国は日本の南部仏印への進駐を黙認する」と判断、早い時期の石油禁輸は無いという希望的見通しをいだいていたと指摘する。
一方、『アメリカは忘れない』では、開戦をめぐり米国内で長く続く論争を紹介する。46年の米国議会両院合同委員会の真珠湾攻撃に関する報告書の少数派報告がきっかけとなって高まったいわゆる「裏口参戦」の解釈(〈米国を欧州の戦争へと向かわせる事を欲したルーズベルト大統領は、連合国に参加することを米国民に納得させるに足る、あっと驚くような攻撃をするよう日本を挑発すると同時に、明白に認識された危険に対してハワイの司令官たちに警戒態勢をとらせることを怠った〉とする考え方)が、アカデミックな歴史などでは支持されないながらも、戦後広く流布したとしている。
終戦については、『日本の一番長い夏』では、ポスダム宣言に対し日本政府が「黙殺する」と声明したことが原因となって、「米国が原爆を使用し、ソ連が参戦することになった」と終戦当時の駐ソ大使が発言している。(山口栄二)

話題の本棚

吉田裕『アジア・太平洋戦争』(岩波新書)
岩間敏著『石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」』(朝日新書)
エミリー・S・ローゼンバーグ著『アメリカは忘れない記憶の中のパールハーバー』(飯倉章訳、法政大学出版局)
半藤一利編『日本のいちばん長い夏』(文春新書)


皇紀2601年12月8日

2007-12-08 12:03:08 | 怒ブログ
あゝもう八日か…、同窓会への往復葉書、喪中の葉書などが、毎日のように配達されるこの頃、忘年会、俳句会、その他の行事が書き込まれているカレンダーに、昨日決まった某氏との約束日などを、書き入れながら、師走の慌しさを実感いていたが、新聞の十二月八日の見出しで、やっと思い出した。
コラム「天声人語」に、<ジャネット・ランキンの名を知る日本人は多くないかもしれない…>という書き出しに始り、▼信念に満ちた平和主義者でもあった。66年前のきょう、日本軍は真珠湾を攻撃した。それを受けた議会の対日宣戦決議に、たったひとり反対票を投じた。議会は日本への憎悪を燃やし、上院は満場一致で可決した。下院は賛成が338、彼女だけがノーを唱えた▼…と、開戦日について触れているだけである。勿論社説の論点にはならなかった。

「あおられた戦意[写真が語る戦争]:戦時下の美術」1ページ大(広告なし)の特集記事が組まれているだけで、投書欄「声」に鎌倉市にお住まいで、当時軍需工場のタイピストとして香港に渡り、東京大空襲の翌日故郷の横浜に戻られたという、落合松枝さん(83歳)の「開戦を知って覚悟の身震い」という投書を見つけた。小さな記事である。

 また今日は、2~3人の友人と、電話やメールで雑用の交信もしたが、「開戦日」についての、思い出の話題はオレからはじめ、みんな忘れてしまっていた。

<銘記すべき、皇紀2601年12月8日、この日早朝、大本営陸海軍部は歴史的臨時ニュースを全国民に発表した。
 臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。
 大本営陸海軍部12月8日午前6時発表。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋においてアメリカ・イギリス軍と戦闘状態に入れり。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋においてアメリカ・イギリス軍と戦闘状態に入れり。>
ラジオは、何回も何回も繰り返し放送した。

宣戦の詔書は翌日の新聞に大きく載った。朝日新聞縮刷版を見ると、東京版は、12月9日付夕刊である。
  帝国・米英に宣戦を布告す
 宣戦の大詔渙発さる
 【情報局発表八日十一時四十五分】只今、アメリカ、英国に対する宣戦の大詔が発せられ、また同時に臨時議会召集の詔書が交付されました


 詔 書
天佑ヲ保有シ万世一系ノ皇祚ヲ践メル大日本帝国天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス
朕茲ニ米国及英国ニ対シテ戦ヲ宣ス朕カ陸海将兵ハ全力ヲ奮テ交戦ニ従事シ朕カ百僚有司ハ励精職務ヲ奉行シ朕カ衆庶ハ各々其ノ本分ヲ尽シ億兆一心国家ノ総力ヲ挙ケテ征戦ノ目的ヲ達成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ
抑々東亜ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄与スルハ丕顕ナル皇祖考丕承ナル皇考ノ作述セル遠猷ニシテ朕カ拳々措カサル所而シテ列国トノ交誼ヲ篤クシ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ之亦帝国カ常ニ国交ノ要義卜為ス所ナリ今ヤ不幸ニシテ米英両国卜釁端ヲ開クニ至ル洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ中華民国政府曩ニ帝国ノ真意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ東亜ノ平和ヲ撹乱シ遂ニ帝国ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有余ヲ経タリ幸ニ国民政府更新スルアリ帝国ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提携スルニ至レルモ重慶ニ残存スル政権ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ相鬩クヲ悛メス米英両国ハ残存政権ヲ支援シテ東亜ノ禍乱ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レテ東洋制覇ノ非望ヲ逞ウセムトス剰ヘ与国ヲ誘ヒ帝国ノ周辺ニ於テ武備ヲ増強シテ我ニ挑戦シ更ニ帝国ノ平和的通商ニ有ラユル妨害ヲ与ヘ遂ニ経済断交ヲ敢テシ帝国ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ回復セシメムトシ隠忍久シキニ弥リタルモ彼ハ毫モ交譲ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益々経済上軍事上ノ脅威ヲ増大シ以テ我ヲ屈従セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亜安定ニ関スル帝国積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ帰シ帝国ノ存立亦正ニ危殆二瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝国ハ今ヤ自存自衛ノ為蹶然起ツテ一切ノ障礙ヲ破砕スルノ外ナキナリ
皇祖皇宗ノ神霊上ニ在リ朕ハ汝有衆ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亜永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝国ノ光栄ヲ保全セムコトヲ期ス
 御 名 御 璽
  昭和十六年十二月八日
                           各大臣副署



へのかっぱ

2007-12-05 22:25:03 | 日録
先月、イバラッケン「県立歴史館」で小川芋銭の「河童百図展」が開かれた。ボクは、近所にお住まいの、Z寺朝詣り会の同僚である、I兄から誘われたが、残念ながら他の用件が重なり、見学の期を逸してしまった。予想を超える入館者数だったそうである。
芋銭(われわれ地元では、"イモセン"と読んでいる)は、「橋のな川」の著作や、「九十歳の人間宣言」など、峻烈な天皇批判で知られる、住井すゑの住居のある「牛久沼」の辺りの近くに住み、晩年ここで死去したといわれている。

河童の絵は、後に清水昆の河童にお株を取られてしまった格好になってしまったが、やはり本家本元は芋銭の河童であろう。貫禄の違えがある。
その河童の絵が、イバラッケン水戸市近郊ひたちなか農協が開発した、本件特産の干しいもを原料とした焼酎「へのかっぱ」のラベルに使用されていることを、同農協代表理事専務のM氏の地方新聞掲載のエッセーで知った。

会場歴史館のロビーには、全国の河童を題材とした酒48種が展示され、その中の1等席にこの「へのかっぱ」が陳列されていたという。


へのかっぱ【屁の河童】何とも思わないこと。へいっちゃら。河童の屁。ーこれは「広辞苑」第5版による解説である。
近日売り出される第6版も、この項に関しては何と書いてあるか、未知の世界だが、此処ではそれがどう変わろうと問題ではない。

 下図はその、N農協が開発し、販売している干しも焼酎の銘柄「へのかっぱ」の写真で、ラベルは装丁家H女史の作品で、名付け親も彼女だそうである。畏友I兄の処女詩集「朝の場所」も彼女が装丁した。彼女の生活はビジネスをも含め和服だけで通している、典型的日本女性である。


11万人

2007-12-02 21:36:29 | 怒ブログ

「食べ物」に賞味期限がある如く、新聞記事にもそれがあるとすれば、この新聞も賞味期限が切れてしまったかもしれぬ。
 ボクは沖縄戦に参加したわけではないし、教科書記載に、私見は勿論大いにあるが、軍の命令であったとか、否とに関わらず、集団自決があったことは確かな事実である。
 今日、このいわゆる11万デモ当日、(あるいは翌日かもしれないが…)
地方紙「琉球新報」の記事を見せて頂いたので。デジカメにおさめた。
そんなにいる筈はないといって、面積当たりの人間の数を計算した新聞や、この写真の人数を細字鉛筆を使って勘定した人もいるという。
そんな論争が出来るのも、平和の時代だからである。
(「琉球新報」を「沖縄新報」と書き違えたので12.12記)

 


画面保存(続勉強部屋)

2007-12-01 10:37:27 | 日録
Paso博士Hさんから、
>確かtani兄は朝日新聞を購読していると思いますので、当該新聞の分冊??に「be on Saturday」のbusiness編のb6に「てくの入門 HDDを上手に使う㊤ ㊦」にHDのパーテションについて解りやすく解説していますので、一読する価値がありますで熟読玩味の程お願い致します。

というメールを頂戴したことがある。まだ、実行はしていないが、なるほど熟読玩味の必要性があるので、大事に保存してある。(㊤2007.9.15 、㊦9.22 付Be on Saturday)

ところで、前回の勉強部屋「パソコン画面を保持する」も、一応「PrtSc」からExcelに張り付ける方法は知っていたので、(屡々解決策を他人はら教わるとき使用してきた。
だから特に早急な必要性はないが、折角「Vista」を購入したのであるから、便利な方法があれば、知るに越したことはない。特に小生は、「一太郎2007」を使い始めたばかりなので、解決策の質問事項が、ウントコサあるのだ。



それは、それとして、写真に短歌を添えて見たくなった。見事な紅葉である。
この「紅葉」は、登山家Tさんがメールで送ってくれた、火打山の紅葉である。(10.25)
写真に和歌を添える由紀さまに習って昔の短歌を添えてみた。

  秋深き林の中の明るみにお前(おめえ)も共に小用足したり   谷人
習作の頃の作品で、わが地方では高名な歌人S.K師(故人)から、
>書くべき予定枚数になったが、面白い歌が出てきたので、筆を折るわけにも行かない。
という書き出しで、小生の盲詠を評価して下された。
 その頃の、雑詠から。

 雨蕭々。夜半俺の一日は二行の日記に凡て尽きしか    谷人