狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

ロボママ

2006-10-20 21:44:36 | 怒ブログ
小学3~4年生の作文(読書感想文)を28編読む機会を得た。(読みつつある)
なぜか「ロボママ」という本を読んだ感想文が多かった。読んでいてその本の凡その内容は分かるけれど、IEで検索したら、次のような絵本だった。

>ぼくの母さんは、大きな会社でロボットの研究をしている。頭はとってもいいんだけど、家事はまるっきりダメ。ぼくは、母さんのたび重なる失敗に、ついに怒りが大ばくはつ! すると、母さんは、家事をするロボママをつくり……。

親に不満を持ち始める小学校の中学年の子どもを対象に、親にも得意・不得意な面があることを、子どもの大好きなロボットを登場させてユーモラスに描いています。ロボママの引き起こす事件が、とてもユーモアにあふれていて楽しく、一気に読み進められます。読後、人それぞれの個性について、深く考えさせられる作品です。
■全国学校図書館協議会選定図書


ロボママよりやっぱり本物のまま(4年生作品)

私がこのロボママという本を読んで、ロボママってすごいなと思いました。それはジェイムのお母さんのできないことが、何でもできるからです。

たとえば、お母さんのかわりに、家事をぜんぶ、あっという間にやってしまうことです。仕事でいそがしいジェイムズのお母さんのかわりに、とってもおいしいアップル・シュトルーデルを作り、ジェイムズをよろこばせていました。私も、おいしいアップル・シュトルーデルを食べてみたいし、たまには、私の仕事である皿あらいや、犬のさん歩をかわりにやってくれたら、うれしいのになと思ってしまいました。

ロボママには、家事をやるいがいにも、もう一つすごいなと思ったことがあります。
ジェイムズと買い物をした帰り道に、アパートが火事になっていて、そのアパートに住んでいる男の子がかっている、ナナフツという虫を助けるために、火の中にとびこんだことです。

ロボママが助けたナナフシをみて、男の子はかんげきして、泣いたり笑ったりしました。私もスズ虫をかっているので、ほんとうに男の子はうれしかったんだろうなと思いました。もし私がロボママだったら。火の中にとびこむゆう気があるかどうかわかりません。ロボママはゆう気があって、やさしいロボットだなとかん心しました。
 ロボママは、なんでもできて、ゆう気もあってとてもすごいロボットです。ジェイムズのお母さんの仕事が終わり、ロボットのロボママとお別れしなくてはならなくなりました。ジェイムズは、すごいロボットのロボママとわかれることをさびしがりました。

 私もジェイムズだったら、さびしいと思います。ジェイムズのそのさびしい気持がわかったのか、また、ジェイムズのお母さんに新しい仕事がいり、ロボママがもどってくることになりました。

 ジェイムズは、すごくよろこびました。でも私だったらそうは思いません。なぜなら、私はやっぱりどんなすごいロボママよりも本物のママのほうが、いっしょにいてほしいからです。ロボママがいれば、家の中はピカピカだし、アップル・シュトルーデルも食べられるかもしれません。でも私は、ロボママより、そうじや料理が少しへたでも、本物のママが一番のママです。

 私のママは、ロボママよりいい所がたくさんあります。私がはいいんで熱を出した時、ママはあまりねないで氷まくらをかえてくれました。ママはかんご士の仕事をしているので、さい血と点てきもしてくれました。そんなやさしいママが大好きです。

 でも、病院の仕事には夜きんもあり、私が学校から帰ると、もう仕事に行っていて、次の日の夕方まで会えないときがあります。その時はとてもさびしいです。だから私は家の仕事の手伝いをたくさんして、ママといる時間を大切にしていきたいです。