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時事問題 2010年度(7・8月)定期テスト 入試対策

2010年09月06日 | Weblog



暑い暑い夏休みも終わり、9月ですが・・・あいかわらずの暑さですね。暑かろうが寒かろうが、定期テストは待ってくれませんね。

 
当教室の生徒たちも夏期講習のあと、すぐにテストに向けて準備中です。


さっそく、7月以降の時事問題の整理をしておきましょう。


 Ready Go!!!


(1)連日、日本列島の暑さに関するニュースが流れています。 “観測史上初の~”  というのが、ニュースのまくらことばで毎日のように伝えられます。さてそこで使われている用語で、

   熱帯夜とは、一日の最低気温が摂氏 (       ) 以上のこと。
   真夏日とは最高気温が摂氏 (       ) 以上。
   猛暑日(酷暑日)と言われるのは最高気温が摂氏 (        ) 以上のこと。


(2)都心では今夏あまり雨が降らず、気温が下がりにくかったそうですが、局所的に激しく降る、予想の難しい (        ) 豪雨は様々な被害をもたらしました。

  また、猛暑のため (        ) 症にかかり、救急車で搬送される人や、死亡する人が急増し、当局は注意を喚起しています。   


(3)こうした様々な異常気象を引き起こすとされる、太平洋赤道付近の海面温度の上昇を (        ) 現象と呼び、その反対に海面温度が低下する現象を (         ) という。


(4)7月に行われた参議院選挙で、大きく負けた民主党。結果として、衆院では与党が過半数を占める一方、参院では野党の方が多く、いわゆる (         ) と呼ばれる状況に。     その責任問題などもからみ、民主党が代表選挙を実施。立候補しているのは、現職の総理大臣菅直人氏と、前幹事長の(        )氏。

 今回の選挙は国会議員だけでなく、(        ) や (        ) も投票権を持っていて、激しい票の争奪戦が繰り広げられている模様。

  もし、新しい総理大臣が誕生すれば、前総理大臣の (          ) 氏を含め、この一年間で三人目の総理大臣誕生となる。


(5)8月10日、管総理大臣は、(        ) 100年を記念して談話を発表。

 1909年韓国統監府が設置されると初代統監に就任したのは (        ) ですが、韓国の独立運動家、安重根によって暗殺。


(6)このところの急激な ( 円高 or 円安 ) と株安で、回復気味だった日本経済に悪影響が心配される。円高になると有利なのは、( 輸出 or 輸入)。


(7)経済環境の急激な変化を受けて、日本の中央銀行である (        ) は、買いオペという金融緩和策を実施。アメリカの中央銀行にあたる (         ) では早々に金融緩和を実施していた。


(8)毎年、広島に原爆が投下された (        )日に行われる、広島の平和記念式典。初めてアメリカのルース駐日大使が出席。

 米オバマ大統領はチェコの (         ) での演説で、唯一の核使用国の道義的責任に言及していた。


(9)7月に幕を閉じたサッカーワールドカップ。見事初優勝をしたのは、(          )で、その首都 (           )では数十万人が参加したパレードが行われた。パレードに先立ち、選手らは (          ) 国王と面会。


(10)改正臓器移植法が施行され、数例の脳死移植が報告された。これまで (        ) 歳以上とされていた年齢制限が撤廃。また (        ) の同意があれば、本人の生前の意思確認なしでも脳死の臓器が提供できる。


(11)高校野球の甲子園春夏連続優勝を成し遂げたのは、(        ) 県代表の興南高校。


(12)帝京大病院で昨年8月以降、複数の抗生物質が効かない多剤耐性の細菌 (          ) による院内感染が発生し、入院していた46人が感染したことが判明。


(13)ベネチア国際映画祭で、コンペティション部門に参加している (         ) 氏原作の日本映画 「ノルウェイの森」 が公式上映。小説は世界30カ国以上の言語に翻訳された氏の代表作で、映画の主題歌は (          ) の「ノルウェイの森」で話題に。

   ちなみに現在、売れに売れて話題になっている氏の最新作は(         )。
 
  


さて、とりあえずこんなものでどうでしょう。解答は一番下にあります。

   
ガンバレ受験生!


 

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■ 解答 ■
(1)25、30、35
(2)ゲリラ、熱中
(3)エルニーニョ、ラニーニャ
(4)ねじれ(現象・国会)、小沢一郎、地方議員、党員・サポーター、鳩山由紀夫
(5)日韓併合、伊藤博文
(6)円高、輸入
(7)日本銀行、FRB(米連邦準備制度理事会)
(8)8月6、プラハ
(9)スペイン、マドリード、フアン・カルロス1世
(10)15、家族
(11)沖縄
(12)アシネトバクター
(13)村上春樹、ビートルズ、1Q84

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時事問題 2010年度(4~6月)定期テスト(1学期・前期テスト用) 入試対策

2010年06月24日 | Weblog



 当教室の生徒たちからも時事問題に対するリクエストが来ましたので、テスト対策として作りました。

 世間はワールドカップで盛り上がっていますが、たとえ大きく取り上げられなくても、サッカー以外にたくさんのできごとがあります。中学生も中学受験生も気を抜かずに時事問題はしっかり押えておきましょう。


最初はもちろん…

(1) サッカーワールドカップが初めてアフリカ大陸の国、
南アフリカで開催。

  日本が予選グループで対戦した3カ国の首都は?

   
カメルーン (              )
   
オランダ  (              )
   
デンマーク (              )

  南アフリカで、1991年まで取られていた人種隔離政策を何というか?(              )

  南アフリカ初の黒人大統領は?(              )


(2) 豚や牛に感染する病気、(            ) が広がり、
東国原英夫知事が非常事態宣言を出したのは (            ) 県。その県庁所在地は(          ) 市。


(3) 沖縄の(          ) 基地移設問題や 『政治とカネ』 問題のなどの責任を取り、鳩山由紀夫首相が辞任。

  後任には (           ) 党の (              ) 氏が就任し、初代の
伊藤博文から数え、第(       )代目の内閣総理大臣となる。

  この間、基地問題などで反発した、福島瑞穂氏率いる (          ) 党は連立政権を離脱し、一方、(          ) 党は連立に残った。


(4) 7月11日に投開票される参議院選挙。衆議院議員の定数が 480 に対し、参議院議員の定数は選挙区の定数が(       ) 比例代表は(       ) の合計 242。

  参議院議員の任期は(      ) 年で、(      ) 年ごとにその半数が改選される。

  今回の選挙では、現在 (     ) %である(         ) 税を、10%くらいまで上げるのかどうかなどが争点になりそう。


(5) 前回の衆議院選挙時に発表、配布した、選挙公約とも言われる (          ) の中で国民に約束したことがなかなかその通りに実行できずに支持率が低下した鳩山政権。

  一方、評価が高かったのは、公開の場で政治家を中心とした仕分け人が、役所の無駄遣いを指摘し、事業の廃止や予算削減を勧告するために行う (           ) というやり方。


(6) さまざまなトラブルを乗り越え、7年間の任務を終えた惑星探査機 (          ) が着陸した小惑星の名は、(           )。


(7) 国内最速の時速320キロ運転で、東京-新青森間の所要時間は3時間5分にするという、東北新幹線の新型車両、愛称 (          ) が新青森へお目見え。


(8) また、7月17日に開業予定で、在来線での最速となる時速160キロを誇り、都心と成田空港をわずか36分でつなぐといわれるのは、京成電鉄の (          )。


(9) 成田空港や羽田空港が目指すのはアジアの空路の中心となること。そういった様々な路線の拠点になっていある空港は、一般に (          ) 空港と呼ばれ、現在は韓国の (           ) 国際空港がそう呼ばれている。


(10) 一方、日本を代表する航空会社でありながら、経営悪化のため現在、企業再生に取り組んでいる会社は?  (           )


(11) 今年のサミット(首脳会談(G8・G20))が開催される国とその都市は?  (          )(          )     


(12) 
アカデミー賞受賞作品で、日本の食文化に対する差別問題や撮影方法に対する反発などから、日本で上映が問題視されている映画は?  (           ) 


(13) 明治時代から日本の代表的伝統芸能を演じてきた舞台、銀座の (           ) が、老朽化による建て替えのため閉館。新しいものは高層ビルになるとか…。


(14) こちらも伝統を揺るがす大問題。暴力団等のつながりや賭博問題などの広がりによって、競技の開催やテレビ中継などが危ぶまれているスポーツは。 (           )


(15) アメリカで発売後、短期間で数百万台が売れたというアップル社の情報端末製品、(          )。日本でも発売され大人気。 


(16) 今年5月から10月まで万博を開催しているのは中国の(           )市。 テーマは “より良い都市、より良い生活”。

  ちなみに日本では2005年に愛知万博(愛・地球博) が、1970年に(           ) が開催された。




さて、とりあえずこんなものでどうでしょう。解答は一番下にあります。

やはり学校の社会の先生の出題傾向まで読まなければいけないので、大変難しい。

それはともかく…
 ガンバレ受験生!


 P.S. 今日、日本がワールドカップで予選を突破しました!岡田監督やるじゃないですか!というわけで、次の対戦国はパラグアイだそうですから、テストまで余裕のある人はパラグアイも忘れずに “徹底マーク”!(笑)


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■ 解答 ■
(1)ヤウンデ・アムステルダム・コペンハーゲン  
アパルトヘイト  ネルソンマンデラ
(2)口てい(蹄)疫  宮崎  宮崎
(3)普天間  民主  菅直人  94  社会民主(社民)
  国民新
(4)146・96  6  3  5  消費
(5)
マニフェスト  事業仕分け
(6)はやぶさ  イトカワ
(7)はやぶさ
(8)(新型)
スカイライナー
(9)ハブ  仁川(インチョン)
(10)日本航空(JAL)
(11)カナダ・ムスコカ
(トロント)
(12)ザ・コーヴ
(13)歌舞伎座
(14)大相撲
(15)
iPAD
(16)上海  大阪万博

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『アフリカの瞳』帚木蓬生

2010年06月13日 | 小説

        
                      


南アフリカでのサッカーワールドカップが開幕しました。オリンピック以上の視聴者がいるといわれる、世界最大のスポーツ祭典。本当に待ちに待っていた大会ですが、肝心の日本チームの前評判が著しく低い!

本田でも大久保でも松井でも良いので、点を取って欲しい。がんばってもらいたいところです。


初のアフリカ開催ですし、
アパルトヘイトという言葉自体を知らない生徒が当教室でも増えているなぁと感じている昨今、これは歴史的に大変意義深いことで、いろいろと知る絶好の機会だと思いますが、なんだか治安の悪さばかりが報道されています。

特に南アフリカの象徴的存在である、
ネルソンマンデラ氏の開会式への登場がかなわなかったことが非常に残念です。しかも身内の悲劇的な事故ということで。

試合中ずっと聞こえてくる、あの
ブブゼラという伝統楽器。とんでもなくうるさく、きっと現場にいる相手チームには大迷惑なのでしょう。

が、本書を読んでみると、あの音は、テレビで見ている限り、応援というより黒人の怒りの声にも聞こえてきます。




以下は以前(2006年)、本書を紹介した内容です。


■■■■■

ある国際的な調査で、日本は世界中でかなり、どころか最も信頼されている国だと示されました。確か小泉首相も国会で『日本は国際社会から孤立している』というような批判に反論し、このデータに言及していました。

英語ですがこちらをご覧下さい。
http://www.worldpublicopinion.org/pipa/articles/home_page/168.php?nid=

同じデータを、子どもにも分かるように簡略化してありますが、うちの塾のメルマガでも『世界に良い影響を与えている国』のデータとして取り上げています。
http://tokkun.net/merumaga0602.htm

そこで、ひょっとしたら、こんな小説が現実であれば、そうなるだろうな、という一冊です。アフリカ諸国の深刻な問題の一つがエイズ、鳥インフルエンザなどです。小泉首相の演説でも、対策の援助が盛り込まれています。

日本でも10代でのHIV感染が増えていると、報道されていましたが、アフリカには国民の1割がエイズにかかり、毎日200人の赤ん坊がHIVに感染して生まれてくるという国があります。原因は国民のHIV感染に対する無知と、薬の不足なのです。

本書では南アフリカに一人の日本人医師、作田が住み、現地人の女性と結婚、人々を救うためにHIVと戦います。大統領が『アフリカンルネッサンス!アパルトヘイトさえはねのけた力を持っているのだ、その力を再び結集すれば…』と繰り返し、絶叫するも、国家の惨状は覆いようもない。

感染に気が付かず、分かっても病院に行けず、薬が手に入らない。若者が、妊婦が、赤ん坊が次々に亡くなっていきます。 戦う相手は病気だけではありません。この状況に援助の手をさしのべるどころか、それにつけこみ巨利を得ようとする外国資本。自国の利益になることにしか援助をしない。

WTOはコピー治療薬の製造を認めない。それさえあればどれだけ多くの命が救われるか知っているのに、です。そこら辺の記述に迫力があるのは、筆者自身が医師だからではないでしょうか。

さらに、それに協力することで富と権力を手に入れようとする、地元の政治家や実力者。民衆をなだめるために、ニセの薬まで効能を偽り出回り始めます。それを暴こうとする、主人公とその協力者たちは、手を変え品を変えながらの妨害にあい、命さえ狙われます。

正義感と貧しい人々の協力を頼りに必死に戦う日本人医師と、危険を顧みず彼についてくる人々の純粋な姿に感動します。後半は涙なしでは読めない一冊です。

本書の最後に出てくる、タイトルにつながる詩をご紹介します。

アフリカには瞳がある
大きなどこまでも深い瞳だ
瞳はもう涙を流さない
涙は何年も前に涸れてしまった
涙のない瞳でアフリカは見つめる
大地の緑を 
大空の先を

人類の未来を

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アフリカの瞳

講談社

詳  細
『アフリカの瞳』帚木蓬生
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『金正日への宣戦布告-黄長回顧録』 黄長(ファンジャンヨブ)著  萩原遼 訳 ★蓮池氏除名!

2010年03月31日 | 政治・経済・外交


金正日への宣戦布告.jpg


北朝鮮による日本人拉致問題の象徴でもあり、あの『奪還』 を書かれた蓮池透さんが、拉致被害者家族会から強制的に退会させられるという信じ難いニュースが流れました。どう思われますか?

民主党政権で拉致問題はどうなるのだろうとずっと思っておりましたが、中井拉致問題担当相は元気がよく、問題解決の進展を期待していましたが、元気がよすぎて女性問題を取り上げられる始末…。

それはともかく、本書の著者である黄氏が来日するかもしれないというニュースが流れました。どれほどの衝撃を与えるのか分かりませんが、個人的には注目しています。さらに金賢姫氏の来日も予定されているらしいので、そちらにも大注目です。

本書を読めば、黄氏が日本、韓国、北朝鮮にとって特別の存在であると理解できるのではないでしょうか。

以下は以前にご紹介した記事を手直ししたものですが、よろしければお読みください。

■■■

実は私の教え子のお母さんが、拉致被害者のお一人と同級生だったこともあり、間接的にいろいろお話を聞いておりまして、どうしても北朝鮮の拉致は許せないのです。

これまで、何冊も北朝鮮関連の本を取り上げました。その中でも 宿命-「よど号」亡命者たちの秘密工作(高沢皓司)』 はとうてい忘れられない一冊で、やはりそこで書かれている、日本人が深く拉致などに関わっていることが証明されたと思いました。


そしてもう一冊、『宿命』 に劣らず、深く心に残った一冊だと思われるのは 『
北朝鮮に消えた友と私の物語』 です。そう、本書の翻訳者である、萩原遼氏が日本共産党員のころに出した衝撃の一冊です。


萩原氏がはじめて北朝鮮の強制収容所の存在を暴いたと言われています。その萩原氏が必死になって翻訳の権利を取って出版されたのが本書です。(こういう英雄的活躍をした人をどうして 『
日本共産党』 は除名にしてしまうのか、理解に苦しみます。)


本書の著者は元北朝鮮の思想的リーダー、
主体思想を発展させてきた黄長(ファンジャンヨブ)氏です。戦前に日本の中央大学、その後モスクワ総合大学に留学。42歳の若さで金日成総合大学総長就任。さらに72年からは11年間、北朝鮮最高人民会議(国会)議長を務めるなど、多くの要職を歴任している北朝鮮の元大幹部です。

黄柱婪.jpg


金日成・金正日親子が、北朝鮮を宣伝する際に、思想的に最も頼りにしていた人物で、97年に韓国に亡命した時は大ニュースになりました。しかし…、今から考えると、残念なことにタイミングが非常に悪かったですね。

当時、
金大中韓国大統領が太陽政策で2000年には南北首脳会談をすることになり、北への批判はできず、韓国内でも軟禁状態。小泉首相の訪朝は2002年ですから、北朝鮮や日本人の拉致問題に対する関心は日本では低かったですね。

北朝鮮の実態に世界中が気付いた今であれば、氏の亡命はとてつもないインパクトがあったでしょう。が、同じく超太陽政策の盧武鉉大統領下の韓国では、とても自由な活動ができませんね。

金大中 金正日.jpg



黄長氏は、実に淡々とした書き方で自らの出生から北朝鮮で果たしてきた役割や、家族を捨ててまで、亡命を決断するに至る経緯を語ります。金正日の実態が明らかになった今でこそ、続編を望みたいのですが、韓国では出版させてもらえないようです。


父親である金日成は確かにそれなりの人物であったようですが、金正日はそれに比べて権力闘争には天才的なひらめきを見せるものの、凡庸な俗物であるようです。とにかく経済とか思想といったものにはまるで無知で、度々繰り返される、北朝鮮の飢餓は天災ではなく、完全に経済失政が招いた人災であると指摘します。『
餓鬼』で描かれた大躍進時代の中国そのままです。


氏が亡命を決断するのは、日々多くの人が飢え、あるいは拷問にかけられながら、自らは権力の維持しか考えていない金正日が許せないという気持ちからです。本気で南を攻めようとしている軍部に嫌気が差したのかもしれません。


すべてが金正日の一存で決まり、国全体を自分の奴隷のようにしか考えていないと指摘します。危険分子はそれと疑われるだけで次々と粛清され、でたらめの伝説をでっち上げることなどを通して、偶像崇拝を徹底させています。

それが貫徹しているため、他の国の独裁者のように人民の前に出て演説し、力を誇示したり、民衆を扇動する必要すらないというわけです。権力を完全に掌握した後は、父親の金日成さえ、金正日のご機嫌取りをしなければならないほどだったというのですから、驚きです。


金日成は晩年、自分が中心となって世界革命を起こすと妄想し、金正日はアメリカ・中国は自分の権威におびえていると吹聴し、高飛車な外交姿勢に周りが異を唱えることができず、後押ししている構図です。

さすがにソ連や東ドイツが崩壊した時には、言葉で表現できないほどの衝撃を受け、国内にも動揺が広がったそうですが、皮肉にも理論的裏付けでもって、その動揺を沈めたのが著者なわけです。とにかくけたはずれに頭が良いのですね。本書を読みますと、ものすごい学問的な修行をしているかのようです。


もちろん今では、金政権の権威付けに手を貸してしまったことで、良心の呵責にさいなまれるわけですが、当時、金正日にとって黄長氏は絶対に捨てられないコマだったわけです。


金親子を崇拝する自分の家族、最愛の妻にすら、何も告げずに亡命を実行します。亡命すれば、家族はもちろん、親戚など一族郎党が捕らえられるだけでなく、自分と一緒に仕事をした経歴を持つものまで疑われ、最悪、死を覚悟しなければなりません。しかし、家族や仲間よりも民族全体を救うという信念で亡命したそうです。


亡命者の意見をどこまで信用して良いかという疑問もあるでしょうが、萩原氏が信頼しているのであれば、ほぼ確実な情報ではないかという気がします。巻末に萩原氏が素朴な疑問をぶつけるインタビューが付いています。



P.S.今、ネットで黄長氏の論文を見つけました。ぜひご覧下さい。テレビ朝日が今年インタビューしたものに、氏が活動する“
コリア国際研究所” が手を加えたものです。新しいです(2007年2月)。


 ⇒6ヵ国協議合意をどう見るか 金正日政権に騙されるな 

                北朝鮮民主化同盟委員長 黄長

金正日への宣戦布告―黄長〓@57F6@回顧録

文藝春秋

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北朝鮮に消えた友と私の物語

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『金正日への宣戦布告-黄長回顧録』 黄長(ファンジャンヨブ)著  萩原遼 訳 文藝春秋:422P:859円

 

 

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『復讐する海ー捕鯨船エセックス号の悲劇』 ナサニエル・フィルブリック(著) 相原真理子(訳)

2010年03月22日 | ノンフィクション


復讐する海.jpg


シーシェパードによる調査捕鯨妨害でクローズアップされるクジラの問題、アカデミー賞受賞作品「ザ・コーヴ」で取り上げられたイルカ。そして、つい先日ワシントン条約締約国会議で採決されたクロマグロと、たて続けに日本の漁業関係者のみならず、国民にとっても関心の高い海の生物が話題になっています。

これらは単に不良環境保護団体の問題ではなく、またパンダのような絶滅危惧種の問題ともことなり、各国の伝統や文化、あるいは宗教に深く関わることだけに常に対立が起こりますね。どうやっても満場一致なんていうことはあり得ない。

クロマグロ取引禁止に関するモナコ提案否決に向けて、日本の水面下での多数派工作でも、「欧米は話しても無駄」 と、アメリカやEU各国は根回しの対象にすらならないようです。


本書は、「話しても無駄」 という相手でも、「読ませれば何とかなる」 のではないかと思わせるような一冊です。クジラ、イルカ、マグロなどの問題で日本に反対の立場にいる人々にぜひ読んでもらいたい一冊。しかも、全米図書賞を受賞したすばらしいノンフィクションです。


世界一の海洋小説とも呼ばれる、ハーマン・メルヴィルの書いた『白鯨』。そのクライマックスシーンは、怒り狂ったマッコウクジラが実在していた捕鯨船エセックス号を沈めてしまった事件を元に書かれていたのだそうです。 


『白鯨』 では船が沈没したところで物語を終えてしまうのですが、実際のエセックス号の悲劇は、その沈没後からはじまったと言っても過言ではありません。エセックス号の乗組員たちは、クジラに沈没させられたあと、小さなボート3隻に乗り移り、それぞれ故郷の町、ナンタケットへたどり着くことを目指したのです。


1820年、今から180年も前、江戸時代のできごとです。当時アメリカでは、鯨から油を取るために多くの捕鯨船が太平洋に出ていました。1853年にペリーが浦賀に現われた理由のひとつも捕鯨の中継地として日本を利用したかったためですね。


アメリカ近海の鯨を捕りつくし、日本沖、西太平洋に鯨の群れがいることを発見していたからです。彼らは日本人のように鯨を食べるのではなく、わずかな鯨油を採ったらあとは全部捨てる。こんな乱獲をしておきながら、今頃になって日本の捕鯨反対なんてよく言えたもんです。まったく。


(日本の調査捕鯨:マッコウクジラ、大きいですね)
マッコウクジラ3.jpg

このひれでたたかれたら、ひとたまりもないでしょうね。 

マッコウクジラ.jpg
「(財)日本鯨類研究所 提供」


さて、その鯨油を求めて次第に遠くまで出なければならなくなった捕鯨船、エセックス号が沈没した後、彼らは必死で5000キロ離れた故郷を目指しますが、20人のうち生き残ったのはわずかに8人。

いったい何があったのか、3隻のうちの一つが救出された時、半死半生の状態の船員二人は手に、仲間の骨を握っていた…。そう、彼らは仲間の肉を食べながら生きながらえてきたわけです。


実際に起こったことが、あまりにも衝撃的であったために、当初はその事実が簡単には受け入れられませんでした。敬虔なクエーカー教徒たちの町でできたその捕鯨船なのですが、最初に食べられたのが黒人たちであったということも、彼らにはうまく説明できなかったそうです。


生き残った乗組員たちは、それぞれにいろいろな形で事件について語ったり、書いたりしていたのですが、それらのなかには、近年になって見つかったものがあります。当時考えられていたとは異なる事実も判明し、本書はそれを綿密に収集分析した一冊なのです。

できごと自体も想像を絶するすさまじさですが、本書の取材がすごい。筆者はエセックス号の故郷であるナンタケットに住む歴史家ですが、すべてのできごとを実に丹念に調べ上げているのがわかります。いったいこれを書き上げるのに何年かかったのか、そう聞きたくなるくらいの力作です。


どんな悲惨なできごとも、どんな予想外の事故に対しても徹底して冷静な筆致で、その状況を再現しようと努め、何が失敗だったのかを見極め、船員たちの心理を読み解こうとします。この、感情を徹底的に排した書き方が、返ってその時に起こっていたことの深刻さ、不気味さを印象付けます。


途中で見つけた小さな無人島にとどまって、地獄のような航海をやめ、仲間と別れる決断をした船員もいます。仲間に進んで食べられたものまでいます。人肉を食べてでも、その筆舌に尽くしがたい困難を乗り越えて還ってきた船員たち。

しかし、それは英雄として賞賛されるでしょうか、それとも…。故郷の人々はそれをどう受け止めたのかを知るために、生還した船員のその後の人生までしっかりと追跡をしています。


以上のような内容だけに目をそむけたくなるような事実もたくさん出てきます。決して美しい物語ではありません。エセックス号が転覆して以来、食料も水も減る一方で、自分たちの正確な位置すら確認できず、仲間も一人、また一人と力尽き死んで行ってしまうわけです。

絶望の淵で、極限の状況に置かれた者たちの姿、地獄絵図でもあります。刻々迫ってくる自分の最期を感じながら、自然に翻弄されながらも生き続けてしまう人々。人間のたくましさというより、生の虚しさまで感じるような一冊でした。



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復讐する海―捕鯨船エセックス号の悲劇

集英社

詳細


『復讐する海ー捕鯨船エセックス号の悲劇』 ナサニエル・フィルブリック(著) 相原真理子(訳)
集英社:296P:2415円

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『叱らない教師、逃げる生徒』 喜入克

2010年03月20日 | 教育関連書籍

 

愛子さまの登校拒否の報道には驚きました。

公立の小中学校であれば、学級崩壊やいじめなどはどこの学校でもあり得ると思っておりましたが、まさか私立の名門校、しかも皇族がいらっしゃる学習院で起こるとは。

皇太子ご夫妻が、「国民のみなさまにご心配をおかけしており、私たちも心を痛めております。」 とおっしゃり、天皇皇后両陛下は、「いずれかが犠牲になる形で解決がはかられることのないよう、十分に配慮を払うことが必要ではないかと思う」 とまで。


普通、学校関係者はそういう問題は内部で解決するというか、隠したがるものですが、それが公表されたことも意外な気がします。もはや手に負えないほどひどいということなのでしょうか。今後どういう経緯をたどるのか気になります。

現場の先生方は大変でしょうね。学習院には抗議の電話やファックスも多数送られているそうですから。


さて、本書は学校現場の教員達の抱えている問題が非常にわかりやすく、実例を挙げて説明されています。学習院の教育方針はよくわかりませんが、一般的に 『自分らしさ・個性』 を尊重するということが、『今の自分のままでよい』 ということになってしまいました。結果として、社会に出る前に身につけておくべき、大人としての振る舞いは身に付かず、未熟で幼稚なままで成人してしまうということです。

学校へ行きたくなければ、行きたくなるまで待つということになるし、修学旅行も自由参加。むしろ行きたくないような学校が悪いことになってくるというわけです。

様々な実例を挙げて、現場の教師ではどうしても手に負えない事態を紹介します。なるほど我々が学校の実態を正確に把握する難しさも痛感します。教師にはさまざまな“縛り”があるのだと分かります。とても自分には務まりそうもない、やる気のある学校の先生ほど厳しい状況に悩まされそうです。

そして、こういう本をご紹介するたびに思うのですが、学校はすぐ身近にあるにもかかわらず、また子供の担任の先生とは気軽に話せるにしても、こと学校という組織やしくみ全体となると、得体の知れない部分があるなぁと。


今年に入っては、北教組の違法献金の問題もありました。まじめにやっている先生方にとって、あるいは教師を信頼したい親にとっても許しがたい犯罪です。何よりもそんな環境で学ばなければならない子供たちは…。


相変わらず、いじめによる自殺事件も後を絶ちませんし、ついにというか天皇陛下までコメントを出しておられるわけですから、学校というものが依然として期待に十分応える教育を実践できているとは、残念ながら考えられません。



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叱らない教師、逃げる生徒―この先にニートが待っている
喜入 克
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『金閣寺』 三島由紀夫

2010年03月19日 | 小説


金閣寺.jpg


朝日新聞に 「百年読書会」 という企画があります。作家の重松清氏がナビゲーター役になって、読者からの感想文などを紹介してくれます。太宰治の 「斜陽」 から始まり、月に一冊のペースで名作を取り上げます。

ネットでも読めますし、楽しみにしていましたが、3月が最後だそうです。残念!そして、そこで取り上げられているのが、本書です。

これも一度取り上げた記事ですが、よろしければ、お読み下さい。

□□□□

南大門 (崇礼門) という韓国の国宝1号が放火によって消失、崩壊するという事件が起きました。ソウルのシンボルであり、歴史的にも日本とつながりがある建造物だそうですから、それがなくなってしまうというの大変残念なことです。


そういえば、以前にアフガニスタンのバーミヤン遺跡がタリバンによって破壊されたという報道もありましたね。変わり果ててしまった映像を見て、唖然としたものです。特定の政治勢力や宗教を越えた、人類共通というか世界遺産的な価値があると思うだけに悔やまれます。

南大門は韓国最古の木造建築。朝鮮王朝時代に建てられたという国を代表する文化財だそうですから、日本でいえば、金閣寺や法隆寺が放火であっという間になくなってしまうというようなことでしょうか。その衝撃は計り知れないほどでしょう。


実際に日本でも1950年に、国宝の金閣寺が見習いの僧侶によって放火、焼失しており、それを題材にした小説が本書。言わずと知れた名作ですが、今回の事件で取り上げたいと思いました。

 (金閣寺放火事件


かなり以前に、ある国語の先生から「描写、組立が完璧」 と薦められて読んだ本書ですが、確かに私も圧倒されました。実際に起きた事件をどの程度取材しているのかはわかりませんが、哲学的な論理で見事に 「ゆがんだ心」 を表現しています。 


それにしてもこの豊かな言葉はどこから出てくるのでしょうか。三島由紀夫はノーベル賞候補にも挙がったという世界レベルの作家ですから、枯れることのない表現力があるのは当然でしょうが、読んでいてため息が出るほどでした。

心理描写だけでなく、金閣寺が迫ってくるのか、金閣に対して迫るのか、緊迫した言葉の連続と、緻密な文章が印象的でした。 


実際には読んでいる途中、「ここまで書かれると、饒舌すぎるのではないか」、平たく言えば、くどいのではないかとも感じましたが、最後に付いている解説を読んで納得しました。こう書いてありました。


「文章の厳しい節度が、何より主人公にたいする作者の批判であると同時に、主人公の肉体が、作者の豊穣すぎる言語映像に、適切な制約として働き、これをつねに或る貧寒と惨めさを伴う現実に止めていることを、読者は自然に感得します」 

私は自然に感得できなくて、ちょっと残念(笑)。なるほどなぁ~と…。


連続放火魔逮捕などという事件の折に、“火を見て興奮した” という供述が出されますが、確かに、火というものは人間を穏やかならぬ心境にさせるのでしょうね。


 


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今日の金閣寺ライブ映像です。

金閣寺ライブ.jpg

金閣寺ライブ


 P.S. 実は、数年前のクリスマスイブの夜10時ごろ、自宅マンションの隣の部屋で火事が発生。警報機が鳴り続け、マンションの住人は部屋から飛び出し、近所の人々が集まり、消防車が何台も駆けつけるという大騒ぎがありました。

その時、たまたま翌日からの冬期講習に備えて早く寝ていた私は、妻に「大変、起きて、火事よ火事!」 と言われ、隣の家のお子さんの 「火事です。誰か助けて下さい」 という繰り返し叫ぶ大声に起こされ、寝ぼけたまま消火器を持ってお隣に上がりこみ、キッチンで燃えていた鍋やフライパンを消火した経験があります。消防署から感謝状までいただいたんですよ。

実際には、大きな火事にならずに済んだのですが、いまだにその時の炎と、立ち込める煙の向こうで点滅していたクリスマスツリーを忘れられません。その時は夢中でしたが、あとで考えると “怖かった…”。


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金閣寺
三島 由紀夫
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『小3までに育てたい算数脳』 高濱正伸

2010年03月15日 | 中学受験関連【算数・国語参考書など】


小3までに育てたい算数脳.gif


昨日、TBSの情熱大陸で本書の著者、高濱氏が取り上げられておりました。同じ塾講師という立場ですから、なかなか興味深い内容でした。
http://www.mbs.jp/jounetsu/2010/03_14.shtml


そこで以前ご紹介した本書を再度取り上げてみたいと思います。

高濱氏のお名前やご意見は時々、いろいろなところでお見受けしておりましたが、著作を読むのは初めてです。こんな題の本を出すとは意外で、いったいどんな英才教育をするのだろうと思って読みました。


やはり、予想通り、早期教育のようなものを勧めるのでは全くなく、むしろ子どもが小さいうちに、外で遊べ!というような、まっとうな自然体験や理想的な家庭環境、積み木遊びなどから生まれる刺激が、あとになってからでは難しい空間把握能力や好奇心を育てるのだというような内容です。


高濱氏は以前から百ます計算に批判的でした。本書の帯にも“「百ます」だけでは子どもは伸びません!”とあります。本当の算数の楽しさをゆがめられたように感じたのではないかと推測します。

確かに“百ますブーム” が行き過ぎだった面は否めませんが、ちょっと違ったスジからの批判だと私は感じましたので、その発案者の陰山先生の著作『本当の学力を付ける本』を紹介し、百ます計算をどう考えるべきかを述べました。よろしければご覧下さい。


本書では、計算能力とは違った面の算数の力について述べられています。非常におもしろい一冊ですが、親野智可等先生(『親力で決まる』 『「ドラゴン桜」わが子の「東大合格力」を引き出す7つの親力』と同じような、家庭教育重視の立場です。



唐突ですが…、例えば、本書で紹介されている灘中学の算数の入試問題です。


  『次の □ にふさわしい数字を入れなさい』 

「平成元年(昭和64年)は西暦1989年である。昭和の時代には、西暦の年数が昭和の年数で割り切れる年は □回 あった。」


ちょっと見、難しいです。とても。


昭和と西暦との数の差はいつも 1925 (例えば西暦1945年は昭和20年:1945-20=1925) ですから、この問題は

1925の約数のうち、64以下のものの個数を答えよ」 と言い換えなければ解けません。 逆にそれがわかる子には簡単です。

 ちなみに答えは、1・5・7・11・25・35・55の7つですから、 答え 7


これは国語能力や発想力がポイントですが、そういう力は百ますでは付かないというわけです。そりゃそうですね。他にも開成、麻布、桜陰などの有名中学の入試問題をいくつか上げて、どういう能力が求められているかを解説、それを付けるには幼いうちに家庭で…、という調子で進みます。


一方、『強育論』や『合格パズル』『強育パズル』 などの宮本哲也先生はパズルなどを用いた、独自のメソッドで合格実績をあげていますが、家庭教育に関してはほとんど言及しませんね。入塾テストさえないのですから、同じ算数の専門家とはいえ高濱氏とは対照的です。


こちらのブログで昨年春に 『算数オリンピック問題集』 をご紹介しましたが、高濱先生は、本書でも算数オリンピックの問題を引用し、やはりそういったものに対応する力を付けるのは、家庭でのしつけや子育ての工夫、そして小3までの遊びの中で身に付けていかざるを得ないという主張です。実際に高濱先生は算数オリンピックの問題作成委員、解説などを担当されています。


 ところで…、


田舎育ちの私も、小3までの“自然体験だけ”なら人後に落ちないと自負しております。家の周りは田んぼ、畑と山ばかり、塾はもちろんテレビゲームもなかったのですから。で、確かに数学は英語以上といっても良いほど好きです。

が、算数脳にはなっていな…(笑)ような気がします。また、当時一緒に遊んでいた連中はみな “超算数脳” のはずですが…、ヤッパリ…(笑)。


親野智可等先生の著書がお好きな方は、本書も大変参考になり、秀逸な教育論と感じるでしょう。私もそう思います。大変気に入りました。つまり大変良いことが書いてありますのでお読みいただきたいのですが、ちょっと書名から受ける印象が冒頭で書いたような、早期教育を促すのではなく、むしろ逆だということを頭にいれておいていただきたいと思います。


高濱氏をご存じなく、本書を購入し、読まれるような親ごさんは、教育に関心があり、問題意識があり、まぁ不安もおありかと思います。


こういった本を読むときは、受験生が学習方法の本を読むのと同じで、すべてをやろうとしないことです。親野氏の著作同様、ダメな会話の例や親子関係、逆に理想的な例も出てきますが、どれか気に入ったものを一つでも取り入れれば良いのだと思います。


本書で批判されていると思われる、百マス計算や公文式をあわててやめる必要もありませんというのが私の意見です。




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『穴』 『HOLES』 ルイス・サッカー(著) 幸田敦子(訳)

2010年03月09日 | 小説

  
穴.jpg     



これも学校が休みの間にぜひ読んで欲しいなと思う一冊です。高校生諸君はがんばって英語版に挑戦して下さいね。


邦訳が出される前に私が読んだのは、きっと10年近く前になると思うのですが、テレビか新聞かで、当時、アメリカの児童文学として大絶賛されていると聞いて、また 『HOLES (穴)』 という妙な書名が気になって取り寄せてみました。

自分で楽しむというより、“英語の授業で一部でも使えないかな” と思って読み始めたのですが、大人の私も夢中になって読んでしまいました。


主人公のスタンリーは無実の罪で少年院のようなところに入れられます。少年の更生施設ですが、果てしなく広がる荒地で、炎天下、来る日も来る日もショベルを握って穴掘りをさせられます。

そもそも無実のスタンリーですが、その施設では罪を犯して入ってきた、くせものだらけの先輩少年たちに新入りいじめにあったりします。そこの所長や監守たちも決して少年たちを甘やかさず、立っていられなくなるほど、ひたすら穴を掘らせるのです。


ところがその作業はどうやら、更生のためということを装ってはいるものの、大人たちのある事情がからんでいることに気付きます。

友達もいなかったスタンレーですが、やがて同じ班の少年ゼロに字の読み書きなどを教えることによって、徐々に心が通い始めます。互いを助けあったり、自分の思いを語ったりすることのできる友情が生まれます。

そのゼロがあることをきっかけに、監守をショベルでなぐってしまいそのまま逃走してしまいます。そしてゼロのことを放っておけないスタンレーも翌日に…。


そんなストーリーですが、それまでも、さまざまなエピソードや人々の背景が語られ、二人の決死の逃亡のあとも予想の付かない展開、息を呑むようなできごとが続いてどんでん返し、一気に読んでしまいます。

全米図書賞など多くの賞も取っているそうです。最後まで読めば忘れられない一冊になるのではないかと思います。実際に 当教室 の生徒たちの中で何人かが読み、彼らの感想もすべて好意的なものでした。お薦めします。



P.S. そういえば、以前ご紹介した 『英語耳』 の著者、松澤氏も本書を強く推薦しておられました。CDやDVDにもなっているそうですから、それを英語学習に使おうということですね。 (『英語耳』はお薦めですが、同じ松澤氏の 『セ耳』 は???ですが。)


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時事問題! 【定期テスト対策(社会)】2008年7月-9月時事問題

2008年09月08日 | Weblog



■2008年7月~2008年9月:時事予想問題■


 

恒例の時事問題をUPします。9月のテストに使って下さい。


 

     中学生諸君!定期テストは
本番の入試のつもりでね!


■■■


1.教員採用試験 点数水増し問題があった県・・・【       】県

2.世界規模の不景気の原因=アメリカの住宅ローンは・・・【         】

3.北京五輪 日本のメダル数・・・金【      】個、銀:6個、銅:10個
  国別メダル獲得TOP3は・・・【       】、アメリカ、ロシア

4.オリンピックの後に行なわれる障害者の大会名は・・・【        】

5.競泳の北島選手へ授与が検討されている賞・・・【      】賞

6.7月11日に発売された新型携帯電話は・・・【       】

7.来年以降の無期限活動停止を宣言した日本を代表するバンド名は・・・【         】

8.突然降り始める今夏の特徴と言える豪雨を何という・・・【        】

9.南オセチア自治州とアブハチア自治共和国の独立を巡りグルジアと揉めている国は・・・【        】←その大統領は・・・【        】

10. NGOのスタッフが拉致・殺害された国・・・【        】 ←このNGOの名前は・・・【       】会

11. アメリカ大統領選挙の民主党と共和党の両候補者名・・・民主党:【       】、共和党:【       】

12. 7月24日に震度6の地震が発生した都道府県・・・【       】県←ここの県庁所在地は・・・【       】

13. 7月7日にサミットが行なわれた場所・・・【       】

14. 7月3日から一斉捜索が始まった悪質な産地・製造元偽装問題の食品・・・【       】
 
15.9月1日に電撃辞任した首相・・・【       】
後継の総裁選(22日予定)には麻生太郎が出馬表明、対抗馬としては小池百合子元防衛相や石原伸晃元政調会長の名前が浮上。与謝野馨経済財政担当相も出馬の意向。

16. サマック内閣に対する反政府デモで非常事態宣言が出された東南アジアの国・・・【       】→首都は・・・【       】

17. 大麻蔓延に揺れるスポーツ・・・【       】

 

■■■

さて、どうでしょう。いつも言うように学校の社会の先生の出題傾向まで読まなければいけないので、大変難しいんです。

それはともかく… ガンバレ中3生!


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解答

1.大分 2.サブプライム・ローン 3.9・中国 4.パラリンピック 5.国民栄誉(賞) 6.アイフォーン 7.サザンオールスターズ 8.ゲリラ豪雨 9.ロシア・ メドベージェフ 10.アフガニスタン・ ペシャワール(会) 11.オバマ・ マケイン 12.岩手(県)・ 盛岡 13.洞爺湖(とうやこ) 14.うなぎ(鰻) 15.福田康夫 16.タイ・ バンコク 17・相撲 

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