狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

朝の遊び

2007-02-08 08:16:20 | 阿呆塾

むかし、おとこ、うゐかうぶりして、平城の京、春日の里にしるよしして、狩に往にけり。その里に、いとなまめいたる女はらから住みけり。このおとこ、かいまみてけり。おもほえず、古里にいとはしたなくてありければ、心地まどひにけり。おとこの着たりける狩衣の裾を切りて、歌を書きてやる。そのおとこ、しのぶずりの狩衣をなむ着たりける。

春日野の若紫のすり衣しのぶのみだれ限り知られず
となむ、をいつきていひやりける。ついでおもしろきことともや思けん、

みちのくの忍もぢずり誰ゆへにみだれそめにし我ならなくに
といふ歌の心ばへなり。昔人は、かくいちはやきみやびをなんしける。
原本:岩波書店「新日本古典文学大系・伊勢物語」


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2 コメント

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衝撃的 (ましま)
2007-02-08 19:39:04
写真にドッキリ。恐れ入りました。

 さらでだにうらみむとおもふ
    吾妹子が衣の裾に秋風ぞ吹く

           有 家 朝 臣
      
      新古今和歌集   岩波文庫
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激震 (tani)
2007-02-08 20:31:22
ましまさんからコメントを戴くとは…
激震です。
なんのことはありません。
今朝、わが枕元においてあったのを無理やり佩かせられたものです。99円の靴下なんだそうです。
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