朝日新聞の『声』の欄に、「少子化対策 非当事者も配慮して」というタイトルで次のような投稿が掲載されていた。
「異次元の少子化対策」もありがたいが、その財源はどう確保するのか、増税か社会保険料の引き上げか、いずれにしても誰かの負担は増える。当事者の私は仕方ないと思えるものの、子育て世代ではない人や子供を持たない人たちはどう感じるだろう。
少子化対策で人口減少を防ぐことは国力維持のため全世代の重要課題である。だからこそ、政府には「当事者以外」にも納得できる十分な議論と説明を尽くしてもらいたい。
この投稿文は28歳の若者が書いたものである。自分さえ得すれば良いという身勝手な人たちが多い中、なかなか公正で将来も見据えたりっぱな意見ではないか。若者も捨てたものではないなと感激したものである。
ところが本日の緊急速報にて、少子化対策の財源として、「75歳以上“医療保険料“引き上げへ 改正健康保険法 可決・成立」という見出しが飛び込んできたのである。結局は十分な議論も説明もないまま、与党が強行採決を行った模様である。年金減少、後期高齢者の窓口負担増加などを実施したばかりだというのに、今度は後期高齢者の保険料増額ときたもんだ。団塊の世代が高齢化してからと言うものの、年寄いじめのオンパレードなのだ。
それにしても日本人はおとなしい、これが外国であれば年寄りのデモどころか暴動すら起こりかねないだろう。少なくとも、もう与党には絶対投票なんかするものか!と怒鳴りたくなるね。団塊の世代のパワーが一つに集結すれば、政権など簡単にひっくり返ると思うのだが……。
評:蔵研人
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