「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー著、読んで見ました。
今更なんですが「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー著、読んでみました。
まだまだ結構人気が有るようで、図書館での予約を一回パスしたら今頃になってしまいました。
「東京タワー」はモコミチの連続「ドラマ」でデビューして、オダギリジョーの「映画」を経てようやく小説にたどり着きました。(単発「ドラマ」は見てません)。
映画、ドラマとも母親役の「倍賞美津子」と「樹木希林」が素晴らしく何とか見れたといった感じの作品だったんですが、小説は意外と良かったです。
視聴率稼ぎのために?恋人役を無理無理にクローズアップすることも無く、父親との微妙な関係もそれなりに上手く書かれていました。
「リリー・フランキー」のイメージはなんかちゃらんぽらんな感じでしたが、この小説に書かれている「きれいな日本語」や、時折見せる「鋭い感性」はそのイメージを払拭させる何かがありました。
著者とは同世代で、両親の出身地も近く色々な意味で自身と比較しながら読めたんですが、生きてきた時代、風俗が良く理解できるだけに楽しく読めました。
彼の母親に対する愛情、其れに伴う行動、また母親の彼に対する愛情、其れに伴う行動は本当に美しいものだと感じました。
200万部も売れたそうで、多少、満腹気味かもしれませんが、著者の「まじめな次回作」には期待をしたいと思っております。
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