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「家日和」奥田英朗著、読んで見ました。

2008年05月28日 | *本*BOOKS*

「家日和」奥田英朗著、読んで見ました。



「家日和」奥田英朗著、読んでみました。久々の奥田英朗さんでしたが、これまでとは少しテイストは違っていながらも、彼独特の物書きのスタンスにぶれは無くとても面白く読めました。

「新しい中年像」と言うか、いまどきの「30~40代の男女」の心の動きや考え方を見事に、時に鋭く、時にユーモラス描ききっていて、同世代の自分としては「頷き・感心し・共感」しながらずズッポリ嵌ってしまいました。

似たような「新しい中年像」を描くことが多い「角田光代」とはまた違った感性で「我々世代」を扱った短編集ですが、個人的には「サニーデイ」「家においでよ」、特に「妻と玄米ご飯」が大変気に入りました。この作品は著者の作家としての「本音と苦悩」が散りばめられている様な気もして楽しめました。

「夫とカーテン」は、今はどうか判らないんですが、著者が「* * * * * 」に住みながら品川に「品川Vタワー」「ワールドシティタワーズ」とかがとんどん建っている様を見ながら思いついたんじゃないかと、想像しながら読んでいるとなんだか親近感が湧いて来ました。

今回の作品も期待を裏切ることの無い素晴らしい物でした。







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