「東京タワー」観てみました。
図書館で予約しているのですが、順番が来ないのでリリー・フランキー著の原作「東京タワー」はまだ読めていません。
ドラマの「東京タワー」は「もこみち」の演技に辟易しながらも「倍賞美津子」の名演技と「香椎由宇」の美貌の助けでとりあえず最後まで観る事が出来ました。
さて今回の「オダギリジョー・樹木希林版」の東京タワーなんですが、二人の演技と「松尾スズキ」の脚本が素晴らしく、ストーリーは概ね判っていながらも、どんどん引き込まれてゆきました。
「ボク」と「オカン」と「オトン」との微妙な家族関係の中に漂う、不器用であったかい「愛」のようなものや、みんなに愛される「オカン」のお茶目な愛らしさと、闘病生活の苦しさと切なさとの対比が見事に描かれていていました。
「ボク」と「オカン」との何気ない会話の一つ一つに何かしら心に響くものがあり、地味なストーリーであるが故、ずっしり来るものがありました。
ドラマでの「倍賞美津子」は最高の演技だと思っていましたが、「樹木希林」も負けず劣らず良かったし、実娘「内田也哉子」との共演もいいキャスティングだと思った。
「オダギリジョー」はちょっとカッコ良過ぎの感もあるが「もこみち」の何倍も良かったし、「松たか子」も本当にいい味出してました。
思いっきり泣けはしなかったんですが、涙腺は間違いなく緩んでいる自分がいました。