アストロノーツ

いつも同じ出だしですが、連日暑い。　原爆の日から終戦記念日の２週間は、日本の一番暑い時期なので、仕方ないですけど。

野口さん活躍のスペース・シャトルが飛行中ですね。　宇宙開発といえば、「ライト・スタッフ」。　私が今まで鑑賞した映画作品の中で、選ぶとしたら、この一本と言えるのが、これです。　かつて幾度と無く、映画ファンの友人・知人に勧めたものですが、「見た見た、すっごく良かった！」等の感想を、一度も聞いたことがないのは、なぜでしょう。　長すぎる（２時間４０分）から？　

ベトナム戦争以前に米ソ二大国家が、その威信をかけて繰り広げた、宇宙開発競争。　有人宇宙船飛行に至るまでに、多くの中から選ばれたエリート・パイロット達やその家族、開発関係者の間で、悲喜こもごものドラマが展開される物語なのですが、その中で強烈に光り輝くのが、初めて音速の壁を越えた、空軍テスト・パイロットのチャック・イエーガーのエピソード。　

イエーガーは、類まれな資質を持っていたにも拘らず、結局、アストロノーツ選抜には学歴ではねられ、本人も実験のモルモットとして縛られるのを嫌い、生涯、宇宙へ出ることはなかったのですが、彼の一匹狼ぶりや、死と隣り合わせる危険な飛行への姿勢には、シビレさせられます。

この作品で、かつては偉大だったアメリカを検証するのも、また一興でしょう。