ガチャコのお絵かきブログ

私、ガチャコがアニメ・コミック・ドラマ・映画・音楽その他について、イラスト付きで語ります。

天然猛獣使い

2005年10月15日 | コミック

私が今まで親しんだ漫画の中から、ファッション・デザイナーを主人公にした作品を並べてきましたが、今回がラストとなります。

「ミラノ・これくしょん/国本果子原作・文月今日子作画」は1998~2003年まで、BE・LOVEに連載されました。
時代も替わり、掲載雑誌も対象年齢層が高いので、主人公は若いとはいえリッパな大人です。

城戸崎ミラノは、有名ブランドを確立したデザイナーを父親に持つ娘だが、継母に嫉まれ、父が若い頃に修行したイタリアのミラノで、他人に預けられて成長する。
スランプに陥った父親を助けたのがきっかけで、持ち前の才能が開花するが、窮地の城戸崎ブランドを立て直す為に、回収企業のやり手実業家・永瀬朔実と結婚することに。 だが彼は、ミラノの異母妹・桜華が、恋していた男だった。

18巻続くこの物語では、デザイナーとしての本格的な活躍は、後半に持っていかれ、それまで何をしているかというと、主人公の実父、妹、結婚相手に始まり、その家族、商売敵やライバルなど次々と性格の悪いキャラクターが現れてきて、ミラノは彼らと真っ向勝負の末、前向きな人格へと導いていく、渡る世間は鬼ばかりなドラマ展開なのです。
「おしゃべりで明るくて、ちょっとがさつなフツーの主婦」だが、恐るべきヒロイン、ミラノは、間違いなく最強。

「最悪の過去を最高の笑顔に変えられること。 それが人生の実力証明書だ!」というセリフが、終り近くに出てきますが、これには胸を打たれました。
のほほんなようで、締めるところは締める、意外とあるようでない作品のひとつです。
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