漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

適当にして充実

2010年10月16日 12時10分37秒 | 第17話/瞼の娘

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 モーツァルトさん、
父親レオポルドさんがテキトーに付けた名前にしては、
大そうな充実っぷりで。

 ヨアネス・クリュソストムスは、1月27日が祝日の聖人( 344-407年 ) で、
見事な説教ぶりから、「 黄金の口のヨアネス 」 と呼ばれた人物から取ったものだし。

 ウォルフガングは、 「 狼と行く者 」 という意味で、
つまり 「 剛の者 」 ちゅーこっちゃっしょ~?

 テオフィールは、 「 神を愛する 」 だし。
愛すりゃ愛されるでしょーし。

 雄弁で勇敢で信仰心に厚い…と、
全部まとめて一言で言うと、

素晴らしい人

― という意味じゃんよー!

 でも、モーツァルトさんのキャラとは全然合っていないよな…。
評価のし所からも全然外れてるし。

 そういう所からも、
テキトーに付けたというのが分かっちゃうよね~。
異様なまでに名前に願いを込めていないから、

その名にふさわしき人物となれ!

― なんて強要もされなかったんだろうし。

 「 お母 ( 父 ) さんはね、 ×○ にね、
こーゆー人になって欲しくて、 ×○ って付けたんだよ。 」
とかね~。

 モーツァルトさん、もし親が強い願いを込めて命名していたら、
将来はローマ教皇を目指させられていたって事だよね?
まあ、かの天敵、ザルツブルク大司教を部下にはできたんでしょうけど。

 一方、トリストラム・シャンディさんなんですが、
誕生の際に、お医者さんが分娩鉗子の使用ミスをしてしまい、
鼻が潰れてしまいました。

 で、ウォルターお父さんは、
錬金術の神、トリスメジスタスの名を与えようとしました。
不幸を幸に変えるというのを錬金術に例えたんでしょうね。
結局上手く行きませんでしたけど。

 教育や躾も失敗したらしく、
現在どこにいるのかが不明なのですが、
自分の分身や身代りとも感じて、
今まで助け合ってやって来たハリソンさんに対して、
正直な所、不満を感じ始めている事でしょうね~。



 今日の続きは明日。

 

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