漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (8/32) 選挙の時の人気者

2009年08月02日 15時48分51秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


  東印 ( 東インド会社 ) の株は、
1766年に人気沸騰になるまでは安定株だったようですが、
1757年以降から、同会社を通じてインドを英国が植民地化する事が進み、
増収が期待されたため、今の日本にもそんな人達がいますが、
状況を先読みして、あれこれ動き回りたがる人達がいたって事でしょうかね?

 取締役については、現メンバーの誰かが死亡するか、
2,000£以下の持株になって資格を失うかしないと、
メンバーの入れ替わりはなかったようで、
しかも、ポスト争奪戦の競争率はかなり高かったとの事でした。

 ヘンリーさん、筆頭株主なのですが、10,000ポンド以上の株主は、
アラベラさんのセリフの通りで、4票の投票権を持っていたそうです。
それから1784年までは、株主総会の力が強かったようなので、
アラベラさんへの働きかけは、いざ取締役就任後に、
会議がスムーズに進むようにとのご機嫌取りの意味もあったのかもしれません。

 ところで、ヘンリーさん、死亡した2人の妻が、
もし、本ページのアラベラさんのようなセリフを言ったのなら、
機嫌を悪くして、良くて睨みつけた後で黙殺するか、
悪くなると怒鳴りつけて、女性差別&見下し丸出しの態度を取っていたのかもしれません。

 2人目の奥さんが亡くなる時と、その後にある不気味な出来事が相次いだ事と、
結婚当初、DSS ( 家庭内ストックホルム・シンドローム ) だったアラベラさんを哀れに
思った事で、ヘンリーさんにも変化が出て来たといった所でしょうかね。


 作者担当の心理療法士の先生は、
家庭内ストックホルム・シンドロームの提唱者、岩槻謙司さんの事を作者が話していた時に、
「 バンドやったり、超常現象に興味持ったりしてるみたいですよね~。 」
なんてトンチンカンな受け答えで話が噛み合いませんでしたが、
大槻ケンヂさんと勘違いしている事が分って、二人で大爆笑でした~っ!!

 次回更新も出来次第です。
次回からは、アラベラさんと弟ユージン様のチクチクな心理戦と、
二人がそれぞれトリストラム・シャンディ氏をどう思っているかが描かれる予定。


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