漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

なぐさめと励まし(10/13) 爺婆は歴史物でも書いていやがれ!

2008年08月03日 19時31分14秒 | 第9話/なぐさめと励まし

 ハリソンさんの感想 ( 実際には全然感想になっていないんだけど… )
に対するルソーさんへの弁護をしておきます。
「ヌーヴェル・エロイーズ」を書こうとする前にルソーさん、
自分が恋愛しているお年頃じゃない事は百も承知でした。
今まで恋愛で満たされたとは言えず、満たされたい欲求を抑圧するのは
耐えられないと葛藤していました。

 ルソーさんが選んだのは、自作の物語の中で恋愛の夢を叶えるという事でした。
やがて自分の描いたジュリさんを現実の女性へと投影するといった事にもなるのですが、
件の女性との関係は創作の肥やしの範囲内に留まり、
「ヌーヴェル・エロイーズ」は激愛の物語から、しだいに人としての徳を描く物語へと変貌を遂げ、
「恋人」「妻」それぞれの時代の理想の女性として描かれて来たジュリさんは、
最後に母としての理想の姿をもって、作中の多くの登場人物に
惜しまれ、さらにはもっと大勢の老若男女の読者らに惜しまれ、涙を誘いつつ、
その短い生涯を終えるのでした。



俺ダメ。再度挑戦してみたけど、飛ばし読みして、
「二人がどこでHしたか」 なんて場面ばっかり探しちゃってるよ~っ!

この子ったらも~!
中学生の時には国語辞典の中にすら、
いやらしい単語を探してしまっていた
子だったんじゃないの?

実は…そうです。え゛?
…男子ってみんなそうなんじゃないの?
ちなみに第1部の書簡54・55 (サン・プルーよりジュリへ) にありました!

ハリソンさんの話の切り替え方は、昔の女子中学生の手紙みたい。
ウサちん、今の若い女の子はメールで By the way, なんて書くのかしら?

どーかな?
わたしはモードの切り替えがめんどいからやってないけど…。

こいつら今なら絶対メールのやり取りをしょんがらしょっ中しまくってるな。
そしてそれを書籍化したら、これがホントの「ケータイ小説」だっての !

わしゃ、「年寄りの社会科見学」のつもりで、
書店へと行って勇気をふりしぼって、
近頃隆盛を極めている「ケータイ小説」とやらを拝見してみたが、
目がテンになったわい !

私は昨日の夜から始まったTVドラマの「恋空」は好きになれそうだわ !
主役の女の子は、ガッキーちゃんの映画が大ヒットでプレッシャーがあると
思うけどがんばってほしいわ~。



 来週は、「英語の会」でデュポン先生が全訳に挑戦している
英国の人気小説「トリストラム・シャンディ」の一部を朗読した話。

〈次回の更新は8月9・10日の予定〉




この記事についてブログを書く
« なぐさめと励まし(9/13) ... | TOP | なぐさめと励まし(11/13) ... »

Recent Entries | 第9話/なぐさめと励まし