ウォルポール氏が言っているように、「トリストラム・シャンディ」第7巻は、
シャンディ氏が病気を理由にフランスを転々と旅していた事が書かれています。
ウォルポールさん、何だかんだ悪口言ってる割には読んでるんだよな~。
デュポン先生が言っている戦争は、7年戦争の事で、
1756年から63年までの間、英・プロイセン VS. 露・仏・スウェーデン間のヨーロッパ大陸での戦いと、
平行して行われた英・仏間の北米・インドでの植民地戦争を指しています。
7年戦争では英国が大勝し、63年のパリ条約では、
フランスからは、カナダやミシシッピー河以東のルイジアナ、西インド4島、アフリカ西岸のセネガル&ミノルカを分捕り、
スペインからはフロリダを貰っちゃいました。
そんな感じで英国は、世界の超大国への階段を駆け上がって行きましたが、
その後には、世界が大きく変革するドエライ出来事が待っていたのでした。
10年後には、
Let's roll.
― で、北米ボストン港に、英国東インド会社の紅茶箱が投げ捨てられ、
英国は北米13州植民地から逆三行半を突きつけられます。
20年後には、
Yes, we can.
― で、アメリカ合衆国が独立してしまうのでした。
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そういえば、前にも書いてあったような気がするけど、
アメリカ合衆国って、1765年にはまだ存在してなかったのよね!
昔っから、建国からしてアメリカはやる事がド派手だったんだな!
今ではアメリカ大統領が世界一権力があるって、
みんなが思っているよ。
そーねー。
反対に英国っていったら、今じゃ一般の人達の目も引くのは、
ダイアナ妃の息子さん達が騒ぎを起こした時ぐらいだしね。
この間、また次男が「お騒がせ事件」を起こしていた。
18世紀の3大革命の内、
この話で直接出て来るのは、年代的には「産業革命」くらいのようじゃの。
御婦人方が喜びそうな「怒涛の如きの愛と革命」の要素は恐らく出て来んじゃろうな。
その点の不満分は、オスカル様やアントワネット様、
そして何と言っても 令嬢テレジア様に補っていただきますから、
大丈夫です事よ。オホホホ…。
令嬢テレジア様ってばよォ、
「自由と平等を語るあなたの舌で私を愛して。」(フラワーコミックス・スペシャル第5巻53ページより引用。)
は、いかんせんこじ付けが過ぎるんじゃねぇのか?
同じ巻で、テロワーニュ姐さんとテレジアの恋人との密通シーンも
もの凄かったわよね~。
自分のブログで、
「痛いのはヤダ!」
「男への暴力的性行為は描いていいのか!」
― と、絶叫批判している男子がいた。
…俺も賛成。
それにしても、ウォルポールさん、
ハリソンさんやシャンディ氏に、何のセレンディピティを感じるってゆーのでしょうか?
〈次回の更新は1月31日・2月1日の予定〉