漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

夾竹桃 (21/27) 弟が嫌い

2009年05月10日 11時24分31秒 | 第13話/夾竹桃
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 作者自身も一員としてそれを支えてしまっている、「 貧困ブーム 」 の昨今、
「 家族の暖かさ・支え合いを見直そう 」 とのムーブメントが高まっている昨今、
アラベラさんの言葉は、 「 おセレブ階級のワガママ 」 としか映らず、
全く共感性の無いものなのかもしれません。

 でも、18世紀後半当時、欧米のご令嬢方には、

● 学校教育を受けて就職する。
● 自分で家を買って自活する。
● 起業する。
● お嬢様 ( or お姫様 ) 女優になる。

… なんて道は、絶対に無い訳ではありませんでしたが、
女社長ランズバーグ夫人のような運のいい女性は別として、
ほぼ無かったのでした。

 親兄弟の意向に逆らって勘当されたり、格下男と駈け落ち婚でもすれば、
先には悲惨なボンビー生活が待っているのでした―。


 来週は、 「 愛の告白 」 の場面となります。

〈 次回の更新は、5月16・17日の予定 〉