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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

54日目:ゴーラクプル1日目。-インド入国、インドを目の当たりにする-

2014-07-15 13:09:41 | 旅行
○国境を越え、インドに入国する

5時くらいに起き、5時45分にホテルのロビーに集合した。
ちなみに昨日のワールドカップ決勝は見れませんでした・・・
試合開始時間を間違えていたらしく、12時45分に起きた時にはなんか試合が終わっている模様で、アルゼンチンの選手がスタンドに向かって拍手をしていた。
その映像だけを見たので、自分はアルゼンチンが優勝したのかと勘違いしてしまった。
そんなんで、昨日からwifiをつなげないままだったので、本当にワールドカップの情報は全くはいってきませんでした。

6時過ぎにネパール側のイミグレに行き、出国手続きをする。
そこから、朝ご飯を食べたり、ネパール側でネパールルピーとインドルピーに換金したりと、色々用事を行っていた。
ちなみにネパールルピーが1000ルピーの場合、600インドルピーになるという換金率だった。
ネパールとインドの相場は固定相場らしく、事前情報からするとこれくらいからなと思い、このレートで1100ネパールルピーを両替し、660インドルピーになった。

その後7時半くらいにネパールから国境を越え、インドに入る。
ネパール及びインド人は国境越えが顔パスなので、色々な人々が国境を越えていた。
トラックもお互いの国感をめまぐるしく行き来していた。


ネパールの国境で記念撮影


ネパールから見たインド


そして自分たちもインド側に入ったが、何とパスポートチェックもされずに国境を越える事ができた(笑)
まあネパール側のイミグレでしっかり手続きをしていたからかもしれないが、あまりのザルさに驚いた。
んでインド側に入ったが、ネパールの国境の街スノウリは埃が舞っていて結構汚いなあと思っていたが、インド側はそれ以上の汚さだった。
やはり国境を越えると結構街並みもさらに汚い方に変わっていて、かなり緩い国境とはいえ、国境を超えるとやっぱり雰囲気が変わるんだなあと思った。


インドに入った直後。汚い


やはり汚い


んでネパール側ではそこまでなかった客引きの人たちを適当にあしらってインド側のイミグレで手続きをする。
これでインドへの入国は簡単だったが完了。
そこからまずは近くの鉄道駅のある街、ゴーラクプルに向かう事になった。


○ジープに乗ってゴーラクプルに向かう

ちなみに昨日ネパール側で同行している日本人旅行者のマサさんが、事前にゴーラクプル行きの相場を調べてきてくれた。
そしたらインドに入国した所からゴーラクプルまで、5人でジープを借り切って150インドルピーするということだった。
ちなみに国境にいたインド人っぽい自称ネパール人からこの情報を聞いたのだが、このネパール人は情報を教えてくれた後チップを要求してきた。
こいつ絶対インド人だろ・・・と思い、その人から入手した情報を元に、150ルピーで連れて行ってくれるジープを探した。

そしたら、そんなに安く行ってくれるジープは無く、マサさんが交渉してくれた所によると、5人でジープ貸し切りは1人400ルピーとの事。
そんなんで、まずインドに入って一発目に嘘をつかれていたのでした。
昨日の自称ネパール人は情報を教えてくれただけでもうインド側では見かけず、上手くチップだけもらってとんずらされてしまった。。。
そんなんで、予定よりまあまあ高くなってしまったが、今日中にバラナシに入るためには時間も重要なので、みんなで400ルピーずつ払ってゴーラクプルまでジープで連れて行ってもらうことにした。

んで8時半頃にジープに乗ってゴーラクプルまで向かう。
結構道路状態は良く、揺れとしてはまあまあよかったが、インドに入って、なぜか一気に体感温度が暑くなった。
一回休憩時間を入れたが、暑くて何も食べる気がしなかった。
結局所要時間3時間の所、まあまあ早めに11時くらいにゴーラクプルに着いた。

ちなみにジープに乗っている間、一緒にインドに入った日本人旅行者の女性2人が助手席、男3人がその後ろの席に座ったのだが、運転手がしきりに隣の女性を見ていた。それもチラ見どころではない。あからさまに何度も見ていた。
インドでは男女交際があからさまに出来ず、結婚もカースト制度的なものもあって、自分の自由には出来ないらしい。
またインドでは女性はサリーを着ており、比較的露出の少なめな服を着ている。

なので、結構ノースリープとか、ボディラインがはっきり見えるような服を着たりしている外国人旅行者が珍しいのだろう。
男性ドライバーはムラムラした気持ちで見ていたに違いない。ちなみにドライバーは若い男性で、比較的イケメンであった。
インドに来て言葉や行動などでセクハラまがいの事をされたという女性がポカラにもいて、彼女はインドのそういった所が本当に嫌だと言っていた。
デリーでは旅行者へのレイプ事件も結構起きていたりするらしく。女性一人では結構危険な国だと思う。

というか宗教の厳しい戒律がレイプなどの女性犯罪の温床になっているというのはとても解せない。
宗教が犯罪を生み出しているようなものではないか。
犯罪を生み出す宗教。これは正しい宗教と言えるのだろうか?甚だ疑問である。


○鉄道のチケット探しに奔走する

んでそこからゴーラクプルの駅に入り、キップ売り場で今日中にバラナシに着けるキップを探した。
自分は荷物見張り番だったので、あまりその間の経緯は知らないのだが、結局、今日中にバラナシに着ける列車は全て満室との事。
ちょっとネパール側ではインド側の列車の予約はせず、インドに入ってから直接駅に行ってキップを買おうと思っていたが、列車のチケットは結構前から予約をしないと取れないらしい。

そんなんで、今日中にバラナシに着く目が無くなってしまったのでした・・・
バラナシには、夜には着きたくなかったので、今からバスに乗っても結構な時間バスに揺られた挙げ句、夜に到着してしまうのでバスは使えなかった。
なので、今日の夜行列車に乗るか、夜行バスに乗るか、またゴーラクプルからジープを貸し切って頑張って明るい内にバラナシまで行ってもらうかなどの案があったが、夜行列車のキップも今日の分全て満室と言われ、どうしようかと駅前のレストランに入ってかなり途方に暮れていた。

夜行バスに乗るにもどうやってキップを買ったらいいか分からないし、そこら辺の旅行代理店に行ったらかなりぼったくられる危険性がある。それもきれいとは言えないバスに乗るハメになるかもしれず、夜行バスはあまり使いたくなかった。かといってジープ貸し切りもただでさえ高くつきそうな上に、ぼったくられる危険性もあり、いい案がどれも決まらず困っていた。


ゴーラクプルの駅


ゴーラクプルの駅前


仕方なしにまた駅に行き、駅員さんに改めて本当に今日の分の席は無いのかと確認してみると、なんと、実は今日の夜行列車の席は余っているとの事!!!
かなりのビッグニュースに驚き、じゃあなんでさっきはダメだったんたと腑に落ちない点はあったが、これ以上の嬉しいニュースはないということで、すぐにキップを買う事にした。
ちなみにファーストクラス(FC)と言う席で、名前の通り、列車の中ではかなりいい席だった。ちなみに値段は425ルピーだった。

後々確認してみると、今日列車の席が無いよと言われたのは「スリーパークラス」と言われる等級の席についてのことだった。らしい。
ちなみに列車の席は一番下から「ジェネラル」、「スリーパークラス」、「3等級」。「2等級」、「ファーストクラス」という等級に分かれており、「ジェネラル」は日本の自由席に当たるものでそれはもう臭くて人が多過ぎてそれはそれは悲惨らしい。
スリーパークラスは指定席で、一応寝れる席は確保されるというものらしく、バラナシ行きの列車はこのスリーパークラスより上の等級で席を確保しようとしていた。

そんなんで、まさかファーストクラスの席が取れるとは思わず、本当に棚からぼた餅的な感じで、安全にそして楽にバラナシに着く事が出来る手段をゲットできたのであった。
出発時間が23:05という、かなり遅めの夜行列車ではあったが、一応列車のチケットは取れたので、そこで本当に胸をなで下ろした。
さらに!駅の中には3等級以上から使用できるエアコンが効いている待合室というものがあり、そこに入って23時の出発時間まで時間をつぶす事にした。

待合室は、さらに2等級、3等級用の待合室と、ファーストクラス用の待合室というのがあり、ファーストクラスの待合室はそれはそれは周りのレストランやそこらの駅のホームに比べると天国みたいな快適さであった。
そんなんで、この待合室の床に寝袋を敷いて、15時くらいの時間からそこで8時間くらい、ひたすら時間が過ぎるのを待ったのであった。


○インドの姿を目の当たりにする

19時くらいに外に夜ご飯を食べに行き、ファーストクラスの列車はどんなんだろうと思って、駅のホームをブラブラした。
駅のホーム、というか今までのキップ売り場からだが、この駅はインドの全てが現されているような気がした。
地べたの至る所に人が座っており、家族連れの人たち、男同士の人たち、女同士で座っている人たち、みすぼらしい服装の男の人や普通の服装の人、または老人、物乞い。色んな人が地べたに座っていたり、寝っ転がっている。

それもきれいとはいえないような床に寝たりしており、バナナの食べカスだったりお菓子の袋だったり、時にはウ○コだったり、いろいろなものが床に落ちている。
なぜ駅にいるのか分からないようなひたすら寝ている人もいる。そして身体にはハエがたかっている。
人間だけではない。野良犬や牛までもがホームに入ってきており、寝ていたり食べるものを探して徘徊したりしている。
その人たちや動物達をぬって歩く人、そして急いで走る人。

一言で言うならそれはとてもとてもカオスだった。
混沌。秩序が無いようで、しかし最低限の秩序は保たれているのだろう。
地べたにそのまま寝ている人もいるし、パンツ一丁で寝転がっている人もいる。
その状態を普通のものと受け止めているインドは本当にすごいと思った。

電車が来たら止まらないうちからジェネラルの車両目がけて人が突っ込んで行く。スリーパークラスにも通路ぐらいには入れるだろうと外まで人がいっぱいだった。
荷物や輸送物資を置く「BAGGAGE」と書いてある車両に人が乗り込んで席を確保して行くが、結局その後駅の係員に追い散らされる。
まさに何でもありのカオス。しかし2等級3等級の車両には人は突っ込んで行かず、十分な空間が確保されているという、そういった最低限の秩序は保たれているようだった(笑)

本当に不思議な世界を見た気がした。
本当に列車に乗る訳でもなさそうな人がホームで寝ていたりしている。
今まで見てきた野良犬や野良猫のような生活を人間がやっているような錯覚さえ感じる。
この人たちはどんな生活をしているのだろうと不思議に思った。

物事は万事清濁を併せ持つというが、この駅で見た光景はひたすら濁濁だった。
まさに人間の素、本能や本質に近い素が垣間見える世界。
この光景、このエネルギーがインドかと思って、本当に今までで初めての光景を見る事ができました。

ネパールはひたすら自然のスゴさを目の当たりにしたが、インドでは人のスゴさを目の当たりにするんだろう。
このネパールとインド、とても近い両国がここまで違った正反対のモノを持っているというはなんか皮肉なのか神様のイタズラなのか、本当にスゴい対比だなあと思いました。
とりあえず、しっかり顔を洗えてシャワーを浴びれて着られる服があって寝る場所がある、日本って本当に素晴らしいと思った。


○列車に乗ってバラナシに向かう

23時になって、列車が到着するホームに移動したが、既に列車は到着していたが、ファーストクラスの車両が見つからなかった。
周りの人に聞くと、ファーストクラスの車両は列車の端っこにこれから連結されるとの事。
列車の端っこに行き、レールのさらに先の方を見ると、先頭車両っぽいものがかすかに光って見える。そして汽笛を何回も鳴らしている。
あれが来るんだなと思って、連結される車両も待つも、一向にこっちに向かってこない。

結局なぜかそこから2時間くらい待ち、身体の所々を蚊に刺されながら、やっと先頭車両が向かってきて既にホームにある車両とドッキングした。
なんでそこまで遅くなったんだろうと本当に不思議に思ったが、これがインド品質なんだろう。
でもこんなインドに全土を網羅する程の鉄道網がなんでこんなに発達しているんだろうとそこも不思議に思う。

車両に乗り、ファーストクラスはコンパートメント席で4人で1室が割り当てられ、中から鍵もかけられるというかなりスゴいクラスなのであった。
ウチら旅行者は5人だったので、1人だけ違う部屋に割り当てられたが、年長者だけあって自分が1人違う部屋を選ぶ事にした。
そんで隣の部屋に行ったら、何と自分一人で部屋を専有(笑)
今日はひたすら時間が過ぎるのを待っただけだったが、ただ待つだけというのもかなり疲れたので、列車が発車する前にすぐに力尽きて、熟睡するのであった。。。


ファーストクラスの部屋

コメント (2)
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