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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

49日目:アンナプルナトレッキング2日目。-アンナプルナとダウラギリを直に見る!-

2014-07-10 17:45:22 | 旅行
○朝、アンナプルナ・サウスを見る

6時くらいに起き、外に出た。
外はまあまあ雲がかっていたが、朝の新鮮な空気を吸い込み、とても清々しい朝だった。
朝の山間の空気に包まれて外でイスに座ってボーっとしていた。
そしたら、山奥に見える雲の切れ間から、ヒマラヤの山を見る事が出来た!
アンナプルナ・サウスというらしい。山の全体は見る事ができず、一部分がちらりちらりと見え隠れはしたが、頂上を見る事ができ満足した。
天気が良くなければ見えない光景にかなりテンションが上がりました。

その後、部屋に帰ってまた寝るなどし、8時半くらいに朝食を食べ、10時くらいにトレッキングの続きを出発した。
ちなみに雨が降っていて、結構悲惨な天気だった。。。
しかしそこまで雨は強くなく、小雨からちょい降りの雨だったので、折りたたみ傘をさして出発した。
今日の目的地は、最終目的地「プーンヒル」の手前の「ゴレパニ」っていう村だった。

ちなみに泊まった宿の人はとても優しく、自分一人なのに色々気を使って頂いて、とてもいいご夫婦だった。
普通にいい宿で、いい方々だった。
最初にちょっとエッ!?っと思ってしまってスミマセンという感じだった。


○ヒルとの遭遇

コースの一番難所のウレリ手前心臓破りの石段は既に超えているので、コースとしては結構楽だった。
しかし今日のトレッキングの驚異はヒルだった。あの血を吸うヒルです。英語名は「leech(リーチ)」です。
ヒルは標高1000~3000mの山の中に生息し、薮の中を歩いたりすると足とかに付くらしい。
付いたら血を吸われ、ボタっと落ち、血を吸われても気づかないらしいが、結構グロテスクとの事。
それもぴょいんぴょいんと足からどんどん上にジャンプしてくるらしいので、気付けばお腹の辺りを吸われていることもあるとの事。
ヒルは雨期に大量発生し、乾期にはいなくなるらしい。なので、今のシーズンがヒルに出会うベストのシーズンなのだった。

そんな見た事も無いヒルなのだが、そういった事前情報を聞く限りかなり苦手な虫で、出来るだけ会いたくないのだが、行った人の話を聞くとほぼ100%で遭遇するとの事。
1日目はまだ遭遇しないルートであったのだが、今日は結構密林の中を歩くので、会うとしたら今日遭遇することになる。
そんなんで、ヒルに会うのが怖くてかなり怖じ気づいていたのでした。

途中の村々で休憩を入れつつ、人の後ろを付いて行ったりして進んだが、途中で白人の男性とネパール人のガイドの2人組と会って、ひょんなことから一緒に行動する事になった。
白人の男性は50代くらいのスペイン人で、バレリアーノさんと言った。トレッキング中に会う人全てに挨拶する、気さくな人であった。
そんなんで、一緒に行動を共にする人が見つかって、かなり心強かったです。歩く速度も同じくらいで、ちょいちょい話しながら行動し、一緒にいてかなり気楽で、歩いててとても楽だった。人と一緒に歩くと結構疲れないんだな~って、ちょっと発見した所もあった。

そんな中、道は密林の道に入る。
ヒルの死骸らしきものが道にあったりするが、葉っぱの切れ端なのか良く判別できなかった。
そしてなんと!歩く途中で休憩したら、バレリアーノさんの足から血がダラダラ流れ落ちていた!!!
すでにヒルに会って吸われていたのだ!それも気づかない間に血を吸い尽くして落ちたのだろう。既にヒルによる犯行は行われていた!まさに完全犯罪だった!!!

あまりの手際の良さに逆にスゲェ~と感心してしまった。
それも血がダラダラと流れていて、結構見た目が凄かった。ちなみにヒルは血液凝固を阻止する分泌物を出すので、血が長らく止まらないのだ。バレリアーノさんは痛さも何も感じなかったと言っていた。
そんなんで、かなり驚き、ちょいちょい足下を気にしながら進んで行った。

途中でガイドさんがこれヒルだよと言って岩の上を指さした。
そしたら、ウネウネと這っている赤いミミズみたいな虫を発見。
既に血を吸い付くしたヒルらしい。やはり直に見たらなかなか動きがグロテスクだった。
さらに進んで行くと、ガイドさんの靴にちょいちょいヒルが付いてきたらしく、デコピンで退治していた。
自分も吸われるまでとは行かないにしろ、経験のため足くらいにはちょっと付いてきて欲しかったが、自分の方には来なかった・・・(笑)

そんなんで、険しめの山道をひたすら進み、15時前くらいには今日の目的地、ゴレパニの村に着いた。2日目は結構体力的には全然楽勝だった。結局自分にはヒルは付いてきませんでした。まさかヒルに付かれる事無く2日目が終わるとは思わなかった。
今日本当にお世話になったバレリアーノさん一行と別れ、自分は前々から目星を付けていた「GUESTHOUSE THE HUNGRY EYE & RESTAURANT」という所にチェックインした。


途中にあった滝で記念撮影


ゴレパニに着いて記念撮影


○ダウラギリとアンナプルナを直に見る!

宿はオススメされただけあってけっこうキレイで、スタッフの方も気さくな方達だった。
部屋でちょっと休憩しシャワーを浴び、洗濯をした。そして何と!この村には電気が通じていた!!
そんなんでしっかり充電もし、その後は本を読みながら19時の夕食を待っていた。

そんな中なんと!外を見ていたら、最初は雲がかっていた雲が晴れようとしていた。そして雲の切れ間にはヒマラヤの山が見えた!!
そして時間が経つとその山の全貌が見れるようになった!!!
あれがアンナプルナか!と興奮して夢中になって写真を撮っていた。


雲の切れ間からヒマラヤが見えた


そしたら何と!別の方角の窓からあの8000m峰の一つ、「ダウラギリ」が丸見えになっていた!!!!!!!!!
あのダウラギリがまさか今日直に見れるとは!!!と思って本当にこの瞬間は超超超テンションが上がってこれこそまさに泣きそうになった。
あのダウラギリが沈み行く夕日に照らされて本当にきれいだった。アンナプルナはまだ雲がかっていたが、こっちのダウラギリは本当に恥ずかしい程丸見えだった!


ダウラギリのシルエット。とても神々しい


ダウラギリが丸見え。超テンションが上がった


雲の間に見えるダウラギリ


ダウラギリをアップ


そしてアンナプルナも雲が全て消えそうになっていたので、こっちも見逃してはいけないと思い、ダウラギリとアンナプルナの窓をずっと往復しながら写真を撮っていた。
んで宿のスタッフにアンナプルナ見えたよ!と言うと、あれは「ニルギリ」だよと言われた。
エッ!?結構高く見えるのに、あれがアンナプルナじゃないの?と思って、実は違う山をテンション上がってずっと写真を撮っていたのであった。



アンナプルナと思っていた山。実はニルギリという山だった


そしてあの方角がアンナプルナだよと言われて見ると、ちょこっと、ほんのちょこっとだけ、雲の切れ間から頂上らしき一角が見えた!
隣のニルギリとは比べ物にならないくらい高い!これが8000m峰の高さかと思い、本物の8000m峰に圧倒されました。
ダウラギリよりアンナプルナの方が近いだけあって、本当に圧倒的に高い!!
この存在感はマジで半端無かった。
アンナプルナは結局明るいうちに全景を見せてはくれなかった。かなりもったいぶって雲のヴェールにその身を包んでいるのだった。


雲に隠れているが、アンナプルナの頂上がよく見ると見える


頂上の所をアップ。かすかに見える


日が暮れてもうちょっと見えるようになったアンナプルナ


でもまさか初日の今日にダウラギリとアンナプルナという、目的としていた8000m峰が直に見れるとは!
それも前のマウンテンフライトとは違って今度は下からの圧倒的なマウンテンビューと、晴れていれば時間を気にしなくてもいいこの贅沢さ!
前とは違ったこの贅沢すぎる瞬間に、色々迷っていたけど本当にトレッキングに来て良かったな~~としみじみ思いました。
本当にネパールに来て十分すぎる程8000m峰を堪能する事ができた。これはマジでもう日本に帰国しても悔いは無いくらいのレベルである。

あわよくば、あわよくば明日にヒマラヤの絶景ポイントであるプーンヒルに登るので、そこで朝焼けと一緒にこの二つの山を見れたら自分はもう昇天しても構わないくらいです(言い過ぎ)。
でも本当に夕食に頼んだダルバートを食べるのもそこそこに、山を見るのに本当に夢中になっていました。

ちなみになんと!今日の宿泊者も自分一人でした。。。
話を聞いた日本人の方は、自分が止まっていた時は部屋が埋まる程いっぱい人が来ていたとのこと。
昨日今日と、何かの導きかそれとも運が良いのか悪いのか、ちょっと気持ち悪いなあと思いました。

でもまさか今日ですでにトレッキングの目的が達成されるとは。驚きと一緒に幸せを本当に噛み締めました。
本当に今日は最高の一日だった。明日はさらに最高の天気だったらこんなにうれしいことは無いと思いました。
コメント
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