家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

勉強部屋?子供部屋?

2005年12月29日 | 家について思ったことなど
カトラー:katolerのマーケティング言論
頭の良くなる家 ~子供を勉強部屋から解放せよ~を読んでふむふむと思う。

拙宅に当てはまることが多くてちょっぴりうれしくなった。
とはいっても我が家は「頭が良くなる」ということを意識したわけではなかった。
そもそも我が家の子供部屋のコンセプトは勉強部屋ではない。寝室であり、収納室といったところ。本棚はあっても机は置いてない。
子供部屋に隣接する「ワークショップ」を勉強場所としている。ワークショップは私も使ううえ、廊下としての役割があり、私達夫婦の部屋への通り道でもある。
こんな形になったのは、家族のコミュニケーションを重視したからである。

子供には反抗期、思春期もあるし、親の方も子供が大きくなるとうっとうしくなるなどという理由でオープンな間取りに批判的な記述のある住宅本も読んでいたが、それには納得できなかった。
反発しあっている状況下でもコミュニケーションは重要、というのが私の考えだ。
蜜月時のコミュニケーションなんて簡単、むしろ反目しあっているときのコミュニケーションスキルを子供に身に付けさせたいのだ。
社会に出れば、気に入らない人ともコミュニケーションしなければならない。それでもなんとか状況が悪化しないように、あるいは自分が有利になるように持って行くテクニックはあるはずで、それを会得させたいし、忍耐力も身に付けさせたい。
なにしろ当事者は一緒に暮らす家族ではないか。短時間ならともかく、長い期間接触しない・接触できないなどという断絶状態を作り出すことのできる間取りは好ましいとは思えない。
我が家も引き戸を占めればそれぞれのプライバシー空間は確保できるようになっている。しかし、その空間に長居をしていても不便なようにしてあるつもりだ。

コミュニケーションがとりやすい家が頭を良くする家なのであれば、私にとって思わぬ拾い物といったところ。
ただ、実際わが愚息、愚娘の行動を観察していると、トラックバックしたブログにあるような有名進学校にいけるような頭脳には思えない(とほほ)。
せめて「愚」をとって表現できる程度になってくれればとりあえずよしとしよう。