フランス語の勉強ノート

フランス語を勉強していて、知らなかったこと、忘れていたこと、発見したことなどについて書いていきます。

魔女がいっぱい

2006年05月24日 13時13分48秒 | 多読
Roald DahlのSacrées Sorcièresを読み終わりました。
Folio Juniorシリーズの対象年齢10歳以上の本です。
201頁あります。

Roald Dahlはウェールズ(Galles)出身の作家で、もちろん原書は英語です。
私が読んだ"Sacréées Sorcières"はフランス語に翻訳されたものです。
翻訳物はあまり読みたくなかったのですが、本屋さんにあまりおもしろそうなのがなくて、半ば仕方なく買いました。
でも買ってよかった。
内容がとてつもなくおもしろかったんです!

Sorcièresの意味すら知らない状態で読み始めましたが、Quentin Blakeの描くかわいいイラストでその意味がわかりました。
このイラストがなかなかよく出来ていて、内容を理解するのにとても役に立ちます。

"Dans les contes de f´s, les sorcières portent toujours de ridicules chapeaux et des manteaux noirs, et volent à califourchon sur des balais."

とsorcièresについての説明から始まります。次に主人公の男の子がおばあちゃんと暮らすようになった経緯、おばあちゃんから聞いたsorcièresの話が続き、男の子が実際に見たsorcièresの話が語られます。

勇敢で聡明な男の子の話というのはよくありますが、この本に出てくる男の子は困難を克服するのでなく受け入れることができます。
困難を受け入れるなんて、大人でもなかなかこうはいきませんね。
ひょっとすると、子供だからこそできるのかもしれません。

ところどころに単純過去が出てきますが、すっとばして読んでも内容の理解の妨げにはならないと思います。
この本を読む前に単純過去の活用に一度目を通しておくといいかもしれません。