寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(55)「晩春」

2016年10月24日 23時22分46秒 | 寓居人の思い出話

 笠 智衆という俳優が好きでした。そして自分も年取ったら

彼のようになりたいと思っていました。しかし現実はなかなか

旨く考えたとおりにはいかないものですね。時間の経つままに

世の中のことには深入りしない。これが難しいものだというこ

とを知りました。

 映画の物語は、妻を早くに亡くしたある大学教授の話です。

主役の笠智衆演じる曾宮周吉には一人娘紀子がいて周吉の世話

をしています。周吉はあるとき娘の今期が過ぎようとしている

ことに気がついた。その理由が自分が一人でやっていけること

を示さなかったことにあり、自分のことは何とでもなるから、

紀子は結婚相手を見つけて結婚するように説得します。しかし

娘はなんとかかんとか言い逃れをする。周吉は知人に相手探し

を依頼するが相手が再婚であることにショックを受けてしまう。

あるとき二人で旅行をする。旅行の最中に自分も再婚を考えて

いると虚言を呈して、紀子に結婚することを承諾させる。やが

て娘が結婚して家を出ていった晩、一人きりになったことに衝

撃をお受けて涙を流す周吉がいた。この映画の中の旅行先の旅

館で親子が枕を並べて同じ部屋で眠るシーンがあります。その

とき月の光が床の間の壺を一瞬写します。これがどんな意味を

持つのかという論争とまでいかないがいろんな意見が出されま

した。

 昔はこんな話しがいろんなところにあったようです。それほ

ど肉親のつながりがしっかりしていたのかもしれませんね。

 最近、報道で自分の子供を折檻して死に追いやってしまうと

いう事件が多く伝えられることが多くなったように思います。

例えば喧嘩をしても1体1でやるということでなく、もちろん

それもない方が良いと思うのですが、メールの返事をすぐよこ

さなかったなどという自分勝手な理由で集団で暴行することが

あるようです。それもどれほど暴行したらどんな結果になるか

を知らないで最後までやってしまうようです。私の子供の頃に

は年長の子が喧嘩を監視していてある程度で止めさせることが

普通でした。

 その原因は少子化にあるのかもしれませんね。昔は一家に子

供が少なくとも5人はいましたから兄弟で喧嘩をするときには

たいていの場合は親か年長の兄姉が止めなさいといえばそこで

終わるものでした。その後すぐ仲良く一緒に遊んだものです。

 変な方へ話がそれてしまいましたが、娘が結婚するときに父

親は炊いて涙するのはどうしてでしょうかね。


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