予告された殺人の記録/G. ガルシア=マルケス
最近、FBでガルシア・マルケスの「百年の孤独」が話題になったのだ。
誰も読んでいなかったのだが、お酒の名前が「百年の孤独」で、そこから
ガルシア・マルケスの話題になった。
コロンビアの作家でその「百年の孤独」ではノーベル文学賞を取っている。
コロンビアでは英雄的な人だ。
本屋で探したら文庫本は無く、ハードバックがあった。
ただし2800円もするし、ページ数が多い本で、内容も100年に渡る血族の没落を描いた小説。
高いので新潮文庫を見ていたら、たまたま「予告された殺人の記録」という150ページほどの
薄い文庫本を発見して、その場で購入。
一気に読んだわけだ。
150ページなのに、妙にリアリティーがあって、自分がその街にいるようで、
熱い筋書き。
コロンビアだから熱いのか、作者の作風なのか。
一番最後の殺人のシーンはグロテスクな描写もあるので、万人にお勧めはしないものの、
さすがにノーベル文学賞を取った作者だなあとうならされるものはある。
30名ほどの登場人物がいるが、勿論ラテン系の名前だから覚えにくいので、
簡単にメモ書きをすることはお勧めする。
すごいのかすごくないのかわからない部分もあるが、
最近の日本の小説とは比べ物にならないぐらい濃い。
日本の若者に合ってるかどうかは疑問だが、一度は読んでみるべきかも。
しばらくはイイケドね。
お勧め度:お勧めのようで違うようで。
読みやすさ:熱いが一気に読める。
ガルシア・マルケスはやはり偉大。