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ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

消息の分からない”友”

2017年12月20日 | 日記
 50数年前、友となる人物と出会った。
 そして、懇意になり、友情は深まっていった。
 勉学の期間も終了し、就職を果たした。
 その友は、神戸市北区鈴蘭台に住まいし、神戸市三宮の職場に通勤することとなった。
 私と云えば、2~5年周期での転勤をする職場(会社)であった。
 当時の通信手段としては、郵便・電話(待時式)・電報であった。
 経年と伴に、疎遠となっていった。
 忘却の念を揺り起こしたのが、あの「阪神・淡路大震災」であった。
 震災直後から、復興支援のための人材を派遣する任を担った。
 それは、翌年に転勤をしても、尚・継続した。
 その様な日々の中で、脳裏に芽生えたのが「友の安否」であった。
 空白・・疎遠となった期間が余りにも永かった。
 転勤を理由にはしたくないが、写真以外に、友の手がかりとなるモノは無かった。
 写真だけでは、交信を再開する手段には成らなかった。
 現役を退いた後も、気掛かりであった。
 ラジオ番組で、投稿文をアナウンサーが読み上げる番組があった。(今もあるかな・・?)
 この番組に投稿して、読み上げてもらえば手掛りが掴めるのではないかと考えた。
 そして、投稿した。
 9月2日が「誕生日」であった。
 「お誕生日だね!おめでとう! そして、お元気ですか?」と云う趣旨の文章であった。
 しかし、放送されることはなかった。
 翌年にも挑戦した。
 やはり、ダメだった。
 せめて、被災されたか?否か? だけでも知りたいと思う気持ちとなった。
 そして、先日・ニュースで、新たな被災者名簿が書き加えられた事を知った。
 居ても立っても居られない気持ちとなった。
 そうです!今回の訪問で、やっとの思いで実現することが出来た。
 「阪神・淡路大震災モニュメント」を訪れ、名簿に無いことを念じつつ、古き友人の名を探した。
 「氏」では、氏名が合致する名前は無かった。
 結婚で「氏」は変わることもある。
 「名」でも探したが、該当する”名”も無かった。
 「何処かで、元気にされている」と、安堵した気分が芽生えた。
 そして「被災はされていない」と、今までの手順を以て、総括させてもらった。
 しかし、それは・被災者(名簿者)に対する哀悼の意を表するとともに、探し求めた古き友人との、決別の意でもあった。
 現世(人生)を楽しめよ! 俺も、負けずに楽しむからな!
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