ふくちゃんの絵日記

バイク等での旅行記や、日常生活で感じたことを、絵(写真)に描けるものは描き(添付)絵日記風にしたいと思います。

北海道8日目 厚岸から様似へ

2017年09月26日 | 旅行記
 北海道ツーリングも11日目・9月12日の雨降る朝を、厚岸町筑紫恋キャンプ場で迎える。
 今、北海道は、観光地や宿泊所は”シーズン真っ盛り”であっても、キャンプ場はシーズンオフの様で、広大な・このキャンプ地を、私一人の為に運営されている事を知る。
 しかし、未明に訪問を受けた住人の”鹿”にしてみれば「シーズンか オフか、そんなこと知るか! 知った事じゃない!」
 「わたしゃ!冬を迎える準備て、忙しいのよ!」(冬眠はしない様です)と、言いたいのではなのでしょう・・・・!?
 雨は、降り続いている。
 出立に当たっての支度は、支障なく出来ている。
 行動を妨げる広さの制約はない。
 雨に濡れたテントを撤収しなくてもいい・・・!
 しかし、一歩・外に出ると、雨降りという現実がある。
 今日の目的地は、昨夜の夕食時に検討した「様似町アボイ山麓ファミリーキャンプ場」としている。
 バンガロー利用料金が2,000円で”照明設備有り”が魅力的と思えた。
 雨も降っている事から、安心を得る為、予約を入れる。
 時間内(17時まで)に、到着出来れば「入金の処理して下さい。時間外であれば担当者が集金に伺います」と云う説明を受ける。
 出立出来る体制が整い、管理員に挨拶する。
 「雨の中、お気を付けられて・・!」と云う、お声がけを頂き、筑紫恋キャンプ場を後にする。
 降り注ぐ雨粒が顔面に当たって”痛い!”
 シールド付きのヘルメットとしなかった悔しさが、溢れてくる。
 そして、ズック靴は、ズブヌレとなった。
 ホームセンターを見付け、早々にゴム長靴を購入する。
 楽しみにしていた道道142号線を含む「北太平洋シーサイドライン」の走行を諦めて、国道44号線で釧路に向かう。
 釧路から国道38号線・国道336号線を、唯ひたすらに、襟裳岬方向に向かう。
 広尾町から襟裳岬に向かう道路は「黄金道路」と云われる道路である。
 此処で物語が出来る。
 道路を閉鎖しようとしていた。
 三人居た一人が、警告灯を振って「早く行け!」と云う仕草をしている。
 混乱する頭脳の整理が出来て「善かった! 閉鎖されれば万事休す!」であった事を理解する。
 広尾町付近まで折返し、キャンプ場を探さなければ成らなくなる。 ”バンガロー有り”が条件として・・・
 道内最長と云われる「野塚トンネル(5000m弱、俗称・えりも黄金トンネル)」に入って、雨粒の痛さから逃れて、ホッとする。
 しかし、トンネルを抜けると、忘れていた不快感が倍増する。
 やがて、襟裳岬に向かう道道34号線の分岐点に到るが「(襟裳岬は)辞めよう!」と、国道336号線の走行を維持する。
 えりも町のコンビニで、夜間を楽しむモノと、明日の朝食の食材を購入する。
 そして「アボイ山麓ファミリーキャンプ場」の標識から右折し、山道を登って管理棟に到る。
 時間内に到着を果たし、手続きを済ませる。
 そして、指定されたバンガローを見付け、駐車場に留めたバイクから宿泊に必要な衣服類を搬入する。
 濡れた衣服は広げた。
 寝袋を出して(広げて)就寝の準備は整った。
 今日の走行距離は、走り続けて268Kmであった。
 何故か!?雨は止んでいた。
 着替えを持って・徒歩で「アボイ山荘」に向かう。 陽はあった。
 入浴を済ませ、食堂で夕食と・少しの晩酌を頂く。 
 そして、TVのニュースで「襟裳町の降雨量が108mm」で有った事を知り、通行止めに到った事情を理解した。
 TV放送の天気予報で、台風18号の存在(進路)が気掛かりと成った。
 ツーリングの今後について、台風の動向やキャンプが出来なくなった事に併せ、如何すか?決断しなければならないだろう。
 アボイ山荘から、バンガローへの帰路に、又しても物語が出来る。
 来た道は、階段を利用したが、管理棟の担当者から「夜間の(山荘への)階段は危険なため、利用しないように・・!」と、忠告されている。
 従って、車道に沿って、帰ることにした。
 山荘の明りも途絶えて、真っ暗となった。 ライトを持ってくるなんていう知恵が無かった。 だって!陽も有ったから・・
 微かに視認できる舗装道路の白線を頼りに、降りて行くが”暗黒の世界”である。 方向感覚がつかめない。
 迷い迷って、管理棟(を現す表示板)に到る。
 管理棟は17時以降、無人になると説明を受けていた。
 消灯されていて、真っ暗ではあったが、建物の存在は判る。
 管理棟からバンガローに到る道程を、記憶を頼りにキャンプ場(バンガロー)に向かっている筈であった。
 広さが邪魔をして、見た事も無い遊具等には出逢うが、行きつかない。
 誰一人・居ない。 遭難する!と思った。 正直!そう思った。
 基本に戻ろう! そう、迷った原点(アボイ山荘)に戻ろう!と、道路の白線を頼りに歩み始めた。
 木々の合間から、微かな灯りが観えた。
 ホッとすると伴に、目当てのバンガローに辿り着くことができた。
 入室し、薄暗いLED電球の明りが、ほんのりとした気分にさせる。
 お湯を沸かし、暖をとり、身体内部からも温める”術”を講じる。
 管理棟の担当者の発言を、この時点で理解した。
 「(アボイ山荘へは)階段は危険なため、自動車で!」と云った意味を・・・
 そう!街路灯という設備が無い事を、意味していた様である。
 寝袋と、一昨日・買った下着と、そして、身体内部からの暖かさを頼りに就寝する。
 今日の絵日記に絵(写真)は、アボイ山岳ファミリーキャンプ場」のバンガローの紹介とする。
 だって、終日・雨で、立ち寄る事も・写真撮影する事も無く、辿り着いた結果である。
  
 バンガローの外観と内部の様子が、今日の絵日記の絵である。
 バンガローを空室にする場合は、南京錠で施錠する。
 チェックアウト時は、鍵は所定のフックに掛けて、施錠して退出するシステムであった。