え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

タイム・トラベラーズ

2016年11月18日 | SF
1964年 アメリカ 83分 SF
日本劇場未公開 テレビ邦題「原始怪人対未来怪人」
監督・脚本/イブ・メルキオー
出演/プレストン・フォスター、フィリップ・ケリー、メリー・アンダース
    ジョン・ホイト、スティーヴ・フランケン、ジョーン・ウッドベリ
    デニス・パトリック、フォレスト・J・アッカーマン

(70点)  B級SFとしては大作な方、特撮と言うよりトリックを楽しむ映画


未来を映し出すタイムテレビの実験をしていた科学者たちが偶然作り出してしまったタイムトンネル。
画面が未来の窓口となって中に入れてしまった。
ボンクラ技術員が入ってしまったので追っかけて科学者たちが入ったところでその窓が締まってしまう。
嗚呼ここは何処?ここは核戦争後の荒廃した未来。そこでは地下基地で科学者たちが宇宙に脱出するためのロケット作ってて、地上ではミュータントと化した人類がウオーウオーしていた。
そんな未来を垣間見た現代人、一緒に宇宙に行くつもりだったが無理らしく荒廃した地球に置き去りにされるらしい。
どおしよお。
そうこうしているうちにミュータントがウオー。
タイムトンネルこさえて現代へ。しかし・・・。



子供の頃、深夜映画で観て部分的にだけ覚えていて気になっていた映画だった。
その時も今もたいして面白い映画ではないが、意外とシリアスで真面目な後味の悪い話ながら、どこか微笑ましいB級SFだった。
全体的にコミカルな音楽が鳴りつづけ舞台中継のような画面構成でB級役者がそれなりの演技をし、ハゲギョロ目のアンドロイドとチャチなメイクのミュータントが出てきて未来的な化学と称して特撮ではなく手品的トリックで観客を楽しませようとしているのにバッドエンドと言う作りがなんか妙に心に残る。
これがイブ・メルキオーなんだなー。
「巨大アメーバの惑星」や「デス・レース2000年」(原作)のイブ・メルキオー。
センスや才能やサービス精神はあるけれど技術が伴っていな感じがどこか愛しい。
でも無理して観なくても良い映画。
ポスターのような面白さはない・・・。


(2016年11月準新作半額130円にてDVDレンタル鑑賞)