え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

アンダルシアの犬

2014年03月31日 | クラッシック
1928年 フランス 17分 アート/アヴァンギャルド
監督・製作・脚本/ルイス・ブニュエル
共同脚本/サルバドール・ダリ
出演/ピエール・バチェフ、シモーヌ・マルイユ、ハイメ・ミラビエス
    サルバドール・ダリ、ルイス・ブニュエル

(100点) 紀伊國屋書店版は音楽付劇場公開版!

月夜、細長い雲が月の前を通り過ぎていく。
男の持つカミソリは女性の眼球を切り裂きながら通り過ぎていく。
タンゴのリズムに乗り、男は自転車を走らせ、大通りで転倒し息絶える。
そして部屋では男と女が争い、男の手には無数の蟻が群がる。
ピアノにくくりつけられた牛の死体と牧師様。
扉を開ければそこは海。
男と女は踊るように消えて行く。


アート系の映画にハマるきっかけとなった映画の一本。
シュルレアリズム映画の金字塔として語られ、ダリとの合作で生まれたブニュエルのデビュー作。
もともとサイレントなのだが、1960年に監督の指示により「トリスタンとイゾルテ」と「コンチネンタルタンゴ」がつけられたバージョンを観た。
その印象が強かったのだが後に出たビデオやDVDでは中途半端な幻想的な音楽がつけられていて、ずっとこの劇場版を探していた。
それが紀伊國屋書店から出ていることを知ったが、お値段が約5,000円とちょっとお高め。しかしアマゾンで調べたらプレミアがついてか15,000円くらいで取引されていた。
一年近く買うのを迷った挙句ソフマップで一割引きの4,500円で購入。
さっきアマゾンをチェックしたら3,000円ほどで売られていた・・・。
特典としてテレビドキュメンタリー「ブニュエルの秘かな楽しみ」が同時収録されているがダリと共作の「黄金時代」とのカップリングの方が嬉しかった。「黄金時代」は気になりつつ未見。


(2014年1月セルDVD購入鑑賞)
(初回鑑賞1980年代ゴールド・シルバー劇場フブニュエル回顧特集にて)

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