ウォッチメン

２００８年　アメリカ　167分　ＳＦ
監督/ザック・スナイダー
出演/マリン・アッカーマン、ビリー・グラッタブ、マシュー・グード
（１００点）　マニアック超大作　通好み

アメリカンヒーローたちが次々と血祭りにあげられていく。そこにはアメリカの闇と巨大な陰謀があった。ヒーロー間で行われる色恋沙汰や嫉妬、欲望とエゴイズムに満ち満ちた姿が生々しい。正義の名において世界を支配するアメリカそのものを皮肉ったダークパロディ超大作。凄すぎて着いていけない人続出。

インテリのヒーローオタクが映画会社を騙して作り上げた変態映画。
70年代に活躍したアメリカンヒーローのパロディで、元ネタと60年代から70年代のアメリカ史を知らないとついていけないが、それらを知っていてもついていけない。でもなんかスゲー。とくにブルーマンの存在感とアレはインパクト絶大。よくこんなものが作られて公開できたと呆れる。拍手。

ウォッチメン

アフタースクール

２００８年　日本　サスペンス
監督、脚本/内田けんじ
出演/大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子
（１００点）　オススメ　気持ちよく騙される

妊娠の常盤貴子を残して堺雅人が田畑智子と失踪。裏家業の探偵の佐々木蔵之介が追うことになり大泉洋に近づいていく。ヤクザや政治家、警察、そして観客を巻き込んでの騙し合い。佐々木蔵之介の運命や如何に！

観客を騙す仕掛けの映画だとわかって観ていたが、まんまと騙された。まんまと騙されて心地よかった。大泉洋に拒否反応するかと思ったが大丈夫だった。気軽に観るのに適した娯楽作品。

アフタースクール

転々

2007年　日本　101分 ドラマ/コメディ
監督、脚本/三木聡 　原作/藤田宜永
出演/オダギリ・ジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子、岸部一徳
（７８点）　小ネタ満載のロードムービー

借金取り来襲！大学８年生オダギリ・ジョーの運命や如何に！！安アパートに乗り込んできた三浦友和の靴下がオダギリ・ジョーの口の中に。あと三日のうちに８５万返せと言う。途方にくれるジョーに友和は「俺の散歩に付き合ってくれたら１００万やる。」と言う。選択肢の無いジョーは友和の言いなりになるしかない。トボトボとさえない男二人の東京散歩が始まった。

「時効警察」の三木聡お得意の小ネタ満載のロードムービー。いい歳こいて母親を泣かせて遊びまくるバカ息子役の石原良純が一世一代のハマリ役を見せる。役者は豪華で良い味出してる。天真爛漫の女子高生役の吉高由里子が魅力的。ラストはジンとくるが、原作とはかなり違った話になってるらしい。お散歩ムービーとしてはコッチでアリなのかも。

転々

ルート225

２００５年　日本　１０１分　青春/ファンタジー
監督/中村義洋　原作/藤野千夜（新潮文庫刊）
出演/多部未華子、岩田力、崔洋一、石田えり
（７０点）　パラレルワールドもの　地味だが傑作かも

未華子１４歳と太っちょの弟が何故か知らねど別次元に行ってしまう。一見似てるがそこは父と母がいない世界。死んだはずの女の子が生きている世界。何故か知らねど弟の持っている高橋義信のテレカでだけ元の世界に電話が繋がる。だけどテレカの度数はあとわずか。どうなる未華子。太っちょの弟と太っちょの幼馴染だけが頼りだけど、平気なふりしてすまし顔。

「チームバチスタの栄光」と「ジェネラル・ルージュの凱旋」は好きだったので気になる監督だった。軽いＳＦ青春ファンタジーだと思ってみたら、なんか妙な感じ。とにかく可愛くない未華子を見る映画。男はデブだし、派手なシーンは皆無だし、ストーリー的にも盛り上がりないし、満足感が得られないのに妙な味がある。終わり方は微妙だが、これはこれでアリなのか？ひょっとしたら傑作かもしれない一本。

ルート225

ジェヴォーダンの獣

2001年 フランス 138分　アクション/馬鹿映画
監督/クリストフ・ガンズ
出演/ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、サミュエル・ル・ビアン、エミリエ・デュケンヌ、ジェレミー・レニエ、マーク・ダカスコス
（８０点）　オススメ　歴史ミステリー風カンフー大作

1764年、フランスの片田舎ジェヴォーダンで正体不明の獣により100名以上の女子供が惨殺される。
時の国王ルイ15世は事件解決のため王室博物学者を現地に送った。どうやら事件の裏には秘密結社が暗躍していて獣を操っているらしい。
欲望と陰謀が絡み合い、謎の獣は闇を駆け抜け、学者と弟子は敵とカンフーで対決するのだった。
フランスの片田舎でカッチョイイ格好してアチョー！

フランスでは大ヒットを記録したらしい。
ムード満点のコスチュームプレイを楽しめるが、ムードぶち壊しのカンフーアクションもセットでついてくる。
壮大な歴史ミステリー仕立てだが、中身はＢ級娯楽アクション。
超大作の馬鹿映画。
肝心の獣がアレだけど、好き嫌いは分かれる映画だけど、そこが面白い！

ジェヴォーダンの獣

（公開当時名古屋伏見東宝スカラ座にて有料鑑賞）


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