薩摩三彩 黒

薩摩三彩の黒です

今までに色々な縞物を作りましたが
この木は何か特別な雰囲気が

まだ芸が確立していないことも有りますが
極めてみたくなりました。

今般　出版された富貴蘭図鑑のP32にも載っております

韓国実生全盛の中、
鹿児島の山出しという事も有り
久々に心躍る木に出会いました

ほぼ青軸青根で立ち葉、さらに肉厚で大型の木に仕上がります

九州で山野草を作っておられる方の棚に
まだ黒が残っているのがわかっておりましたので
今回、残っていた最後の木を九州の業者さんにお願いし
買い出していただきました
青ですので買い出すって程大げさな話ではありませんが

ここ数年この木を作ってみて
青からでも柄が出そうな性ですし
山野草の棚からフウランの棚に
作場を変えれば本来の性を発揮してくれるかと

まあ青のままであっても墨の要素が内在する木ですので
うまくいけば無地でも墨のきつい木に変化するかと
淡い期待です

送られてきた木は４本立で
山野草作りですので痩せておりますが

当初送られてきた薩摩三彩もこの様な感じでしたので
これからうちの棚で作をかけ直してみます

この木を見ておりますと軸の歴史から
山取り時の元親かそれに近い木かもしれません

早速４本に割り植え直しました
親木は花後だらけですが
子３本は花後も無し

その内１本だけ縞らしきものが入った木が、
期待大です。









親の軸