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著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

知だらけ049:書くのは創造的な行為

2018-07-29 | 新・知だらけの学習塾
知だらけ049:書くのは創造的な行為
――第4講義:書く
知を磨くためには、「良書に触れる」と「優れた人と交わる」の2つの手段があります。本を読んで感動しました。優れた人と会って勉強になりました。これだけで終わってしまうと、知は発酵しません。「考える」「書き出す」が欠落しているからです。

書くという行為は、極めて創造的なものです。速記録とは違い学んだことを書くには、「考える」という大切なプロセスが介在します。これがなければ、知のレベルアップはありえません。

ところが書くことを苦手にしている人は、たくさん存在します。難しく考えず、文章を書くときの基本をマスターしてください。塾長は会社期から、「感性を磨く文章教室」を運営していました。その経験から、間違いがちな文章作法について説明したいと思います。受講生の文章を3つほど示します。何がおかしいのか、考えてみてください。

これらの文章の添削は、明日おこないます。まずは赤ペンを持って、添削しておいてください。

例文A.美しい那珂川の堤を可愛い初恋の人と手をつないで歩いた日の大きな夕焼けが忘れられ無い。(宮)
ヒント:例文Aは、これが一文になっています。句読点(、)を入れるとか、句点(。)をつけて、単文を重ねる方が読みやすくなります。

例文B.私の住むマンションのベランダには、一つだけ鉢植えが置いてあります。大きさはラーメンどんぶりくらいだ。(広)
ヒント:あまり共感しない文章です。もう少し
美しく文章を整えたいものです。

例文C.私は本屋へ行くが、目的は本を購入するというよりは寧ろ時間潰しのためです。時々パラパラと本をめくりますが、買うことは殆ど無い。(杉)
ヒント:文章が流れていません。何だか説明調になっているのが気になります。

質を測る074:「会議道」段位認定(仮)試験

2018-07-29 | 営業の「質を測るものさし」あります
質を測る074:「会議道」段位認定(仮)試験
――第6章:会議道・面談道
 まずは「段位認定(仮)試験」に、挑戦してもらいたいと思います。CPでは、「会議道段位認定仮試験」を実施しています。受講者の段位のほとんどは、初段から初級に集中しています。それほど現実は、理想的な会議とはほど遠いわけです。
 
 次の質問に対して、正直に答えていただきたいと思います。「はい」の場合は○印、「いいえ」の場合は×印をつけてください。それにより、「会議道」の段位が仮認定されることになります。仮試験のあとには、本試験が待ちかまえています。

□Q1:「会議案内」は必ず作成し、事前に送付している。
□Q2:部下たちの会議への参画意識は高い。
□Q3:一方的にしゃべることがなく、部下の話をよく傾聴している。
□Q4:プログラムは、常に工夫したものである。
□Q5:部下たちには「成功例」や「失敗例」を発表させている。
□Q6:部下たちの会議への満足度は高い。
□Q7:先月の検証と、今月の方針については、必ず伝えている。
□Q8:プログラムには、毎回ディスカッションの時間がある。
□Q9:積み上げ会議は、プログラムに入れていない。
□Q10:会議はあいさつにはじまり、あいさつで終わっている。

◎採点方法
 ○はプラス1点、×はマイナス1点として、それぞれの合計点を算出してください。

◎段位仮認定
 10点:5段、8点:4段、6点:3段、4点:2段、2点:初段、0点:初級、……マイナス2点:2級、マイナス4点:3級、マイナス6点:4級、マイナス8点:5級、マイナス10点:破門。

◎「会議道」段位認定(本)試験
 段位認定の「本」試験の試験官は、営業リーダーの部下たちです。ぜひとも果敢に、本試験に挑戦していただきたいと思います。

A四用紙のベスプラ:めんどうかい126

2018-07-29 | 営業の「質を測るものさし」あります
A四用紙のベスプラ:めんどうかい126
――第9章:同行時の話法・ツール
 ベスプラとは、「ベストプラクティス」の略です。いわゆる、営業担当者の成功例のことです。企業の多くは、「ベスプラ」をデータベースとして蓄積しています。ところが、あまり活用されていません。量が多過ぎて、使い勝手が悪いからです。

 私たちが提唱しているのは、データベースとは別に、紙でのベスプラを発行することです。A四用紙には、7、8例の成功例が入れられます。

 ベスプラを発行のたびに、掲示板に張り出します。営業担当者は缶コーヒーを飲みながら、ベスプラを読むようになります。

 掲示板の脇には、投票用紙が設置されています。営業担当者は「使えるな」と思ったベスプラに、1票を投じます。その番号が集計されて、データベースのベスプラに賛同ポイントが入ります。

 現場で実践して成功したら、それもデータベース室に報告されます。今度は成功ポイントが追加されます。

 最も「賛同ポイント」「成功ポイント」が高いベスプラには、MVP賞が与えられます。

 実際にこの方法を導入した企業の評価は、極めて高いものです。ベスプラは確実に読まれるようになり、MVPを受賞することが営業担当者のステータスになっているほどです。

 営業リーダーの重要な仕事に、「知の循環」があります。壁に張り出された「ベスプラ」を常時持ち歩き、営業担当者に実践させるのです。私は何枚ものベスプラを持って、同行していました。

 顧客の状況を聞き取り、それにふさわしいベスプラを読み聞かせます。「使ってみましょうか」という具合になります。

 ベスプラは、営業担当者に書かせてはいけません。他の人がマネできるような内容でなければ、せっかくのベスプラは活用されません。営業担当者に書かせると、「こんなのは当たり前だから」との思い込みが入り、肝心な部分が抜け落ちてしまいます。

 ベスプラを良質なものにしたいのなら、営業リーダーがインタビューをしてまとめるべきです。ベスプラ作成は、同行時における営業リーダーの大切な仕事なのです。

町おこし191:新築祝い

2018-07-29 | 小説「町おこしの賦」
町おこし191:新築祝い
――『町おこしの賦』第6部:雪が26 
 瀬口恭一・彩乃夫妻の、新居が完成した。二人は女の赤ちゃんを抱いて、恭二と幸史郎を出迎えた。先客がいた。彩乃の親友の国枝美和子だった。彼女とはウォーキング・ラリーで、顔を合わせている。
 恭二は新築の匂いをかぎながら、部屋のなかを歩き回る。リビングは、南向きで広々としている。キッチンは対面式になっており、明るい陽光が差しこんでいる。ベッドルームには、小さなベビーベッドもあった。いたるところに収納があり、恭一の書斎には作りつけの書棚が、天井まで伸びていた。

「いいな。コウちゃん社長の、初仕事だよね。立派なもんだ」
 恭二がほめると、幸史郎は自慢げに胸を叩いてみせた。
「恭二、忙しくなってきたみたいだな」
 兄の恭一は、まだ視線を泳がせている弟に語りかけた。
「うん、お陰さまで。藤野温泉ホテルの隣りに、あと三軒の建設が決まった。いよいよ故郷は、一大温泉郷へと変身だよ」

 トイレに立った幸史郎を確認して、彩乃は恭二の脇に座り、小声でささやいた。
「恭二さん、美和子はね、兄貴と交際したいんだって。ウォーキング・ラリーのときに見そめて、それからは眠れない毎日なんだって。だから力になってあげてくれない?」
彩乃は美和子を見ながら、恭二の脇腹を軽く突いた。美和子は赤面して、下を向いてしまった。
「わかった。まずは席替えだな。美和子さんは、ここに座って。コウちゃんはその隣りだ」 
いいながら恭二は、席の移動をはじめる。

 帰りは幸史郎が、美和子を車で送るように仕向けた。恭二は用事があるといって、電車で帰ることにした。走り去る幸史郎の車を見送って、彩乃は「恭二さん、ありがとう」と頭を下げた。
 秋の空には、満月があった。温泉郷完成までは、あと二年。その日も満月だったらいいな、と恭二は思う。

妙に知180729:温暖化は迷信?

2018-07-29 | 妙に知(明日)の日記
妙に知180729:温暖化は迷信?
▼猛暑が続き、今度は台風襲来。そんななかトランプは、地球温暖化は迷信と片付け、温暖化の研究すら放棄してしまった。昨日巨大な氷河が崩れる映像を見た。対策が必要なのは歴然としているのに。▼『日本史の中の世界一』という本を買いに行った。在庫はなく問屋でも絶版だという。古書価も高価なので、諦めることにした。
山本藤光2018.07.29