奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2769)

2024-05-07 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「長谷川宏(朝日新聞/語る人生の贈りもの)」と云う連載記事(2024.4.29~)が面白い。----------

長谷川宏(はせがわひろし1940生れ)氏は、東大卒/1968同大学院(哲学科)博士課程満期退学。学園闘争を経験参加した事で/一切大学には就職所属せず。在野の哲学者(学習塾を営みながらヘーゲル研究を続けている)。難解なヘーゲルの哲学書を/従来の専門家的な訳語を避けて平易な言葉で訳した功績は大きい。著書に“新しいヘーゲル/日本精神史”がある。----------

書き出しを紹介すると次の通り。“何故/鶴見俊輔/吉本隆明が居ないのか/全共闘運動を取り上げない理由は。興味津々と云う感じで随分聞かれましたね。読書会を通じて長年付き合ってきた友人たちから。”、“郷里は島根県出雲市/宍道湖の北西/農協の町だ。歴史好きなら/ヤマタノオロチ退治の伝説で聞いたことがあるかも知れない。”、“付属中で知った階層に反発心/中学は松江にある島根大学付属中学校へ進んだ。今のような受験熱は無く/成績が特別良かった訳ではなかったけど/松江出身の父は/田舎町とは違う教育を身に付けさせたかったようだ。”、“サルトルに痺(しび)れ/安保闘争へ。1958東大(文科1類)に合格。1日半掛けて上京した。法学部や経済学部へ進学するクラスだったせいか/如才ない人が多く/大学を将来の特権を得るための切符としか考えていないように見えた。”----------

長谷川宏氏は、日本社会をリードするエリート養成機関である東大に進学されたが/その実践は挫折を迎え/紆余曲折を思想史として書き残されたとのこと。それはそれで有意義だと思った。

コメント
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