奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1011)

2019-06-01 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「死ぬほど読書(丹羽宇一郎著・幻冬舎新書2017刊)」を読んだ。丹羽宇一郎(にわういちろう1939生れ)氏は、名古屋大学(法学部)卒、伊藤忠商事で1998年社長、2004年会長になった。2010年には中国大使を務めている。(2012退官)-----

「死ぬほど読書」は本屋に生まれた丹羽宇一郎氏の読書人生を書き連ねている。どのように読書するかは人それぞれだが、人生を豊かにするのは読書に限ると紙の本の大切さを強調している。-----

章立ては次の通りである。”本に代わるのものはない”、”どんな本を読めばいいのか”、”頭を使う読書の効用”、”本を読まない日はない”、”読書の真価は生き方に表れる”、”本の底力”----

丹羽宇一郎氏が伊藤忠で薫陶を受けた役員の一人/瀬島龍三は、現場を知ることが一番大切と力説していたそうである。”すべては現場に宿る”が瀬島龍三氏の自戒的教訓から来た言葉だったそうなのである。要するに良書を読んで自分の頭で考えらる訓練をしておいて、現場を知れば怖いもの無しとなるとのことを教えているようだ。瀬島龍三は大戦中日本を塗炭の苦しみに落とした張本人であるが、戦後はそれを自戒としていたというのだから、人間は変われるのだという見本のような人生であったようだ。伊藤忠が業容を大きくするのに丹羽宇一郎氏を育てるなど、民間ではあるが貢献したことは認めねばならないのだろう。-----

「死ぬほど読書」は、読書しておけば、諸先輩の忠告にも耳を貸せるようになるのだと、自分の小ささを知るきっかけが読書であり、それこそが人生を全うする為の秘訣であると言っているのだ。

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