ボディビルダー ゴリ高梨のゴリ日記

バナナでパンプアップ 

ゴリ高梨の東京選手権ヒストリー

2010-07-26 15:26:25 | Weblog
今年、東京選手権に挑戦してから10年目にして

ようやくタイトルを取ることが出来ました。

ひとつ前のブログで、私が最初に東京選手権に出場したのが

2000年だった、とお話しさせて頂きましたが、今回は

私が最初に出場してから今年タイトルを取るまでの軌跡を

綴りたいと思います。



2000年:

今から10年前です。

私は28歳で、この年は東京クラス別には出場せずに、

東京選手権1本に絞って調整することに決めました。

オフは87kg程あり、(今よりも食欲旺盛で、

オフのときは体脂肪をかなり蓄えていました)

最終的に71kgまで落としました。

体のほうは仕上がりは良かったものの、まだまだ筋量は

足りず、アウトラインと仕上がりで勝負した感がありました。

このときの結果は4位。

初出場にしてはまずまずであったと思います。

1位は林 久司さん、2位は原田 誠一郎さん、3位は青柳さんでした。

そうそう、このときはベストポーザー賞があり、私がなんと頂いて

しまいました。

あと東京選手権とは関係ありませんが、この年の8月にマッスル北村さん

(北村 克己さん)が亡くなられました。

私は9月の東京選手権へ向けての調整中で、すごくショックを覚えました。

(8月にGGノース東京で何度かお会いしており、元気なお姿を見ていました

ので)


2001年:

この年も東京選手権1本に絞って出場しました。

大会時の体重は76KG。

前年に比べると仕上がりに少し甘さを残し、結果は4位でした。

1位は長橋さん、2位は青柳さん、3位は内田さんでした。


2002年:

この年は東京選手権と日本クラス別選手権が同時開催となり、

私はダブルエントリーをしました。

日本クラス別は75KG級に出場し、結果は予選落ち。

このときは同じ階級に田代さん、合戸さん、谷野さん、

近藤さん、山本さんらが出場されており、まさに激戦区でした。

東京選手権は体重71KG程で出場し、仕上がりも悪くはなかった

と思いますが、結果は前年の4位から大きく下がる11位。

1位は堀江さん、2位は長沼さんでした。(3位はどなたか忘れてしまいました)

11位という結果にはひどく失望し、早々に会場を後にし、

帰りの電車の中で椅子にもたれながら本気でボディビルをやめようか、と

一人真剣に考えました。

この年は相川さんの紹介で福島選手権のゲストポーズのご依頼を頂き、

東京選手権で打ちのめされた傷心のハートを抱えながら、一人新幹線に

揺られ、福島の地を踏んだことを今でも覚えています。

余談ですが、この時福島選手権を観戦しに、鈴木 雅君が会場に足を

運んでいた、ということを後で鈴木君本人から聞きました。

私がゲストを務めた大会が鈴木君にとって初めてのボディビル観戦だった、

ということで、人との縁は不思議だな、と思いました。

現在、鈴木君は日本を代表するトップ選手として、私の遥か前方を

走っていますが。


2004年:

この年は東京選手権の前に、東京クラス別75KG級と日本クラス別75KG級の

2つの大会に出ていました。

東京クラス別75KG級は優勝することが出来、日本クラス別は4位でした。

9月に行なわれた東京選手権には下田君、須山君が参戦し、下田君が圧倒的に

有利と思われていた中で、須山君がオール1位票で優勝しました。

大会前は私も優勝候補の一人に挙げられていたので、このときの4位という結果は

残念なものでした。(3位は青柳さんでした)


2005年:

この年は早くから私の名前が優勝候補の一人として挙げられ、自分でも

その気になって、トレーニング、ダイエットに励んでいました。

しかしこのとき鈴木 雅君が驚異的な仕上がりで出場してきて、

一気に優勝をかっさらっていきました。

私は鈴木君に敗れて2位となり、「東京は取るのが本当に難しい」

ということを身をもって経験しました。


2008年:

2年間のブランクの後の出場となりました。

7月に日本クラス別、8月にジャパンオープンに出場し、

9月に東京選手権出場となりました。

このときは、ジャパンオープンで優勝している山田さん、

学生チャンピオンの佐々木君が出場するということで、

絶対に負けてなるものか、との気持ちでトレーニングに

打ち込んでいました。

結果は4位。

(この年は出場した大会全てが4位でした)

なぜだ、という思いが強かったですが、大会時の写真を

自分で冷静に分析するとあることに気付きました。

以前に自分の長所であったアウトラインの良さが失われて

いたのです。

この年の結果を踏まえ、トレーニングのやり方そのものを

大きく見直すことになりました。


2009年:


背中のトレーニング法を大きく変え、以前のアウトラインの

良さが戻ってきました。

ダイエットのやり方も以前のような炭水化物を極端に減らす

やり方を改め、しっかりと炭水化物、カロリーを計画的に

とるようにしたところ、筋量を残して仕上げることが

出来ました。

仕上がりは過去最高で、皮膚があんなにドライになったのは

初めてでした。

結果は山田さんに1ポイント差で敗れて2位。

この年は自分の中では東京選手権よりも、その翌週に

行なわれるジャパンオープンのほうがメインだったので、

大会終了後にすぐに気持ちを切り替え、大会の翌日から

トレーニングを再開しました。

結果、気持ちを切らすことなくジャパンオープンに出場し、

優勝することが出来ました。


2010年:


優勝の大本命として名前が挙げられ、周りからは優勝して

当たり前という目で見られ、自分でも今年は自分の番だろう、

と楽観していました。

春頃から山本さん(ナルシスさん)がどうやら東京に出場する

らしい、との噂が耳に入ってきました。

しかし、たとえ山本さんが出場してきても自分が優勝する、という

気持ちでトレーニングは行っていました。

ダイエットには4月から入り、昨年うまくいったやり方で

進めました。

途中までは良かったのですが、どうも3週間前になっても

なかなか体が仕上がってきませんでした。

このときあたりから少し焦りが出始めました。

体がなかなかドライになってこないので、思い切って

炭水化物を減らしたりもしました。

しかし、炭水化物を極端に減らすと筋肉の張りが

失われてしまいます。

結局、それほど炭水化物は減らさないやり方で

いこう、と決めました。

トレーニングは弱点である胸、自分の強みである

背中に注力して行ないました。

大会前(10日ぐらい前と直前)に疲労困憊してしまい、

歩くのがやっとという状況になってしまったことがあり、

このときは思い切って休みました。

休みを取ったのがよかったのか、その後は筋肉の張りが

非常に良くなりました。

メンタル面では、何度も弱気になりかけた時期があり、

ジムの仲間の山田さんには、

「筋肉の大きさ、重量感はすごくいいから、筋肉の張り感を

失わないようにしていけば大丈夫ですよ」と励ましの言葉を

頂きました。

昨年のチャンピオンの言葉なので、説得力があり、非常に

心強かったです。


結果は皆さんもご存知の優勝です。

実は山本さんの存在が最後までプレッシャーになり、

もしかしたら今年も2位かもしれない、などと弱気に

なりかけたときもありました。

(私は今まで山本さんには勝ったことがなかったので)

しかし、自分が昨年大会終了後から目指してやってきた

体づくりの延長上で考えると、目標は東京を取ることではなく、

むしろ東京のタイトルはひとつの通過点に過ぎず、自分の

目指しているものはさらにその先にある、と考えたとき、

ふっと力が抜けたような気がしました。


と、長くなりましたが、私の東京選手権のタイトルを取るまでの

道のりを書いてみました。


今大会が終わって1日経ち、一人静かに喜びをかみしめています。


休んでリフレッシュしたらまた次の目標に向かって突き進みたい、

と思います。


ウホッ

ゴリ


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日本クラス別、東京選手権

2010-07-26 09:42:06 | Weblog
昨日、日本クラス別選手権、東京選手権が終わりました。

私の結果ですが、日本クラス別選手権(80kg級)は2位、

東京選手権は優勝することが出来ました。

応援して頂いた皆様、どうもありがとうございました。

この場を借りまして御礼申し上げます。


大会が終わっての感想ですが、東京選手権。

優勝出来てほっとした、というのが正直なところです。

私が最初に東京選手権に出場したのは今から10年前の

2000年でしたから、挑戦からタイトルを獲得するまで

ちょうど10年を要したことになります。

優勝が決まった瞬間は「ほっと」してようやく取れた、という

感じで、感激して涙が出るということはありませんでした。

10年かかったという状況からすればもっとウルウルきても

いいのかもしれませんが、昨日の私は梅雨明け後の快晴よろしく

カラッとしていました。

次に日本クラス別選手権(80kg級)

日本クラス別の80kg級に出るのは今回が初めてでした。

(以前は一つ下の75kg級に出ていました)

今回の80kg級は昨年の日本選手権4位の鈴木選手を始め、

昨年東京選手権チャンプの山田選手、今年のジャパンオープン

チャンプの増田選手など強豪が顔をあわせる激戦区となりました。

私がこのクラスに出場するにあたって掲げた目標は、鈴木選手と競って

優勝争いをする、ということでしたので、今回の2位という結果は

まずは目標クリアーで、嬉しく思っています。

ただ、もうひとつの目標であったアジア選手権の代表権を獲得する、という

ものは達成出来なかったので、この点は悔しさが残りました。

(*今回の結果で、アジア選手権の80kg級の派遣選手は鈴木選手が選ばれ、

私は鈴木選手の補欠となりました)

ただ、鈴木選手と優勝争いをすることが出来たので、10月の日本選手権に

向けて良いかたちでつなげられた、と考えています。



今回の大会へ向けては、ダイエットは昨年と同じやり方で

進めましたが、なかなか思うように脂肪が落ちていかない

時期もあり、大会の直前に体が疲労困憊してしまうなど

結構山あり谷ありの調整となりました。

大会前は、相川さん、山田さんと一緒にポージング練習を

やらせてもらったのですが、途中私が疲労困憊して

休んでしまい、指導して頂いた吉田さん、相川さん、山田さんに

はご心配をおかけしました。


写真は大会終了後に打ち上げで行った中華料理店にて撮りました。

久々に味の濃いもの食べました。


しばらく1週間程オフをとり、心身共にリフレッシュさせてから、

次の10月の日本選手権へ向けてまた頑張ろうと思います。


最後に、大会関係者の皆様、お疲れさまでした。


高梨 圭祐



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