Tさんの案内で”麓坊中(ふもとぼうちゅう)地区散策”天気は薄曇り、中岳は灰色の噴煙を噴き上げている
”古坊中(ふるぼうちゅう)”は、安土桃山時代の戦国の世、天正年間(1580年代)薩摩の島津勢の兵火にかかり、各坊ことごとく消失した(古坊中現地研修会11月16日参照)。
慶長5年(1601年)肥後の統治を託された加藤清正公が本堂を修復し、36坊を麓の黒川村に移築して再興する。明治維新に至り、学頭坊跡に西厳殿寺1寺を残し、他の庵は還俗(げんぞく)すると同時に廃寺になった
JR阿蘇駅(旧坊中駅)
道の駅・阿蘇(JR阿蘇駅近く)を出発、総門跡や行者通りを歩く、真言宗系の妙円坊跡・鏡珍坊跡や中小路通り天台宗系の福満坊跡・大徳坊跡を経て長善坊の公孫樹で一休み
真言宗系の妙円坊跡・鏡珍坊跡
長善坊の公孫樹(加藤清正が朝鮮出兵の時、長善坊という僧侶に救われ、お礼に訪れた時馬をつないだと伝えられる)
西巌殿寺は焼失したがその礎石や学頭坊跡がある
阿蘇中岳への登山道は西巌殿寺の東側を通って山頂に向かう、夏目漱石の「二百十日」にも描かれている道だ(写真の東門の前の通り)