はなうたまじりにひとりごと

私視線で、観て聴いて♪素直に気ままに我儘に。主に宝塚の舞台のこと、その他諸々?についてお喋りを。

続◇宝塚舞踊会に行く

2008-10-28 23:50:12 | Weblog
今回の舞踊会は、
専科さんの出られない演目が2つくらいで、
あとは、みんな専科さんが出ている、
しかも少人数口の演目がほとんどでした。

みっちゃんは、五峰さんと、
蘭ちゃんは、京さんと。
この2つの演目の間に、チャルさまと美穂さんの演目が入り、
「道行き三部作」ということになってました。

解説によると、みっちゃんたちの道行きは、
二人の未来に明るいものが見え、
チャルさまたちのは、「ネズミの道行き」というコミカルなもの、
蘭ちゃんたちのは、もはや死ぬしか道はないという結末の見える道行き、
ということだったと思います。


チャルさまたちは、別にネズミの扮装で出て来られるワケではありません。
仕草(特に手先)がネズミで、という程度で…。
で、なんでネズミなのか、とかいうツッコミはしないでね?
道行きを集めたかったから、持って来た、という程度の説明だったかと。
シリアスな、梅川・忠兵衛のくだりの前の演目なので、
明るいものを持ってきたのではないかと思います。


みっちゃんは、とっても緊張されているように見えました。
半分お芝居に近い舞踊だったのですが、
表情が…凛々しく引き締めてる、というよりも、強張って見えたのです。

私はファンではないので、読み違えかもしれないけれど、
素人(何の?)目には、そう感じられた。
私は、みっちゃん主演の新人公演だって拝見していますが、
みっちゃんが、終始そういう表情であるのを観たのは、初めてだと思う。

心中しようとして思いとどまり、
さて、刀を腰に差し直そうとしたみっちゃん。
袴の紐の隙間に上手く鞘の先が挿さらない。

いや、さっきは2本入っていたところなんだから、入らないはずはない。
…と客席じゅうが、固唾を飲んで見守る中、
えいっえいっえいっ…くらいやって、すっと納まった時には、思わずホッ。

みっちゃんは、そういう失敗をしそうに見えないタイプ…
というのも、素人?の勝手なイメージなのかもしれないけれど、
そんなみっちゃんが、あんなふうに力付くで、刀をねじ込もうとするなんて、
やっぱり緊張されてたんだろうなぁ…と納得すると共に、
本番の、あんなところで…と思うと、お気の毒だった。
さぞ、悔しかっただろうなぁ…。


梅川・忠兵衛の道行き。
緞帳が上がると、しんしんと降りゆく雪。
セリ部分がぽっかり空いていて、そこに、雪が吸い込まれて行く。
下からセリ上がって来た二人は、寄り添い、1枚のござに半身を包まれて。

冷たくなった梅川の手を懐で暖める忠兵衛。
とにかく、忠兵衛が、優しく、梅川をいたわる、
その包容力に呑まれたようになって、みつめていました。

いよいよ、クライマックス。
激しくなる雪…二人を覆い尽くさんばかりに……
降らそうとしたんでしょうね。

白い塊が、ぼたっぼたっぼたっと落ちた。
思わず、何??って、オペラグラスを動かしてしまったじゃん~。
頼みますよ、スタッフさん…(大苦笑)

雪は、舞台の天井裏のバトン(照明や幕等を吊る、棒)に吊られた籠に入れられてるんだと思う。
舞台袖に繋がった紐を引くと、その籠の粗い目から、はらはらと雪が落ちて行くという仕組みが、
激しく雪を降らそうと、紐を強く操ったんだろうなぁ…。
籠が傾き過ぎて、籠の縁…上から雪が落ちた、と。

あっ!と思って、紐を引く手を止め、揺れを軽減させようにも、
振り子の往復は、すぐには止まらず、ぼたっぼたっぼたっ…てことになったんじゃないか、と、
そんなことまで頭をよぎってしまった……(笑)。

演じておられるお二人は、背後で起きた出来事で、多分ご存じないでしょうし、
1階でご覧になっていた方の中には、気付いていらっしゃらない方もいらした様子。

しかし、上から観ていたら、そこに、塊があるんだもの…。
何の塊?って、確認しちゃった私は、集中力が足りないんだろうか?

原因が推理できたから、納得して、すぐに物語に戻れましたが。

書くと長く感じるけど(笑)、多分3秒くらいの間のお話です。
みっちゃんのことを書いちゃったから、
こちらのハプニング?もご紹介するべきかな、と思って。

一回きりの本番。
リハーサルだって、そんなに時間をとってやっていないのでしょうから、
こういうことは、起きて当然なのかもしれないですね。


つづく。