「ランとむくんで、どんな作品が観たいの?」
と言われて、ちょっと言葉に詰まる。
ご本人が大恋愛物とおっしゃる限りは、
みせていただきたいという気持ちは、勿論。
…とか、ベルばら、とかね。
(私は、蘭ちゃんのバスティーユを観たい)
コメディーも、すごく観たい。
アーネストの時みたいに、笑って、ほっこりしたいなぁ。
そう!
そうなんです。
私は、蘭ちゃんの笑顔を観ていたいんだなぁ。
今回、笑顔が沢山のお芝居に、
本当に幸せな気持ちになる。
長春というのは、
そうだ…フランスの映画だった!
と思いました。
ステフ氏は、フランス人なんですよ。
何て言ったらいいのか…
英語でも、イタリア語でもなく、フランス語を話すんですよ。
ニューヨークでも、ロスでも、ローマでもなく、
パリなんですよ、舞台は。
そっか…と思い出したのは、
リカさんは、私のフランスのイメージとは、違ったからかもしれません。
リカさんは、リカさんであることが、観客の求めるところですし、
それはそれで、よいのです。
母性本能をぎゅぎゅっと掴む、ステフ氏。
蘭ステフの荒れ方は、内向的。
飲んだくれても、クダをまいたりするんじゃなく、
酔い潰れてよろよろになったところで、
言葉を飲み込む分、心が病んでいくようなイメージ。
ナタリーは、それが解りすぎて、
耐えられなくなっちゃったんだろうなぁ…
というのが、痛いくらいのお二人。
いきなり、ナタリーが、
「甘えないでよ!」
とぶちギレるのに、観客はきょとんとなってしまう。
観客には、ステフ氏の甘えてる部分が、あんまり見えないんですね。
見えない…
見えないけど、ナタリーは、気付いている。
そこの、二人の距離感が、何とも……
ステフ氏の中の、鈍い部分、
ナタリーの中の、敏感過ぎる部分…
想い合いながらも、歯車が、噛み合い切れない切なさ。
自分の心の傷は、
自分で向き合わなければ、乗り越えられない。
傷を何かで埋めようとか、
誰かがしてくれることを求めるとか、
…それが、ステフ氏の自ら気付いていない甘えな訳ですが、
その対象が、フロルとの恋愛。
そういう構図が、
観ていて、大変解りやすい。
物語の主題が、ストレートに伝わってくるというのかしら?
この作品って、
こんなにハートウォーミングな作品だった?
って思ったのは、その辺りかな。
面白いのは、
初演と、今回と、
聞こえてくる台詞の声の大きさが違って感じられること。
耳に残る台詞、と言った方が正しいかしら?
演者によって、
伝わる物が違うからなんでしょうか。
…それは、当たり前なんだろうけど、
でも、今回は不思議なくらい、その違いを感じる。
これからご覧になる、初演をご存じの皆さんは、その辺りもお楽しみに。
今回、よかったと思うことは、
壮さんと蘭ちゃんが、同期の仲良しさんであること…。
他のお友だちの役の皆さんは、下級生さんたちで、
その距離感の違いが……壮先生のラストの在り方に、
ものすごく、説得力を与える。
友情、という次元を超えた何かを、
壮先生が、最期に求めた拠り所を、ものすごく見せられる気がする。
…なぁんか、考え出すと、
筆が停まってしまうなぁ(苦笑)。
いろんなことを、考えてしまうんですよ。
いい作品ってことですね。
あ。
あの、ブリスのいい場面、客席の真ん中の通路でやるの、止めてくれないんだ…
とがっかり気味です。
それこそ、一度しか観られない、お客さんだって少なくないのに、
みんながみんな、見えないところで、あんな………(泣)
私は、まだ、観られたからいいんですよ。
でも……
これからの会場では、
せめて、舞台の真下辺りで抱擁して下さいますように。
と言われて、ちょっと言葉に詰まる。
ご本人が大恋愛物とおっしゃる限りは、
みせていただきたいという気持ちは、勿論。
…とか、ベルばら、とかね。
(私は、蘭ちゃんのバスティーユを観たい)
コメディーも、すごく観たい。
アーネストの時みたいに、笑って、ほっこりしたいなぁ。
そう!
そうなんです。
私は、蘭ちゃんの笑顔を観ていたいんだなぁ。
今回、笑顔が沢山のお芝居に、
本当に幸せな気持ちになる。
長春というのは、
そうだ…フランスの映画だった!
と思いました。
ステフ氏は、フランス人なんですよ。
何て言ったらいいのか…
英語でも、イタリア語でもなく、フランス語を話すんですよ。
ニューヨークでも、ロスでも、ローマでもなく、
パリなんですよ、舞台は。
そっか…と思い出したのは、
リカさんは、私のフランスのイメージとは、違ったからかもしれません。
リカさんは、リカさんであることが、観客の求めるところですし、
それはそれで、よいのです。
母性本能をぎゅぎゅっと掴む、ステフ氏。
蘭ステフの荒れ方は、内向的。
飲んだくれても、クダをまいたりするんじゃなく、
酔い潰れてよろよろになったところで、
言葉を飲み込む分、心が病んでいくようなイメージ。
ナタリーは、それが解りすぎて、
耐えられなくなっちゃったんだろうなぁ…
というのが、痛いくらいのお二人。
いきなり、ナタリーが、
「甘えないでよ!」
とぶちギレるのに、観客はきょとんとなってしまう。
観客には、ステフ氏の甘えてる部分が、あんまり見えないんですね。
見えない…
見えないけど、ナタリーは、気付いている。
そこの、二人の距離感が、何とも……
ステフ氏の中の、鈍い部分、
ナタリーの中の、敏感過ぎる部分…
想い合いながらも、歯車が、噛み合い切れない切なさ。
自分の心の傷は、
自分で向き合わなければ、乗り越えられない。
傷を何かで埋めようとか、
誰かがしてくれることを求めるとか、
…それが、ステフ氏の自ら気付いていない甘えな訳ですが、
その対象が、フロルとの恋愛。
そういう構図が、
観ていて、大変解りやすい。
物語の主題が、ストレートに伝わってくるというのかしら?
この作品って、
こんなにハートウォーミングな作品だった?
って思ったのは、その辺りかな。
面白いのは、
初演と、今回と、
聞こえてくる台詞の声の大きさが違って感じられること。
耳に残る台詞、と言った方が正しいかしら?
演者によって、
伝わる物が違うからなんでしょうか。
…それは、当たり前なんだろうけど、
でも、今回は不思議なくらい、その違いを感じる。
これからご覧になる、初演をご存じの皆さんは、その辺りもお楽しみに。
今回、よかったと思うことは、
壮さんと蘭ちゃんが、同期の仲良しさんであること…。
他のお友だちの役の皆さんは、下級生さんたちで、
その距離感の違いが……壮先生のラストの在り方に、
ものすごく、説得力を与える。
友情、という次元を超えた何かを、
壮先生が、最期に求めた拠り所を、ものすごく見せられる気がする。
…なぁんか、考え出すと、
筆が停まってしまうなぁ(苦笑)。
いろんなことを、考えてしまうんですよ。
いい作品ってことですね。
あ。
あの、ブリスのいい場面、客席の真ん中の通路でやるの、止めてくれないんだ…
とがっかり気味です。
それこそ、一度しか観られない、お客さんだって少なくないのに、
みんながみんな、見えないところで、あんな………(泣)
私は、まだ、観られたからいいんですよ。
でも……
これからの会場では、
せめて、舞台の真下辺りで抱擁して下さいますように。