“満ち足りる”とは、飽和の感覚、
すなわち、“飽きる”こと
ハングリーでいることは、希求の感覚、
すなわち、“飢える”こと
たとえば、彼は、
身の回りにたくさんの幸福を見つけては、
よく“満ち足りる”
彼にとっては、
この満ち足り感は、慣れ親しんだものだから、
とくに、欲しいものではない
すぐに飽きて、
新たな場所に向かうために、
自分をハングリーに駆り立てる
彼にとって、飢えることは、
生きることそのものなんだ
たとえば、彼女は、
日頃から、アイデンティティが“ざる”だから、
言ってみれば、つねに、飢えている状態で、
敢えて、自分を向かわせなくても、
地として、そこに、“ハングリー”がある
その代わり、欲しいのは、
満ち足りる、という感覚だ
汲めども尽きせぬ永遠の泉に身を浸す夢を見る
そんなふたりが出逢ったら、
対角線上にお互いを見て、
相手が目指すものを、
自分は持っていて、
自分が持っているものが相手の宝物で、
どちらも同じに尊いものだったことに気づくだろう
そして、きっと、
ものすごい磁力で、惹かれ合って、重なって、
第3のエネルギー体になっていくんだと思う