心から、
食べ物を慈しんで、
生きている喜びと共にあって、食べたとしたら、
ファストフードだって、有害にはなり得ないと思う
有機野菜と化学物質のない調味料で作った料理も、
感謝のかけらもなく、
苦しみや憎悪の中で食べれば、
何も良い働きはないはずだ
食べ物に限らず、
みんな、ホンモノ（善きもの）を求めているし、
ニセモノ（悪しきもの）とは、関わりたくないと思っている
恩恵を与えてくれるものを求め、
害悪をもたらすものを遠ざけようとする
でも、すごく、思うのは、
相互作用のなかでは、
対象そのものが、
絶対的な“善”や“悪”を持っているわけではないということ
電磁波が悪い、
戦争が悪い、
社会が悪い、マスコミが悪い、あの批評家が悪い、と言って、
それらを避けて、非難して、
自分は無関係になったつもりでいても、
何かを絶対的な悪にするという、自分の中にある価値観、
これに、働きかけない限りは、
また、同じように、
他の何かに、“悪”を映して見ることになるだろう
“善”に関しても、これと、同じことが、言えるってだけだ
ホンモノに出逢うためには、
「私は、私の出逢ったものを、全部“私のホンモノ”にする！」という、
炎の意志だけあればいい
「私は誰からも認められるホンモノになりたい！」
なんて夢はきっと叶わない
ホンモノかどうかは、
一定していないんだ
あなたを見る人の数だけ、あなたが存在するから、
ホンモノのあなたもあれば、ニセモノもあなたもあるだろう
キリストだって、一部の人々から悪人視されて、殺された
そして、本当にあなたがホンモノになったとして、
ホンモノは、「私はホンモノだろうか？」とは、たぶん自問しないから、
永遠に、「自分はホンモノになった！」って感覚は訪れない
きっと、そのときは、
そんな願いなど、きれいに消え失せて、
影絵を超えた、その奧を見続けているだろうって思う
