花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「紅梅」と早咲きの「桜」

2019-02-22 | 植物 花

「ディビタクス」(「クリスタルリリー」)Dipidax triquetra は、冬に咲くユリ科の花です。


<「コウバイ」(紅梅)>

「桜」(染井吉野)等より一足先に咲く「梅」が香りを漂わせて咲いています。

其の中の一種「コウバイ」(紅梅)も盛りと咲いています、葉が出る前に、一重や八重の濃い紅色の花を咲かせます。

現在は、”花見” と言えば「桜」を鑑賞することですが、平安時代以前には、「梅」を鑑賞する行事だったとか

和歌、俳句等には、沢山詠まれている花です、白い花の「白梅」、「紅梅」の違いは、花色は、勿論

幹の断面が白い場合は、「白梅」、幹の断面が薄い紅色の場合は、「紅梅」とのこと

「白梅」の果実は、食用にしますが、「紅梅」の果実は、小さく苦み酸味が強く食用には不向きです。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Prunus mume var.purpurea

下図は、一重の「紅梅」

 次は、早咲きの「桜」、「カンヒザクラ」(寒緋桜)です。

<「カンヒザクラ」>

早い時季に咲くので、別名「ガンジツザクラ」(元日桜)ー旧暦の正月頃に咲く「桜」ーの名前が付いています。

他に「ヒカンザクラ」(緋寒桜)、「ヒザクラ」(緋桜)、「タイワンザクラ」(台湾桜)の別名が付いていますが

一般には、「カンヒザクラ」の名前を使う場合が多いようです、間違い易い名前の別種「ヒガンザクラ」(彼岸桜)有るので

「ヒカンザクラ」(緋寒桜)は、余り使わないようです。

花が散る時、花弁が散るのではなく、萼が着いた状態で落下します。

此の「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の自然交雑種が、次に挙げる「カワズザクラ」(河津桜」とか

早期に咲く特徴を受け付いているのでしょう。

バラ科、サクラ属(以前スモモ属)、耐寒性落葉高木、学名 Cerasus campanulata=Purunus campanulata

英名 Taiwan cherry

*種名の Campanulata は、「カンパニュラ」の様に下向きに咲く意味とか*

因みに下図が、「ヒガンザクラ」(彼岸桜)

最後の早咲き「サクラ」は、「カワズザクラ」(河津桜)です。

 静岡県の河津川の岸辺で発見したとのこ

「オオシマザクラ」Cerasas speciosa と「カンヒザクラ」C.campanulata との自然交雑種で

「染井吉野」より早咲きで、花色も濃く、開花期間も長い特徴が有ります。

此の時期、河津町では、花見の行事が行われます。

学名 Cerasus lannesiana 'Kawaz-zakura'


<各画像は、クリックで拡大表示します>

他の画像は、gif にしました。

 


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