花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「エリカ」の季節です、(其の1)

2019-01-09 | 植物 花

今日も ”冬の花” 、冬咲きの「エリカ」Ericaす。

一般に「エリカ」Erica と称するのは、「ジャノメエリカ」や「アワユキエリカ」を指していますが

他に、多くの品種や交配種が多数有りますので、順次、載せてみます。

今回は、似た花の3種、「ジャノメエリカ」、「アワユキエリカ」、「エリカ・ダーリーエンシス」を

挙げてみました、花の形や色が、似ている花達です。

「エリカ」Erica は、ツツジ科の属の ひとつで、南アフリカ原産とのことですが

他に、地中海、ヨーロッパも原産地とのこと、イギリスでは、「ヒース」heath 、スコットランドでは

同じエリカ属の「ヘザー」heather が、、低木群落を形成して、新緑の頃に平原を埋め尽くすとか

上図は、スコットランドの「ヘザー」の草原です。<Creative Common licensed から>

「エリカ」の語源は、ラテン語の<erica>、ギリシャ語の<ereike>に由来すると記されていました。

<「ジャノメエリカ」(蛇の目エリカ)>

枝が、分岐して、ピンク色の壺型の花を多数着けます、花冠の中心に雄蘂の黒紫色の葯を着けるので、目玉の様に見えます。

此の葯の様子を<蛇の目>に喩えた命名とか、葉は、艶が有り線形で3枚輪生させます、冬には、褐色に変色します。

花径は、0.2~0.3m/mと小さく、樹高は、200cm位になります。

マイナス5度位に耐えますので、此の地方では、冬を彩る花として重宝されます。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica canaliculata、英名 Channeled heath

Black-anthered Heath、Black-eyed-Heath

別名「クロシベエリカ」、「アフリカエリカ」



次は、”小さな「ジャノメエリカ」” 「アワユキエリカ」(淡雪エリカ)です。

「アワユキエリカ」は、花、枝、葉の形状が、「ジャノメエリカ」と殆ど同じですが

樹高が、稍、低い違いが有ります、花は、小さなピンク色の釣鐘型の花を咲かせます。

”小作りの「ジャノメエリカ」” と言ったところです、小さい花なので、集まると淡雪状に見えるのです。

ツツジ科、エリカ属、半耐寒性常緑小低木、南アフリカ原産、学名 Erika sparsa 


最後に、 上の2種と似た花の「エリカ・ダーリーエンシス」を挙げてみました。

米粒大の大きさの花を多数着け、花の形は、上に載せた2種より

稍細長い形ですが、花冠や雄蕊の苞の形等は、似ています。

花色は、白、ピンク等が有り、耐寒性が大きいので真冬でも咲揃い花の少ない季節に存在感が有ります。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、交雑種、学名 Erica × darleyensis、英名 Darleydale heath

別名「キョッコウ」、「ダーリーデール ヒース」


<各画像は、クリックで拡大表示します>

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 今年の” 「オキナワスズメウリ」を育てる” は、失敗に終わりました。

種蒔きが遅かったせいか、赤く熟す前に,実の表面が皴々になりました。

今年の採種は、無理のようです、残念!

例年だと下図のように赤く熟して採種ができますが ・ ・ ・

 

今年は、緑色の儘です。

 


冬の彩り

2019-01-05 | 植物 花

今日も過去の記事 ”冬の彩り「カランコエ」4種” の中から抜粋して載せたものです。

寒い冬に彩りを添える「カランコエ」を3種載せてみました。

最初は、「カランコエ ’ウエンディー’」です。

「カランコエ」kalanchoe blossfeldiana と言えば、多数の小さな花が、上向きに咲く姿が、思い浮かびますが

「カランコエ ’ウエンディー’」は、釣鐘型の花を下向きに多数咲かせます。

花弁の先端に黄色の縁取りが在ります。

耐寒性が、有りますので、冬中、愉しむことができます。

「カランコエ」は、マダカスカルが原産地ですが、「カランコエ ’ウエンディー’」は、オランダで

作出された交雑種とのこと、濃厚な感じがする「カランコエ」です。

ベンケイソウ科、カランコエ属、耐寒性多年草、交雑種、学名 Kalanchoe miniata 、英名 Kalanchoe 'Wendy'

 




八重の花も

次は、「カランコエ・プミラ」です。

円錐花序をだして、淡い桃紫色の花を咲かせます。

花と銀色の葉を愉しみます、葉の色から「シロガネノマイ」(白銀の舞)の別名が、付いています。

冬は、屋内の日当たりの良い場所で栽育します。

ベンケイソウ科、カランコエ属、非耐寒性多年草、マダカスカル原産(園芸種)

学名 Kalanchoe pumila、別名「シロガネノマイ」(白銀の舞)

 


次の「カランコエ ’ミラベラ’」や「カランコエ ’テッサ’」も「カランコエ ’ウエンディー’」と同じく

オランダで作出された園芸種とか、花の形も「’ウエンディー’」に似た姿ですが、

「ウエンディー」より長い筒状で、朱赤色の花を咲かせます。

「テッサ」は、橙色で花弁の先端の色が、少し淡い色になります。

下垂する多数の花は、見事な眺めになります。 

屋内の日当たりの良い場所に置き、冬中、愉しませてくれます。

ベンケイソウ科、カランコエ属、非耐寒性多年草、園芸種、学名 Kalanchoe uniflora 'mirabella' (左図)

Kalanchoe uniflora 'Tessa' (右図)

 

 

 <各画像は、クリックで拡大表示します>


冬の赤色

2019-01-03 | 植物 花

今日も過去 に載せた ”冬、赤色” からの抜粋を修正、削除したものです。

大きな、大きな「獅子柚子」(Citrus  pseudgulgul) と 小さな、小さな「花柚子」 (C.hanayu) 

シシユズ」=葯500~1000g、「ハナユズ」=葯40~50g

 

”冬、赤色” は、「チャイニーズハット」の 赤い花と「チャイニーズ ホーリー」の赤い実です。 

<「チャイニーズハット」(「ホルムショルディア・サンギネア」)>

円形に平開する額が、昔、中国人が被る帽子に似てるので此の名前が付いたとか

萼の中心から、細長い筒状の花冠が立ち上がり、其等の色は、黄色、ダイダイ色等が有ります。

シソ科(クマツヅラ科)、ホルムショルディア属、常緑低木、アフリカ、インド、ヒマラヤ原産

学名 Holmskioldia sanguinea 、英名 Chinese hat plant、Cup and saucer

別名「テングバナ」(天狗花)、「カップ  アンド  ソーサー」、「マンダリンズ ハット」


 

上記の「ホルムショルディア・サンギネア」は、此の時季の花ですが

夏が、開花期の「ホルムショルディア・テッテンシス」H.tettensis が、有ります。

萼が、ピンク色、花が、薄紫色で、涼しげな夏の花です。

アフリカ原産、英名 Tahitian hat plant、Parasol flower、別名「タヒチアンハット」、「パラソルフラワー」

因みに、中国人の帽子は、下図の様な形です。*借用した画像*

”冬、赤色は、「チャイニーズ ホーリー」の赤い実です。

 「ホーリー」(西洋ヒイラギ)は、モチノキ科の総称、「チャイニーズ ホーリー」は、中国原産の「ホーリー」です。

葉が似ている日本の「ヒイラギ」は、モクセイ科ですので、別の植物になります、実も赤くなく、黒紫色です。

「ホーリー」Ilex aquufolium の葉より刺が少なく、帆掛け船の帆の様に4画なのが特徴です。

此の4角も成長に従って全縁になります、互生する光沢の有る濃い緑色の葉は、赤い実とのコラボで一層綺麗です。

「西洋ヒイラギ」と同様「クリスマス ホーリー」の名前でも知られています。

モチノキ科、モチノキ属、常緑低木、雌雄異株、小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Ilex cornuta 

英名 Chinese holly、別名「ヒイラギモチ」、「ヒイラギモドキ」

<各画像は、クリックで拡大表示します>