今日は、<キバナ>の名前が、付いた花々を3種挙げてみました。
「キバナアマ」(黄花亜麻)、「キバナカタクリ」(黄花片栗)、「キバナホウチャクソウ」(黄花宝鐸草)です。
<「キバナアマ」>
「キバナアマ」(黄花亜麻)の黄色い花の色も “春色” です、別名 「迎春柳」、“春色” にピッタリです。
オレンジ色の筋が入った五弁の花です、黄色の染料にするそうです。
雌蕊、雄蕊の蝶のような姿が愛らしく、花弁に入る薄茶色の筋も綺麗な花です。
花径が、4Cm 位、パステルカラーの大輪で、葉は、先端が尖った楕円形
アマ科、キバナアマ属、常緑低木、中国雲南省、インド北部地方、パキスタン原産、学名 Reinwardtia indica
英名 Yellow flax、別名「レインウァティア」、「迎春柳」、「雲南月光花」 ・ ・ ・
明るく輝く黄色が “月光” ですか
(*)「モラエスの花」は、徳島に住んだ文人のポルトガル人(ヴェンセスラウ デ モラエス)
が此の花を愛でて植栽したので、此の名前が付いた由
<「キバナカタクリ」>
「キバナカタクリ」(黄花片栗)の花も早春の黄色です、早春を彩る花の一つです。
「カタクリ」Erythronium Hybrids には、日本原産の薄紫色の「カタクリ」E. japonicum も有ります。
今日載せた「キバナカタクリ」は、「カタクリ」より少し遅く咲き、一回 り大きな花を咲かせます。
草丈も多少大きいのも特徴の一つです。
先端が、三裂した雌蕊が長く突き出て、「ユリ」の花に似た花を下向きに咲かせます。
ユリ科、エリスロニュウム(カタクリ)属、球根多年草、アメリカ、カナダ原産、学名 Erythronium Hybrids
英名 Glacier Lily、Adder stongue、Dogttoth violet
別名「西洋カタクリ」、「洋種カタクリ」、「エリスロニウム・グランディーフロルム」
最後は、「キバナホウチャクソウ」(黄花宝鐸草)です。
<「キバナホウチャクソウ」>
「カタクリ」の花とともに人気の春のユリ科の花です。
淡い緑色の似た花を咲かせる「ホウチャクソウ」宝鐸草の近縁種とか
花茎の先端に、筒状(宝鐸の形)の花を3個位下垂して咲かせます、花弁が6枚、葉の葉脈が
浮き出て目立ちます、光沢が有り、互生します。
絶滅危惧種に登録されているとのことで、チョット珍しい花です。
ユリ科、チゴユリ属、耐寒性多年草、中国、朝鮮半島原産、学名 Disporum flavens、英名 Yellow fairy bells
別名「キバナアマドコロ」(黄花甘野老)
日本原産の「ホウチャクソウ」(宝鐸草)の黄色バージョンです。
花も葉も似ていて、「チゴユリ」(稚児百合)や「ナルコユリ」(鳴子百合)の仲間です。
葉の形もユニークで、“卵” 型で互生します、花の形も宝鐸(*)に似ているので、「宝鐸草」の名前が付いた由
開花時は、上向きですが、開花が進むに従って下垂する面白い性質を持っています。
因みに「ホウチャクソウ」は、下図の様に白い色ですね