花が少ない季節にに大活躍する「ハボタン」(葉牡丹)が、灰色の冬に、明るい色彩を放ちます。
葉を「牡丹」の花に見立てた命名です。
花が咲く4月頃迄は、<踊り葉牡丹>としても愉しませてくれます。
アブラナ科、アブラナ属、多年草(一年草)、学名 Brassica olerasica var.acephalq f .tricolor
英名 Ornamental cabbege、Flowering kale
地中海沿岸に自生する「ブラシカ・オレラケア」(Brassica olerasica)の変種とか
因みに、仲間の「キャベツ」は、学名 B.var.capitata、「ブロッコリー」は、B.var.italica
下図は、“踊り牡丹” に仕上げたものです。
今日の表題の“冬、照り輝く赤い実4種” の最初は「コトネアスター」の赤い実からです。
<「コトネアスター」の実>
「コトネアスター」は、バラ科、コトネアスター属の 総称とのことで、多くの品種が有ります。
一般に、「ベニシタン」(Cotoneaster horizontalis)を「コトネアスター」と呼ぶ場合が多いようです。
枝が、下垂するもの、立ち上がるもの、匍匐性のもの、常緑、落葉のものと多種に渡ります。
今日は、「ベニシタン」(「シャリンバラ」)より大きな葉と実を着け、蔓性の
「コトネアスター サリシフォルム ´オータム ファイヤー`」(C.salicifolium cv.´Autum Fire`)を挙げてみました。
次に挙げる「ピラカンサ」の実に似ていますが、「ピラカンサ」には、在る 枝の棘や葉の鋸歯が無い違いが有ります。
バラ科、サンザシ(シャリントウ)属、中国、インド、チベット原産、英名 Rockspray cotoneaster
匍匐性のものを “建築家の友人” と呼ぶとか、また、学名の cotone は、 「マルメロ」の古いラテン語で
ーaster は、-に似る意味とか、実の形が、「マルメロ」の実と花に似たところが有ります。
上図は、「ベニシタン」(紅紫檀) Cotoneaster horizontalis
上図は、「コトネアスタ サリシホフォム ´オータムファイヤー`」 C.salicifolium ´Autum Fire`
<「ピラカンサ」>
上載の「コトネアスタ」と似た実を着ける「ピラカンサ」(Pyracantha spp.)です。
トキワサンザシ属の総称とのことで、ヨーロッパ原産の「トキワサンザシ」(常盤山査子) P.coccineaや
中国原産の「タチバナモドキ」(橘擬) P.angustifolia 等々も含まれます。
バラ科、トキワサンザシ属、ヨーロッパ、アシア原産、耐寒性常緑低木、英名 Firethorn
「ピラカンサ」の花は、初夏に「ユキヤナギ」の花に似た白い小さな花を咲かせます。(下図)
<「オオサンザシ」(大山査子)>
「サンザシ」(山査子) Crataegus cuneata 別名 「クラタエグス」より大きな実を着ける「オオサンザシ」(大山査子)です。
バレ科、サンザシ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産、学名 Crataegus pinnatifida
「サンザシ」と違って枝に棘が無いのが特徴です。
直径2~3cm位で、果実酒、ドライフルーツ、ジャム等に加工されます。
最後は、<「チャイニーズホーリー」>の真赤な実です。
総じて、四角形をした葉の先端に棘が在りますが、楕円形で先端一箇所だけに棘が在るのも見られます。
葉は、肉厚く光沢が在り、濃緑色の葉と赤い実のコントラストが鮮やかです。
似た植物で、地中海原産の「セイヨウヒイラギ」(西洋柊) Ilex aquifolium も 同 じモチノキ科、モチノキ属ですが
日本、台湾原産の「ヒイラギ」(柊) Osmanthus heterophyllus は、モクセイ属の違いが有ります。
モチノキ科、モチノキ属、雌雄異株、常緑低木、中国原産、学名 Ilex cornuta 、英名 Chinese holly
別名「ヒイラギモチ」(柊・)、「シナヒイラギ」(支那柊)、holly とは、モチノキ属(Ilex)を指すとのこと
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昨年の記事ですが、再度載せてみました、宜しかったら<続きを読む>から入ってご覧ください
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