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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春に咲く樹木花 「ハリエンジュ」の花

2025-05-02 | 植物 花

今日の樹木花は、「ハリエンジュ」の花にしました、純白の清楚な姿からは

別名「ニセアカシア」 の言葉は不釣り合いですが  ・・・・ 、 マメ科特有の蝶型の花が、爽やかな春の風に靡きます。

<「ハリエンジュ」>

「アカシア」の名前も付いた「ハリエンジュ」(針槐)は、「エンジュ」(槐)の花に似た花を咲かせ

枝に棘を生やしている故の命名とか、蝶型の花が、房状に下垂します。

街路樹や公園などに多く植栽されています。

花は、甘い香りを放ちます、丸形の羽状複葉の葉が、白い花のバックを務めます。

亦、「アカシア」の名前も付いていますが、厳密には別物の様です。

本来の「アカシア」は、ネムノキ科に属していて、花色は、黄色、放射状形の花です。

「ハリエンジュ」の花は、蝶型の白色の花です、北アメリカから輸入時に間違って呼ばれたとのこと

為に「ニセアカシア」の名前も付けた由、”偽” とは、戴けない名前なので、「ハリエンジュ」と主に称しています。

マメ科、ハリエンジュ属、落葉高木、北アメリカ原産、

学名   Robinia pseudoacacia *ラテン語で  Psendo=よく似た、Acacia=アカシアとか

英名は、False acacia と、此また,つれない命名でした。

学名からも「アカシア」ではないことが解ります。

歌、♪アカシアの雨がやむとき ♪ の「アカシア」は、「ミモザ」の名前も付いた「ギンヨウアカシア」や

「フサアカシア」ではなく、此の「偽アカシア」とのこと、歌なので<偽>を外して当然です。

他に、サッポロのアカシア並木、北原白秋の詩 この道の<アカシアの花>も此の「ニセアカシア」を指すそうです。

雨上がりの「アカシア」の並木道が、白い花の色で溢れる様が目に浮かびます。

「アカシア」とは、別物で、本来の「アカシア」は、ネムノキ科に属していて、花色は、黄色、放射状です。


赤紫色の「ベニバナハリエンジュ  /  紅花槐槐」 Robinia hispida  も視られます。北アメリカ原産、落葉低木

英名  Rose acacia、有毒植物なので要注意  !!

マメ科なので、下図の様に種子は豆果に生ります。


春に咲く樹木花 № 10 「スモモ」の花

2025-04-29 | 植物 花

今日の樹木花は、「スモモ」の花にしました、白い花です、初夏の到来を告げています。

<「スモモ」(李、酸桃)>

「スモモ」の白い花が、青空に映えます、小さい五弁の花が、密集して咲くので、遠目には、”白い霞” と見紛います。

果実が「桃」に似ていて、「桃」より酸味が強いので、此の名前(「スモモ(酸桃)」が付いた由

中国原産で、日本にも分布、アメリカに渡って糖度が高い品種「ソルダム」、「サンタローザ」等に改良されて

日本に「プラム」 Plum、「プルーン」 Prune  等として輸入されています。

”李下に冠を正さず” の意味は<誤解を招くような行動は、するべきでない>という戒めでした。

「李」の木の下で、冠を被り直そうして、手を上げると、果実を盗むと疑いがかかるからです。

私の故郷では、「ダンキョ」と呼んでいたような記憶が有りますが、今でも、或る地方では

「ハダンキョウ」、「ボタンキョウ」と呼んでいるようです。

子供頃には、此の実が、おやつ代わりでした、酸っぱい子供の頃の思い出です。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名    Prunus salicina 、英名    Asian plum、Japanese plum


果実は、名前の通り、酸っぱい「桃」、似た果実です。

尚、開花時期が過ぎましたが、「ベニバスモモ」も似た花を咲かせます。

<「ベニバスモモ」(紅葉李)>

紅色の葉、白い花のコラボを愉しみます、開花時に葉が着かない「染井吉野」には無い美しさです。

蕾と葉が赤いので、開花と共に、遠目には、樹木全体が紅色から白色と変化します。

萼の色も赤紫色で、多数の雄蘂と一本の雌蘂が突出ます。

新葉の紅紫色が、秋には、いっそう濃くなり、食用になる赤い球形の果実が熟します。

「李」の仲間で、名前の由来の葉の色が紅紫色で、互生します。

バラ科、サクラ属、落葉高木、西アジア、コーカサス地方原産(中国経由で日本に)

学名   Prunus cerasifera var.atropurpurea、英名   Cherry plum、別名 「アカバザクラ」(赤葉桜)

秋には、下図の様な球形の実が成ります、甘酸っぱい「プラム」の味です。


春に咲く樹木花 № 9 「リキュウバイ」

2025-04-25 | 植物 花

今日の樹木花は、「リキュウバイ」の花です、春から初夏に懸けて、青空をバックに  ”白雲”  を棚引かせます。

<「リキュウバイ  /  利休梅)」>

総状花序をだして「梅」の花に似た5弁の白い花を咲かせます。

明治時代に中国から茶花として入ってきたとのこと、

“利休” の名が付いているので、茶人の千利休と関係ある命名かなと思ったのですが

利休と直接関係した命名ではないようです。

星型の五角形の清楚な感じの花なので、茶花として利用するので、利休と結び付けたとする説が有力です。

亦、“茶道具入れの袋の利休緞子の紋様に似てる” からと有りましたが、詳細は ・ ・ ・

概して、早春の花は、葉より花が先に咲き、葉は、遅れて出ますが、「リキュウバイ」は、同時ですので

白い花と濃い緑色の葉とのコントラストを楽しめます。

亦、黄緑色の中央と純白の五弁花との対比が愉しめます。

別名には、「バイカシモツケ」(梅花下野)、「ウメザキウツギ」(梅咲き空木)

「マルバヤナギザクラ」(丸葉柳桜)等 、英名 Common pearbush

バラ科、ヤナギザクラ属、落葉高木、中国原産、学名 Excorda racemosa




英名   Common pearbush は、蕾の色、形に由来するとか、確かに真珠です。

八重の花も

羽根の様な稜を持った実を稔らせます。

下図は、「利休梅」の別名 「バイカシモツケ  /  梅花下野」に似た名前の花、{バイカウツギ  /  梅花空木」)です。

「ライラック」に似た花で、5月頃から咲き始めます。


春に咲く樹木花 № 8 「ジューンベリー」

2025-04-22 | 植物 花

今日の樹木花は、「ジューンベリー」の花にしました、清楚な白い花です。

<「ジューンベリー」>

「ジューンベリー」の 純白の花が、満開です、夏には、実が赤、赤紫色に熟した実を着けます。

別名を「アメリカザイフイボク」(アメリカ采振木)、将に、<采配(白紙を細く切って房にして柄に着けた道具、指揮棒)>

を振るうのです、日本にも自生する「采振木」  Amelanchier asiatica  

名前の通り、細長い五弁の白い花を咲かせ、バラ科なので、葉は、「薔薇」の葉にソックリです。

バラ科、サイフリボク属、耐寒性落葉高木、北アメリカ原産、学名    Amelanchier canadensis、英名 Juneberry


名前の由来になった実です、6月頃に収穫するので、「ジューンベリー」Juneberry  とのこと

生食やジャムに加工されます、甘酸っぱい味です、初夏の頃に実が赤、赤紫色に熟します。

<花の画像が、小さいので、クリックで拡大して御覧下さい>


春に咲く樹木花 № 7 「キクモモ」

2025-04-20 | 植物 花

今日も樹木花です、「キクモモ」の花にしました。

<「キクモモ」(菊桃)>

「ハナモモ」(花桃)の一種で、花の色は、似ていますが、花の姿は、大分違います。

花弁が「菊」の花弁に似ているので此の名前が付いたとのことです。

秋の「菊」と 春の「桃」が、同居している様な名前です。

濃いピンク色で、八重咲き、光沢の有る花弁です、花柄が、短く芳香が有ります。

遠目には、”ピンクの霞” が、棚引くように見えます、葉は、花より遅く展開します。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名   Amygdalus persica cv.Stellata

別名 「ゲンジグルマ」(源氏車)、華やかな牛車の一輪ですか

学名の   Stellata   は、“星状” の意味とか、多数の輝く花弁は、将に “星” です。



因みに下図は、既に花期が終わった仲間の「ハナモモ」(花桃)です。